知る人ぞ知る、浅田二郎氏原作 「蒼穹の昴」。田中裕子主演 西太后。中国語も立派。西太后のいい面が書かれています。
田中裕子の「西太后」
物語は光緒の時代、一人の女性が孤児、男子2人(兄、梁 啓超(文秀),弟 梁文春 (春児)、妹(名前忘れました)1人を育て上げ、兄は科挙で進士に及第主席で状元になります、。弟は宦官となって宮中へ上がります。其処から話が始まります。
晩年の西太后と若かりし頃の西太后
その兄が梁 啓超です。18歳の時に康 有為が広東省南海に帰郷すると啓超は友人の陳 千秋と共に面会・歓談し,康 有為の勧めで私塾「万木草堂」を開く。それからそこを拠点に有為から「公洋学」を学ぶと同時に康有為の大同思想に感銘を受けて学海堂戻っては宣伝し老師とか学友と論戦した。
梁 啓超
1898年変法派の主張を容認した光緒帝に招かれて梁啓超達は立憲君主制としての革命に携わる。が、事態は一変して西太后、袁世凱等保守派がクーデターを起こし変法派は弾圧・処刑されてしまう。
一方の弟の方はその純粋な心の持主なので西太后からの寵愛を受けます。皮肉にも兄弟は相反する地盤で行動することになって行きます。
これを戊戌の政変と言います。光緒帝も西太后に毒殺されてしまいます。その為に西太后は中国の三大悪女にされてしまいます。しかし近年、中国当局者や浅田氏の推理により、いい面も大分明らかになりました。
兎角歴史家の歪曲により、「面白、可笑しく」する為にでっち上げられていることが多いようです。
梁啓超は辛うじて日本に亡命した。其処で新しい国が高度成長してまるで明け方の風を」呼吸するが如く頭もスッキリして気持ちが良かった。
此処の国の役人から、職人に至る迄希望を持って活躍して勤勉であり進取の気風に満ちていた。無名の小国が近代国家となる様を目のあたりにしたのである。
そしてこの思想が辛亥革命・孫文へと繋がっていきます。
孫文は日本との関係を重視していましたが、時代は変わって毛沢東の頃になると大分方向性が変わって、江青による「文化大革命」となります。
ナショナルの「松下幸之助」は戦後の詫びの積りだったか資金援助、知的財産、ノウハウを惜しげもなく与えていましたが、一方で中国は日本の資金援助を利用してあろうことかそれで日本に向けて「ミサイル配備」しましたね。彼の善意は全くもって裏切られました。
江沢民になるともっと酷く「反日」を武器として対抗するようになります。一説によると、韓国も中国も時の連合軍司令官「マッカーサーの裏工作」で反日が仕組まれたとあります。
だから、ひょっとするとアメリカのトランプと中国の習近平は裏ではこっそりと繋がっているのかも知れません。
日本も韓国も両国の「出汁」にされているのかも知れませんね。
反日の嘘は以前に書いた2013年の「今の中国についてあれこれ」に記載してあります。「赤い故郷を捨てた人々」に書いてありますので参照してください。
ちょっと脱線しましたね。