よく、柔道の試合を見ていると、「柔能制剛」(柔よく剛を制す)という言葉が出てきます。今回はサッカーの話ね。
武道の方からちょっとサッカーを見てみようと、思います。本来「柔よく剛を制す」とか「必殺技」っていいますが、これは、対戦相手が、「その技を御存知無い!」事が絶対条件だ。
代々、武道の門派はあまたあれど、皆免許皆伝を持って業を伝承していきます。講道館柔道は嘉納治五郎先生によって、ある理念を以って、スポーツとして発展しましたが、他の流派は業を秘中の秘としてきました。だいたい相手に「私の業はこうです」なんていう、武道の門派なんてあるわけが無いね。業を知らないからこそ、必殺業なんです。
これをサッカーに置き換えますと。
ジャパンはイビチャ、オシム氏を登用しました。針はオシム監督の采配に大賛成です。これについてはいろいろ意見が錯綜するでありましょうが、日本人の体格は近来西洋に追いついてきていると思いますが、まだまだです。そこで考えられたのが、「早いパス回し」「速攻」を主体とした、攻撃です。以前の加茂監督、岡田監督は、どうしても、ディフェンス中心の陣形だ。トルシェ監督になってまずまず成長したと思うが、それでもまだまだでした。
そこで登場したのがオシム監督です。ドイツのベッケンバウアー監督がいみじくも言いましたが、オシム監督を絶賛していました。此処に来てその成果は目を見張るものがあります。
それが、岡田監督になって、また元に戻ってしまった。というよりか、もっとバラバラになった感じだ。
何時になったら、速攻ジャパンを見られるのかね。
欧州の国から、バカスカと点を取ってもらいたいのよ。