山の夏は虫の侵入が兎に角多い。だから網戸は欠かせないのだが、出入りに使っているガラス戸から虫君達がどんどん入ってきますね。
「ノロマの三寸、馬鹿の開けっ放し、中途半端はうす間抜け!」これは襖戸を閉める時に、中途半端に開いている様子を言った言葉だね。開けたまんま、締めない事が多いのだ。意味は違いますが言い回しで似た言葉に「ファールで駆けるは田舎っぺ、三振前の馬鹿当たり!、アウトで球審に八つ当たり!」なんていうのもありますね。
網戸と言うのは外からの侵入を防ぐのであって、中に入ってしまっている虫はとにかくじゃまになってしかたがない。それが一番迷惑なのは、食事時だ。隣の長門牧場や第二牧場の牛んべの「〇んち」にタカっていたのが我が家迄来るとは思えませんが、ご飯雄上に何の躊躇もなくズケズケと乗って来られると、ご飯食べる気しません。
で、ある事に気が付いた。夜は伝統の灯りに集まってくるので、戸を開けている時は網戸は必要です。でも昼間は外の方が明るいので窓を全開にしておいた方が虫君達は勝手に出て行ったくれる。
中には家の中が好きな「タテハチョウ」の仲間「モン柄豹紋」とか「アカタテハ」なんかは日陰に入ってきます。これはしょうがないね。虫取り網で綺麗に捕獲して、外に出て行ってもらいます。ただちょっと厄介な奴がいます。甲虫かと思いきや一寸叩くとからだを海老ぞりになり1cmにもみたない黒い奴でこれが床近くを飛び回る。それだけじゃなくて、ちょっとよそ見していると、皮膚に付いて「チクッ」と噛みます。別にかぶれたり、毒がある訳ではないので、放っているんですが、やられた日には「こん畜生!」とばかりにあの世に送ります。
動物愛護をうたっている針外しとしましては何とも嫌な気分になりますが、この時ばかりは「正体」を現してしまいますね。(愛護が如何にいい加減なのかが分かるというもんです)だはは。