都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
2023年6月に見たい展覧会【ポール・ジャクレー/三沢厚彦/イギリス風景画と国木田独歩】
6月は真夏に向けて多くの展覧会がスタートします。今月に見たい展覧会をリストアップしてみました。

展覧会
・『吹きガラス 妙なるかたち、技の妙』 サントリー美術館(4/22~6/25)
・『谷川俊太郎 絵本★百貨展』 PLAY! MUSEUM(4/12~7/9)
・『発掘・植竹邦良 ニッポンの戦後を映す夢想空間』 府中市美術館(5/20~7/9)
・『霊気を彫り出す彫刻家 大森暁生展』(6/3~7/9)
・『小林古径 生誕140周年記念 小林古径と速水御舟—画壇を揺るがした二人の天才—』 山種美術館(5/20~7/17)
・『恐竜図鑑 失われた世界の想像/創造』 上野の森美術館(5/31~7/22)
・「本の芸術家・武井武雄展」神奈川近代文学館(6/3〜7/23)
・『木島櫻谷 —山水夢中』 泉屋博古館東京(6/3~7/23)
・『尾形乾山生誕360年 琳派のやきもの —響きあう陶画の美』 出光美術館(6/10~7/23)
・『ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画』 太田記念美術館(6/3~7/26)
・『田沼武能 人間讃歌』 東京都写真美術館(6/2~7/30)
・『2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』板橋区立美術館(6/24〜8/13)
・『日本のタイル100年—美と用のあゆみ』 江戸東京たてもの園(3/11~8/20)
・『ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ』 アーティゾン美術館(6/3~8/20)
・『蔡國強 宇宙遊 ―<原初火球>から始まる』 国立新美術館(6/29~8/21)
・『イギリス風景画と国木田独歩』 茅ヶ崎市美術館(6/18~8/27)
・『北斎 大いなる山岳』 すみだ北斎美術館(6/20~8/27)
・『古代メキシコ —マヤ、アステカ、テオティワカン』 東京国立博物館(6/16~9/3)
・『フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン』 東京都庭園美術館(6/24〜9/3)
・『聖像・仏像・彫像 柳宗悦が見た「彫刻」』 日本民藝館(6/29〜9/3)
・『三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions』 千葉市美術館(6/10~9/10)
・『ガウディとサグラダ・ファミリア展』 東京国立近代美術館(6/13~9/10)
・『生誕100年 山下清展ー百年目の大回想』 SOMPO美術館(6/24〜9/10)
・『本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語』 東京都写真美術館(6/16~9/24)
ギャラリー
・『エレナ・ノックス あざらし話』 ANOMALY(6/3〜6/24)
・『第25回亀倉雄策賞受賞記念 岡崎智弘 個展「STUDY」』 クリエイションギャラリーG8(6/6~6/28)
・『横尾忠則 銀座番外地 Tadanori Yokoo My Black Holes』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(5/15~6/30)
・『神谷徹「息/瞼の裏/なぞる」』 SCAI THE BATHHOUSE(5/9〜7/8)
・『坪本 知恵 間の形 – undetermined forms –』 YUKIKOMIZUTANI(6/16〜7/8)
・『ケニー・シャーフ I’m Baaack』 NANZUKA UNDERGROUND(6/10〜7/9)
・『田原桂一展「存在」』 √K Contemporary(6/17〜7/15)
・『近藤亜樹 わたしはあなたに会いたかった』 シュウゴアーツ(6/10〜7/22)
・『資生堂のクリエイティブワーク Series.1 「あいだ に あるもの ー1970年代の資生堂雑誌広告からー』資生堂ギャラリー(6/6~7/30)
・『ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING ⽣きるための⼒学』 TOTOギャラリー・間(5/18~8/6)
・『ダラ・バーンバウム個展』 プラダ青山(6/1〜8/28)
まずは新版画の展覧会です。太田記念美術館にて・『ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画』が開かれます。

『ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画』@太田記念美術館(6/3~7/26)
3歳の時に来日し、生涯を日本で暮らしたポール・ジャクレーは、幼い頃から浮世絵に関心を抱くと、30代前半にして南洋の島々やアジアに滞在し、同地に暮らす人々のすがたを新版画に表しました。
そのジャクレーの描いた162点のすべての新版画を紹介するのが今回の展覧会で、国内にて全点公開されるのは、軽井沢町追分宿郷土館で開催された『軽井沢を愛したフランス人浮世絵師 ポール・ジャクレー全木版画展』(2021年)以来、首都圏では初めてとなります。
ジャクレーというと2003年に横浜美術館でも回顧展(*)が開かれましたが、久しぶりに色彩豊かな木版画を楽しめる機会となりそうです。*『ポール・ジャクレー展 虹色の夢をつむいだフランス人浮世絵師』(会期:2003年4月19日〜6月15日)
続いては動物の彫刻で人気の三沢厚彦です。千葉市美術館にて『三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions』が開催されます。

