かつて、きょうりゅうが生きていた時代、針が中学二年生の時、母の実家が沼津でして、夏休みに、東京より先駆けで、ロードショーとなった映画が「ポップ・ギアー」だ。
この映画は、クチパク映画で、レコードに合わせて、演奏する真似をする」ってちょっと変な言い方ですが、・・・・。
確かに自分たちが出したレコードに弾く真似をする訳ですが、そこそこ忠実に弾くので、まだ、世間を知らない、引き篭り(笑)の針はものの見事に騙されて一回見に行く度に、2度見て、何とそれを4回も見に行ってしまったのだ。(爆)当時映画は、400円の時代で、そのお金を親戚のおじさんに借りるのに苦労したなあ!。(おじさんは、針がいかがわしい物を見に行くと疑っていました。おいおい、中2だよ!。)
その頃は8ミリビデオ、フジカシングルエイトが最新鋭の時代で、当然、ビデオテープなんか無かった。後に針が見ることが出来たのは、20年経った時、たまたま会った、同級生から貰ったビデオテープでした。
当時日本で世間一般は、ベンチャーズが全盛期で、それから、ビートルズが売り出したときでしたね。イギリスで流行っている曲を知るにはいい機会でした。
音楽雑誌も星加ルミ子の「ミュージック・ライフ」か木崎義二の「ティーンビート」しかありませんでしたからね。話題に乗るのもビルボード誌で1番か2番なので、随分といい曲が、置き去りになったんじゃないですかね。大体、レコード会社の海外部門の人の自体が曲を知らないんだもの。
そういえば大橋巨泉の「ビートポップス」なんかもありましたなあ!。
曲を探すのには、FEN(極東放送で必死になって、曲名を聞くか、この、曲のサウンドはビートルズじゃないか?って、出たレコードを手当たり次第調べて、買い漁るしかなかったなあ!。後は大きいレコード屋で軒並み新譜を見るとかね。本当、情報が少なかった。この「ポップ・ギアー」にでている、バンドの曲(レコード・CDを全部持っているのは、日本中探してもまず、いないだろうね。そう針はね、探しに探してみんな持ってます。
スペンサーデイビスグループのボーカルはスティービーウィンウッドですぞ。
バーズのMr Tambourine man を知ったのも日曜日の11時半からやっていた、「ハリウッド・ア・ゴーゴー」だったし、ヤードバーズ(この時はジェフベックでしたなあ!)を知ったのは「ゴー・ゴー・フラバルー」でした。キンクスの「蒸気機関車」をライブで弾いていて、途中でジェフベックが列車が脱線したような音をギターで出していたのを今でも目に浮かんできます。ここに登場している、グループはもういなくなっちゃったけど、使っているギターは、今ではビンテージとなっているものが多いね。
時の経つのは早いもんですなあ!。今振り返ると、アナログの時代でしたけど、人間性があっていい時代でした。世の中新しい文化が全てが、吹き出た時代でした。今の若い人達は可哀想な気がする。なんか人間の能力以上の課題を押し付けられて仕事をしているようだ。