2022年10月に見たい展覧会【大蒔絵/川内倫子/junaida展』

10月は秋から冬のシーズンへ向けて多くの展覧会が開幕します。少し遅れましたが、今月に見たい展覧会をリストアップしてみました。



展覧会

・『あざみ野コンテンポラリーvol.13 CLOTH×OVER 糸と布 日常と生を綴る』 横浜市民ギャラリーあざみ野(10/8~10/30)
・『THE 新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦』 茅ヶ崎市美術館(9/10~11/6)
・『開館15周年 生誕120年 猪熊弦一郎展』 横須賀美術館(9/17~11/6)
・『国立新美術館所蔵資料に見る1970年代の美術― Do it! わたしの日常が美術になる』 国立新美術館(10/8~11/7)
・『美をつくし―大阪市立美術館コレクション』 サントリー美術館(9/14~11/13)
・『大蒔絵展―漆と金の千年物語』 三井記念美術館(10/1~11/13)
・『柳宗悦と朝鮮の工芸 陶磁器の美に導かれて』 日本民藝館(9/1~11/23)
・『北斎ブックワールド ―知られざる板本の世界―』 すみだ北斎美術館(9/21~11/27)
・『旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる』 東京都庭園美術館(9/23~11/27)
・『SHUZO AZUCHI GULLIVER 「Breath Amorphous 消息の将来」』 BankART Station + BankART KAIKO(10/7~11/27)
・『アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで』 府中市美術館(9/23~12/4)
・『没後80年記念 竹内栖鳳』 山種美術館(10/6~12/4)
・『見るは触れる 日本の新進作家 vol.19』 東京都写真美術館(9/2~12/11)
・『加耶―古代東アジアを生きた、ある王国の歴史―』 国立歴史民俗博物館(10/4~12/11)
・『創立150年記念 国宝 東京国立博物館のすべて』 東京国立博物館(10/18~12/11)
・『静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅰ響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき―』 静嘉堂文庫美術館(10/1~12/18)
・『川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり』 東京オペラシティ アートギャラリー(10/8~12/18)
・『つながる琳派スピリット神坂雪佳』 パナソニック汐留美術館(10/29~12/18)
・『展覧会 岡本太郎』 東京都美術館(10/18~12/28)
・『ヴィンテージライターの世界 炎と魅せるメタルワーク』 たばこと塩の博物館(9/10~12/25)
・『鉄道と美術の150年』 東京ステーションギャラリー(10/8~2023/1/9)
・『ポーラ美術館開館20周年記念展 ピカソ 青の時代を超えて』 ポーラ美術館(9/17~2023/1/15)
・『マン・レイのオブジェ 日々是好物|いとしきものたち』 DIC川村記念美術館(10/8~2023/1/15)
・『junaida展 IMAGINARIUM』 PLAY! MUSEUM(10/8~2023/1/15)
・『野口里佳 不思議な力』 東京都写真美術館(10/7~2023/1/22)
・『ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』 国立西洋美術館(10/8~2023/1/22)
・『マン・レイと女性たち』 神奈川県立近代美術館 葉山館(10/22~2023/1/22)
・『ヴァロットン―黒と白 Félix Vallotton,noir et blanc』 三菱一号館美術館(10/29~2023/1/29)
・『月に吠えよ、萩原朔太郎展』 世田谷文学館(10/1~2023/2/5)

ギャラリー

・「李禹煥 物質の肌合い」SCAI THE BATHHOUSE(9/13~10/15)
・『クゥワイ・サムナンLove of the Land』小山登美夫ギャラリー六本木(10/1~10/29)
・『丸山直文個展「水を蹴る」』 シュウゴアーツ(9/24~11/5)
・『発酵と暮らし ―人も海も土も森も…すべてはつながっている―』 ギャラリー エー クワッド(9/16~11/10)
・『第八次椿会 このあたらしい世界 杉戸洋、中村竜治、Nerhol、ミヤギフトシ、宮永愛子、目[mé]』 資生堂ギャラリー(8/27~12/18)
・『高木由利子 写真展 カオスコスモス 壱 ― 氷結過程 ―』 GYRE GALLERY(10/7~11/28)
・「訪問者」クリスチャン・ヒダカ&タケシ・ムラタ展』メゾンエルメス8階フォーラム(10/21~2023/1/31)
・『How is Life?―地球と生きるためのデザイン』 TOTOギャラリー・間(10/21~2023/3/19)

まずは日本美術です。三井記念美術館にて『大蒔絵展―漆と金の千年物語』が開催されます。



『大蒔絵展―漆と金の千年物語』@三井記念美術館(10/1~11/13)

漆で文様などを描き、金粉や銀粉を蒔き付ける「蒔絵」は、古くから装飾の技法として使われ、手箱や硯箱といった多くの名品が今にまで伝わってきました。


その蒔絵の魅力を紹介するのが『『大蒔絵展―漆と金の千年物語』で、平安時代から現代の漆芸家に至る蒔絵の作品、約180件が公開されます。また展示はMOA美術館、三井記念美術館、徳川美術館の3館の共同で開かれるもので、三井記念美術館は2番目の会場となります。

蒔絵そのものは見る機会が多いものの、体系だって紹介する展覧会は少なく、蒔絵の魅力に触れられる絶好の機会となるかもしれません。

実に6年ぶりの美術館での個展です。東京オペラシティ アートギャラリーにて『川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり』が行われます。



『川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり』@東京オペラシティ アートギャラリー(10/8~12/18)

1972年生まれの写真家、川内倫子は、淡い光や色を特徴とした写真で知られ、一貫して身の回りの人々や植物などを撮り続けてきました。


その川内の10年の活動に焦点を当てたのが今回の展示で、新作シリーズの「M/E」を中心に、未発表作や過去のシリーズなどが公開されます。川内とディスカッションを重ねて組み立てられたという、建築家の中山英之が手がけた空間構成も見どころとなりそうです。

今月は東京都写真美術館にて『野口里佳 不思議な力』も開かれますが、あわせて見ておきたい展示といえるのではないでしょうか。

最後は画家で絵本作家のjunaidaの美術館での初個展です。PLAY! MUSEUMにて『junaida展 IMAGINARIUM』が開催されます。



『junaida展 IMAGINARIUM』@PLAY! MUSEUM(10/8~2023/1/15)

1978年生まれの画家、 junaida(ジュナイダ)は、近年出版した『Michi』や『怪物園』といった絵本でも話題を集めるなど幅広く活動してきました。

そのjunaidaの創作を紹介するのが『IMAGINARIUM』と題した個展で、絵本原画や描き下ろしの作品、約400点が公開されます。


junaidaは同ミュージアムの『どうぶつかいぎ展』にも作品を出展し、原作者のケストナーに物語に込めたメッセージをポスターに表現していましたが、今回は作家の活動の全体像を楽しめる展覧会となるかもしれません。

イロハニアートへも10月のおすすめの展覧会を寄稿しました。


【10月のおすすめ展覧会5選】鉄道と美術から国宝、神坂雪佳、ヴァロットンまで | イロハニアート

それでは今月もよろしくお願いいたします。
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