『三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions』@千葉市美術館(6/10~9/10)
これは1990年代の初期未発表作から、代表作の「ANIMALS」シリーズ、そしてキメラといった最新作まで200点を超える三沢の彫刻や絵画を紹介するもので、千葉県内としては初めての個展となります。
またさや堂ホールを用いた展示や美術館のコレクションとのコラボといった、千葉オリジナルの内容にも注目が集まるかもしれません。
最後は日本におけるイギリス風景画の受容をたどる展覧会です。茅ヶ崎市美術館にて『イギリス風景画と国木田独歩』が開かれます。

『イギリス風景画と国木田独歩』@茅ヶ崎市美術館(6/18~8/27)
この展覧会は独歩の代表作『武蔵野』などに見られる自然観を起点に、コンスタブルやターナー、ジョン・マー ティンにサミュエル・パーマーらといった近代イギリス風景画を紹介するもので、主に郡山市立美術館と府中市美術館の所蔵の作品が展示されます。
一部内容が重なりますが、イロハニアートにも今月のおすすめの展覧会を寄稿しました。
【2023年6月のおすすめ展覧会5選】恐竜図鑑から抽象絵画、それに三沢厚彦や古代メキシコまで | イロハニアート
それではどうぞよろしくお願いします。

展覧会
・『吹きガラス 妙なるかたち、技の妙』 サントリー美術館(4/22~6/25)
・『谷川俊太郎 絵本★百貨展』 PLAY! MUSEUM(4/12~7/9)
・『発掘・植竹邦良 ニッポンの戦後を映す夢想空間』 府中市美術館(5/20~7/9)
・『霊気を彫り出す彫刻家 大森暁生展』(6/3~7/9)
・『小林古径 生誕140周年記念 小林古径と速水御舟—画壇を揺るがした二人の天才—』 山種美術館(5/20~7/17)
・『恐竜図鑑 失われた世界の想像/創造』 上野の森美術館(5/31~7/22)
・「本の芸術家・武井武雄展」神奈川近代文学館(6/3〜7/23)
・『木島櫻谷 —山水夢中』 泉屋博古館東京(6/3~7/23)
・『尾形乾山生誕360年 琳派のやきもの —響きあう陶画の美』 出光美術館(6/10~7/23)
・『ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画』 太田記念美術館(6/3~7/26)
・『田沼武能 人間讃歌』 東京都写真美術館(6/2~7/30)
・『2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』板橋区立美術館(6/24〜8/13)
・『日本のタイル100年—美と用のあゆみ』 江戸東京たてもの園(3/11~8/20)
・『ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ』 アーティゾン美術館(6/3~8/20)
・『蔡國強 宇宙遊 ―<原初火球>から始まる』 国立新美術館(6/29~8/21)
・『イギリス風景画と国木田独歩』 茅ヶ崎市美術館(6/18~8/27)
・『北斎 大いなる山岳』 すみだ北斎美術館(6/20~8/27)
・『古代メキシコ —マヤ、アステカ、テオティワカン』 東京国立博物館(6/16~9/3)
・『フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン』 東京都庭園美術館(6/24〜9/3)
・『聖像・仏像・彫像 柳宗悦が見た「彫刻」』 日本民藝館(6/29〜9/3)
・『三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions』 千葉市美術館(6/10~9/10)
・『ガウディとサグラダ・ファミリア展』 東京国立近代美術館(6/13~9/10)
・『生誕100年 山下清展ー百年目の大回想』 SOMPO美術館(6/24〜9/10)
・『本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語』 東京都写真美術館(6/16~9/24)
ギャラリー
・『エレナ・ノックス あざらし話』 ANOMALY(6/3〜6/24)
・『第25回亀倉雄策賞受賞記念 岡崎智弘 個展「STUDY」』 クリエイションギャラリーG8(6/6~6/28)
・『横尾忠則 銀座番外地 Tadanori Yokoo My Black Holes』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(5/15~6/30)
・『神谷徹「息/瞼の裏/なぞる」』 SCAI THE BATHHOUSE(5/9〜7/8)
・『坪本 知恵 間の形 – undetermined forms –』 YUKIKOMIZUTANI(6/16〜7/8)
・『ケニー・シャーフ I’m Baaack』 NANZUKA UNDERGROUND(6/10〜7/9)
・『田原桂一展「存在」』 √K Contemporary(6/17〜7/15)
・『近藤亜樹 わたしはあなたに会いたかった』 シュウゴアーツ(6/10〜7/22)
・『資生堂のクリエイティブワーク Series.1 「あいだ に あるもの ー1970年代の資生堂雑誌広告からー』資生堂ギャラリー(6/6~7/30)
・『ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING ⽣きるための⼒学』 TOTOギャラリー・間(5/18~8/6)
・『ダラ・バーンバウム個展』 プラダ青山(6/1〜8/28)
まずは新版画の展覧会です。太田記念美術館にて・『ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画』が開かれます。

『ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画』@太田記念美術館(6/3~7/26)
3歳の時に来日し、生涯を日本で暮らしたポール・ジャクレーは、幼い頃から浮世絵に関心を抱くと、30代前半にして南洋の島々やアジアに滞在し、同地に暮らす人々のすがたを新版画に表しました。
原宿の太田記念美術館では、今週土曜日、6月3日より「ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画」展を開催します。昭和前期、日本や朝鮮、中国、南洋の島々の人々を鮮やかな色彩で描いたポール・ジャクレー。その個性的な新版画の魅力をお楽しみください。詳しくは→https://t.co/iu0u7qK68d pic.twitter.com/flCQIK9LVJ
— 太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art (@ukiyoeota) May 30, 2023
そのジャクレーの描いた162点のすべての新版画を紹介するのが今回の展覧会で、国内にて全点公開されるのは、軽井沢町追分宿郷土館で開催された『軽井沢を愛したフランス人浮世絵師 ポール・ジャクレー全木版画展』(2021年)以来、首都圏では初めてとなります。
ジャクレーというと2003年に横浜美術館でも回顧展(*)が開かれましたが、久しぶりに色彩豊かな木版画を楽しめる機会となりそうです。*『ポール・ジャクレー展 虹色の夢をつむいだフランス人浮世絵師』(会期:2003年4月19日〜6月15日)
続いては動物の彫刻で人気の三沢厚彦です。千葉市美術館にて『三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions』が開催されます。

『三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions』@千葉市美術館(6/10~9/10)
これは1990年代の初期未発表作から、代表作の「ANIMALS」シリーズ、そしてキメラといった最新作まで200点を超える三沢の彫刻や絵画を紹介するもので、千葉県内としては初めての個展となります。
6/10〜9/10「三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions」開催!動物の等身大彫刻で知られる三沢厚彦の大個展。「多次元」をテーマに美術館すべてを展示会場として1990年代の未発表作から最新作まで200点を超える彫刻と絵画を紹介。作家によるギャラリートーク等イベントも受付中!https://t.co/B3F3S6rmv3 pic.twitter.com/1OILrstewX
— 千葉市美術館 (@ccma_jp) May 9, 2023
またさや堂ホールを用いた展示や美術館のコレクションとのコラボといった、千葉オリジナルの内容にも注目が集まるかもしれません。
最後は日本におけるイギリス風景画の受容をたどる展覧会です。茅ヶ崎市美術館にて『イギリス風景画と国木田独歩』が開かれます。

『イギリス風景画と国木田独歩』@茅ヶ崎市美術館(6/18~8/27)
【次回展覧会】6月18日~8月27日、開館25周年企画展「イギリス風景画と国木田独歩」を開催いたします。本展では国木田独歩の自然観に触れつつ、コンスタブルやターナー、ジョン・マーティンなどの画家たちにも焦点をあて、近代イギリス風景画の流れをたどります。https://t.co/JlozMc4tsa pic.twitter.com/EbUDk42JeY
— 茅ヶ崎市美術館 (@chigasakimuseum) May 20, 2023
この展覧会は独歩の代表作『武蔵野』などに見られる自然観を起点に、コンスタブルやターナー、ジョン・マー ティンにサミュエル・パーマーらといった近代イギリス風景画を紹介するもので、主に郡山市立美術館と府中市美術館の所蔵の作品が展示されます。
一部内容が重なりますが、イロハニアートにも今月のおすすめの展覧会を寄稿しました。
【2023年6月のおすすめ展覧会5選】恐竜図鑑から抽象絵画、それに三沢厚彦や古代メキシコまで | イロハニアート
それではどうぞよろしくお願いします。
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