都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
『SCAPE ON WONDER / 内海聖史展』 ふわりの森
ふわりの森
『"DISCOVERY" ART WITH AIRPORT CITY&TOWN SCAPE ON WONDER / 内海聖史展』
2022/10/7~11/28

千葉県成田市のアートスペース「ふわりの森」にて、現代アーティスト内海聖史の個展が開かれています。

ふわりの森の最寄駅はJR成田線の下総松崎駅で、駅からは歩いて5分ほどでした。

下総松崎駅を下車し、『SCAPE ON WONDER / 内海聖史展』のフラッグを頼りに歩いていると、すぐ右手にすがたを見せるのが「artcafe TOAST AND HONEY」でした。

このカフェでは会期中、内海聖史展とコラボレーションしていて、店内には内海の作品が飾られるだけでなく、コラボドリンクなどが用意されていました。

ちょうどランチタイムに入っていたので、店内にて牛すじ肉のラグーパスタを注文しましたが、とても濃厚で美味しくいただきました。

この他、テイクアウト用カップに内海の作品がデザインされたりするなど、かなり力の入ったコラボレーションが行われていて、展示への期待も高まりました。なお同カフェは会期中、火曜から日曜日に営業(12:00~17:00)し、平日はドリンクと軽食、土日はランチが提供されます。

カフェでチケットを購入し、さらにフラッグを頼りに歩くと見えてくるのが、会場のふわりの森でした。

「ふわりの森」とは、2014年にアーティストのシムラユウスケが主体となってはじめたアートプロジェクトで、同年の佐藤玲の展示を第1弾に、アーティストを招聘するなどして活動してきました。そして2021年に「NARITAへARTを目的に旅する」をテーマにした「DISCOVERY」展をスタートさせると、今年、内海聖史の展示を開きました。

会場は古くから建つ日本民家を改修したもので、母屋や納屋、それにガレージなどから構成されていました。これらは芸術祭で目にするような古民家ではなく、実にディレクターでもあるシムラユウスケの自邸で、実際に人が住んでいるスペースを用いて展示が行われていました。

まず母屋では「ムーンサテライト」と題し、巨大な『ムーンウォーク』なる絵画が公開されていて、外廊下よりぐるりと一周、畳敷きの空間を占有するかのように広がる光景を目にすることができました。まさにムーンの名が示すように、月明かりのような黄色が家屋に満ち溢れていました。

また母屋奥の古い木のテーブルが置かれた部屋には、ネオンの作品や絵画が展示されていて、黄色のネオンの光が生活の場でもある茶の間を灯していました。

それに続く納屋の2階では、一転して黒を基調とした絵画が空間いっぱいに展開していて、黒の凄味はもとより、絵具、またパネルを含めた作品そのものの量感に圧倒されました。

母屋1階の「ARCHIVE ROOM」では、内海の学生時代、および実験的な作品も展示されていて、クレヨンによる絵画や熊の置物を用いたオブジェ、また鏡を使ったものなど、色彩鮮やかなドットで知られる内海のまた違った作風を伺うこともできました。

ガレージいっぱいに広がる『コリオリ』も美しかったのではないでしょうか。初期作から日本家屋、あるいは半屋外の空間を取り込んでの新旧の作品は、思いの外に見応えがありました。

なお内海聖史展のチケットにて、同時開催中の「Lounge Projent Exhibition 01 やましたあつこ展」も観覧が出来ました。

植物をモチーフとした色彩豊かな表現とともに、光瞬くような画面の質感に心を引かれました。
平日・土曜と日曜・祝日で開場時間が異なります。お出かけの際はご注意ください。

成田発のアートプロジェクト、今後の展開にも注目が集まりそうです。
11月28日まで開催されています。
『"DISCOVERY" ART WITH AIRPORT CITY&TOWN SCAPE ON WONDER / 内海聖史 展』 ふわりの森(@fairfuwari)
会期:2022年10月7日(金) ~11月28日(月)
休廊:月曜日。ただし祝日の場合は開館。
時間:12:00~17:00(平日・土曜)、10:00~17:00(日・祝日) ※最終入場は16:30まで
ナイトミュージアム(夜間展示):17:00~21:00 ※最終入場は20:30まで
開催日:10月8日(土)、22日(土)、11月5日(土)
料金:一般700円、学生500円、中学生以下無料。
住所:千葉県成田市大竹1093
交通:JR線下総松崎駅改札より徒歩5分。駅前に専用の無料駐車場(10台)有。
『"DISCOVERY" ART WITH AIRPORT CITY&TOWN SCAPE ON WONDER / 内海聖史展』
2022/10/7~11/28

