浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

信用できない数字

2023-01-14 20:37:32 | コロナ

 友人から電話があった。家族全員がコロナに感染した、というのだが、しかし検査を受けたのは奥さんたった一人。友人夫婦、長男夫妻、その子ども、全員喉が痛くなって熱が出たそうだ。したがって、この家族では感染者数として数え上げられたのは一人である。

 したがって、感染者数を行政が発表しても、その数は全く正確ではない。その何倍もの人が感染しているのだろう。

 友人は、軽かった、という。

 しかし私は、過去にインフルエンザに感染したとき、高熱が数日続いて、悪寒などに苦しんだ経験があり、ウィルス感染がどれほど苦しいものであるかを知っているので、とにかく感染しないように努力している。

 感染した場合の容体は人によって異なるのだろう。

 さて隣の畑で農作業をしている男性は、よく「飲み会」に行く。駅周辺の飲み屋の一室を借り切って、二週間に一度やっているという。私は「度胸がありますね」という。「部屋を借り切っていやっているから大丈夫」と、男性は答える。

 私は酒を飲まない。遺伝的にアルコールを分解する酵素を持っていない、したがって飲めない。酒類を飲んでも、おいしいと感じたことが一度もない。だから飲まない。若くして亡くなった父も飲めない体質であったという。私は、そういう体質を受け継いでよかったと思う。

 「飲み会」には行かない、というのが、コロナ禍の生き方であると思う。

 

 

 

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いいんじゃないの!

2023-01-14 17:52:54 | 社会

 『東京新聞』のコラムに、「ネットで何が・・・」がある。中川淳一郎さんが週一回書いている。

 自民党・公明党政権が、利権政治を展開する中で、世界的に日本の経済的地位が下がり続けている。今や、日本は「安い」国だと、世界中から観光客が集まってくる。それを、当然ではあるが観光業界などが喜んでいる。

 私が若い頃、つまり日本の経済的地位が高かった頃は、外国に行って、「外国は安い」といいながら帰って来ていた。今や、逆になっている。

 そうした日本の経済的現状に対して、強気な発言がネットで展開されているようだ。日本は治安がいい、日本はインフラが整っている・・・などと、場違いの反論を重ねているようなのだ。

 中川さんは、世界に占める日本のGDPは今や5%で、一人当たりではOECD加盟国38カ国中20位だとのこと。そうだろう、そうでなければ日本が「安い」といって海外からこんなに観光客が来ることはないだろう。

 日本はじり貧である。そんな日本が軍事拡大に進もうとしている。日本人の生活はもっと後退していくことだろう。そんなことを想像もしないで、利権につながる有象無象の人びとが自民党に投票し、宗教団体は上の命令に従って自民党へ、創価学会は公明党に投票し、日本を後退させることに励んでいる。

 中川さんは末尾に「そろそろ現実を見た方がいい」と書く。しかし、現実は覆い隠され、メディアもそれに協力する(『東京新聞』は別)。現実が悲惨だから、宗教に入り込んで夢を見る。夢を見ながら、人びとは身ぐるみ剥がされるのだ。

 

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民生委員欠員

2023-01-14 17:37:21 | 政治

 今日の『東京新聞』に「民生委員 欠員1万5191人」という記事がある。

 私も民生委員をやったことがある。前任者が病気となり、その後任になってくれないかと頼まれたので引き受けた。

 私は一人暮らしの家庭や、母子家庭を毎月一回必ず訪問して話を聞いた。それが仕事だと思ったからだ。話の中で、いろいろな悩み事や困ったことなどを聞き、またグチも聞いた。

 しかし、やっていて怒りを覚えたことは一度ではない。なぜ怒りを覚えたか。それは、民生委員に、行政や社会福祉協議会の仕事が「上から」下ろされてきて、いついつまでにやって来て欲しいといわれるのだ。本来行政がしなければならない仕事であるが、市の職員を減らしてきたがためにそれができなくなって民生委員に依頼するのである。

 民生委員には給料は出ない、ボランティアである。いついつまでに、という仕事のなかには真夏のそれもあった。依頼する方はエアコンの効いたところにいて、民生委員は自転車に乗って汗をかきかき、訪問する。不在であったなら、何度も訪問する。男性の一人暮らしの場合は、「来るな」という態度で迎えられることもあった。

 私はやっていてバカらしくなった。ボランティアで行う本来の業務より、行政や社会福祉協議会からの仕事がたくさんあった。私は月一回の会合の際、おかしなことはおかしいと主張し続けた。論破したときには、それを書面にしてほしいと言ったこともあるが拒否された。

 私は任期が切れたときにやめた。約2年間つとめた。

 欠員になるのは当たり前だと思う。市の職員を減らしてきたことによるしわ寄せが民生委員にきているのだ。行政がもっと福祉に力を入れれば済むことだ。そうすれば、民生委員になってもいい、という人が増えるだろう。

 

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歴史を直視すること

2023-01-14 08:39:24 | 社会

 最近の日本の動きは、時代に逆行するものだ。そのウラには、歴史を正視しないという事態がある。

 私は、労働力としての戦時下の朝鮮人動員については、「強制的な労務動員」ということばを使う。中国人については「強制連行」をつかう。本質的には、朝鮮人も中国人も、みずからの意思に基づくことなく労働力不足を何とかしたい日本国家の意志・政策による動員であるから、「強制連行」ということばをつかっても何の問題もないと思う。

 私が何故に区別するかというと、実態を調べると、現場において朝鮮人、中国人の扱いに差別的な取扱いがあり、また確かに当時植民地となっていた朝鮮からの「移入」は「募集」「官斡旋」「徴用」という法的な外被を伴っていたからである。しかし動員の経過を調べると、いずれも強制的であった。

 大日本帝国が行った非道なこうした政策は、繰り返してはならないからこそ、また未来に向けての友好を維持するためにこそ、常に明確になっていなければならない。

「強制連行」巡って・・・追悼碑撤去の波紋【報道特集】

 今日本政府は、アメリカの方針に隷属して、中国との戦争を準備しているようだが、まったくどうかしている。

 日中戦争において、どれほど日本軍が、大日本帝国がひどいことをしてきたかを振り返ると、万が一、中国と日本が戦うことになれば、中国側に過去の記憶が明確に呼び起こされ、日本人はたいへんな状況に際会することは必定である。

 かつてユーゴスラビアという国があった。チトーという有能な指導者がいたときには矛盾は消えていたが、チトー亡き後、ムスリムと正教、そしてキリスト教(確かカトリック)との間に激しい人殺しが行われた。その際、虐殺を正当化する理由として、クロアチア(キリスト教)がナチスドイツと手を組んだことがもちだされた。

 歴史は呼び戻されるのだ。第二次世界大戦末期、ソ連軍が「満洲」や千島列島などに侵攻してきたが、その際「日露戦争の報復」ということばがあったそうだ。

 残虐な歴史を繰り返さないためには、加害国が加害の事実をきちんと国民に教え続けることが、「報復」を招かないようにする手段なのだ。

 ネトウヨや、自民党、日本維新の会などは、日本国民を危険にさらす亡国の者たちだといえるであろう。

 

 

 

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