『東京ビエンナーレ 2023 はじまり展』 東叡山寛永寺、東京ドームシティ、優美堂

東叡山寛永寺、東京ドームシティ、優美堂
『東京ビエンナーレ 2023 はじまり展』
2022/10/6〜10/30 ※メイン期間



来年の7月から10月に開催予定の国際芸術祭『東京ビエンナーレ 2023』のプレ展示が、東叡山寛永寺や東京ドームシティ、それに優美堂などにて行われています。



まず上野の寛永寺では「東京ビエンナーレ2023計画展示」と題し、小池一子 + 一力昭圭や並河進、それに中村政人といったアーティストが、来年に向けて各地域やデジタル上で行われるプロジェクトを紹介していました。

またここでは本祭のテーマである「リンゲージ つながりをつくる」に因み、来場者に『東京ビエンナーレ2023』にてやってみたいことを募っていて、シールにて記入してはパネルに貼ることもできました。



この寛永寺にて作品を公開しているのが、⻄村雄輔、鈴⽊理策、⽇⽐野克彦の3名のアーティストでした。そのうち西村雄輔は根本中堂の前にて、回向柱をイメージした『ECHO works』を展示していて、上野の土地から採取された土を素材としていました。遠目では鉄などの金属を思わせるような質感も面白いのではないでしょうか。

写真家の鈴木理策は、根本中堂の中にて上野戦争を扱った映像を見せていて、合わせて「#徳川慶喜に見せたい風景」とタグをつけてインスタグラムに投稿するとタブレットに表示される展示も行っていました。



渋沢家霊堂前庭を舞台にした日比野克彦のインスタレーションも目立っていたかもしれません。日比野は寛永寺に眠る6名の歴代将軍に加え、残りの9名の将軍を段ボールに見立てて制作していて、あたかも庭園にてすべての将軍が集ったかのような光景を生み出していました。



続く水道橋の東京ドームシティでは、都営三田線の出口から連なる通路に、高橋臨太郎が同地で手がけたパフォーマンスの記録写真や記録音楽などを公開していました。



戦前から額縁屋として営業し、近年、カフェとコミュニティスペースとして再生した神田小川町の優美堂でも展示が行われていて、2階のギャラリースペースにて中村政人による絵画が公開されていました。



現在のところは会場は寛永寺、東京ドームシティ、それに優美堂の3カ所ですが、今後は大手町・丸の内・有楽町の通称「大丸有」エリアでも各種プロジェクトが行われます。来年の本祭へ向けてより盛り上がりを見せていくのかもしれません。


東京の地場に発する国際芸術祭。本祭へ向けたプレイベント「東京ビエンナーレ 2023 はじまり展」が開催中! イロハニアート

観覧は無料です。10月30日まで開催されています。

『東京ビエンナーレ 2023 はじまり展』@tokyobiennale) 東叡山寛永寺、東京ドームシティ、優美堂ほか
会期:2022年10月6日(木)〜10月30日(日)※メイン期間
休場:寛永寺会場:月〜水曜日(祝日は開場)、優美堂会場:水曜日
時間:10:30〜16:30(寛永寺会場。入場は16:00 まで。 ただし根本中堂は15:30最終入場、16:00閉場)、終日公開(東京ドームシティ。夜間1:30〜4:30は立入不可)、11:30〜18:00(優美堂会場。木・金・土は20:00 まで)
料金:無料(一部、有料イベントあり)
住所:台東区上野桜木1-14-11(寛永寺会場)。文京区後楽1-3-61(東京ドームシティ)。千代田区神田小川町2-4(優美堂)
交通:JR線鶯谷駅南口より徒歩7分(寛永寺会場)。都営三田線水道橋駅A3出口すぐ(東京ドームシティ)、東京メトロ千代田線新御茶ノ水駅より徒歩2分、都営新宿線小川町駅より徒歩3分(優美堂)。
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