送られてきた『世界』12月号に、南彰さんの文があった。南さんは朝日新聞の記者、新聞労連の委員長も務めた。その南さんが「朝日」を辞めた。
私の知り合いの記者も最近辞めたと聞いた。「朝日」が退職勧奨をしているようなことも聞いた。「朝日」は新聞社としてではなく、不動産業で生きていくつもりなのかと思った。
私は、これも何度も書いているが、小泉政権の郵政選挙の際にずっと購読していた「朝日」をやめた。小泉の選挙演説に感動した旨のことが、社説に書かれていたのだ。私はすぐに新聞販売店に連絡して購読をやめた。
「朝日」はもうだめだが、中にはよい記者もいると思ってきたが、よい記者はもういない。みんな辞めてしまった。
「朝日」は、ジャーナリズムの精神を捨て去り、御用新聞へと方針転換したようだ。そうなると、もう「朝日」の存在価値はない。そうした新聞として「読売」があるから、「朝日」は今後消えゆくしかない。
南さんは「いまの朝日新聞の組織には、絶望感ではなく、絶望しかない」と書いている。
私は20年以上前に「朝日」に見切りを付けた。「朝日」を去る人が増えている。いずれ「朝日」は完全に見捨てられるだろう。