千葉県成田市のアートスペース「ふわりの森」にて、現代アーティスト内海聖史の個展が開かれています。

ふわりの森の最寄駅はJR成田線の下総松崎駅で、駅からは歩いて5分ほどでした。

下総松崎駅を下車し、『SCAPE ON WONDER / 内海聖史展』のフラッグを頼りに歩いていると、すぐ右手にすがたを見せるのが「artcafe TOAST AND HONEY」でした。

このカフェでは会期中、内海聖史展とコラボレーションしていて、店内には内海の作品が飾られるだけでなく、コラボドリンクなどが用意されていました。

ちょうどランチタイムに入っていたので、店内にて牛すじ肉のラグーパスタを注文しましたが、とても濃厚で美味しくいただきました。

この他、テイクアウト用カップに内海の作品がデザインされたりするなど、かなり力の入ったコラボレーションが行われていて、展示への期待も高まりました。なお同カフェは会期中、火曜から日曜日に営業(12:00~17:00)し、平日はドリンクと軽食、土日はランチが提供されます。

カフェでチケットを購入し、さらにフラッグを頼りに歩くと見えてくるのが、会場のふわりの森でした。

「ふわりの森」とは、2014年にアーティストのシムラユウスケが主体となってはじめたアートプロジェクトで、同年の佐藤玲の展示を第1弾に、アーティストを招聘するなどして活動してきました。そして2021年に「NARITAへARTを目的に旅する」をテーマにした「DISCOVERY」展をスタートさせると、今年、内海聖史の展示を開きました。

会場は古くから建つ日本民家を改修したもので、母屋や納屋、それにガレージなどから構成されていました。これらは芸術祭で目にするような古民家ではなく、実にディレクターでもあるシムラユウスケの自邸で、実際に人が住んでいるスペースを用いて展示が行われていました。

まず母屋では「ムーンサテライト」と題し、巨大な『ムーンウォーク』なる絵画が公開されていて、外廊下よりぐるりと一周、畳敷きの空間を占有するかのように広がる光景を目にすることができました。まさにムーンの名が示すように、月明かりのような黄色が家屋に満ち溢れていました。

また母屋奥の古い木のテーブルが置かれた部屋には、ネオンの作品や絵画が展示されていて、黄色のネオンの光が生活の場でもある茶の間を灯していました。

それに続く納屋の2階では、一転して黒を基調とした絵画が空間いっぱいに展開していて、黒の凄味はもとより、絵具、またパネルを含めた作品そのものの量感に圧倒されました。

母屋1階の「ARCHIVE ROOM」では、内海の学生時代、および実験的な作品も展示されていて、クレヨンによる絵画や熊の置物を用いたオブジェ、また鏡を使ったものなど、色彩鮮やかなドットで知られる内海のまた違った作風を伺うこともできました。

ガレージいっぱいに広がる『コリオリ』も美しかったのではないでしょうか。初期作から日本家屋、あるいは半屋外の空間を取り込んでの新旧の作品は、思いの外に見応えがありました。

なお内海聖史展のチケットにて、同時開催中の「Lounge Projent Exhibition 01 やましたあつこ展」も観覧が出来ました。

植物をモチーフとした色彩豊かな表現とともに、光瞬くような画面の質感に心を引かれました。
平日・土曜と日曜・祝日で開場時間が異なります。お出かけの際はご注意ください。

成田発のアートプロジェクト、今後の展開にも注目が集まりそうです。
DISCOVERY展 DAY13/34 開催から初の秋晴れになってます!アートの秋らしく晴天のNARITA✨ご来場お待ちしています#ふわりの森 #DISCOVERY @uchiumisatoshi @siatsuko @fairfuwari #narita pic.twitter.com/bHPKa0i6dH
— ふわりの森 / FUWARI NO MORI - NARITA (@fairfuwari) October 20, 2022
11月28日まで開催されています。
『"DISCOVERY" ART WITH AIRPORT CITY&TOWN SCAPE ON WONDER / 内海聖史 展』 ふわりの森(@fairfuwari)
会期:2022年10月7日(金) ~11月28日(月)
休廊:月曜日。ただし祝日の場合は開館。
時間:12:00~17:00(平日・土曜)、10:00~17:00(日・祝日) ※最終入場は16:30まで
ナイトミュージアム(夜間展示):17:00~21:00 ※最終入場は20:30まで
開催日:10月8日(土)、22日(土)、11月5日(土)
料金:一般700円、学生500円、中学生以下無料。
住所:千葉県成田市大竹1093
交通:JR線下総松崎駅改札より徒歩5分。駅前に専用の無料駐車場(10台)有。
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