『I LOVE ART 17 プレイプレイアート展』 ワタリウム美術館

ワタリウム美術館
『I LOVE ART 17 プレイプレイアート展』
2023/3/19〜8/3


小谷元彦『Surf Angel(Provisional Monument 2)』 2022年

ワタリウム美術館にて『I LOVE ART 17 プレイプレイアート展』が開かれています。

これはワタリウム美術館のコレクションより19人、さらにゲストとして小谷元彦を迎え、計20名のアーティストを紹介するもので、2階から4階の展示室へ約150展もの作品が所狭しと並んでいました。


ニキ・ド・サン=ファル 展示作品

まず2階ではアンディ・ウォーホルにソル・ルウィット、またニキ・ド・サン=ファルなどの作品が展示されていて、ナムジュン・パイクのロボット「K-567」が時折奇妙な動きを見せていました。


小谷元彦『Surf Angel(Provisional Monument 2)』 2022年

この空間で特に目立つのが、ゲストアーティストとして迎えられた小谷元彦の『Surf Angel(Provisional Monument 2)』で、昨年、宮城県石巻市にて開かれた芸術祭、『リボーンアート・フェスティバル2021-22(後期)』のために制作された作品でした。

ここでは波の上のサーフボードに乗りながら、バランスをとるように両手を大きく広げ、背中に羽根をつけた水着すがたの天使を象っていて、鏡のはめ込まれた頭部は幾何学的なかたちをしていました。


小谷元彦『Surf Angel(Provisional Monument 2)』 2022年

それにしても高さ6メートルの『Surf Angel(Provisional Monument 2)』の迫力は並大抵のものではなかったかもしれません。これほど大きな作品をどのように展示室に入れたのかと思ってしまうほどでした。


手前:ファブリス・イベール『ベシーヌの人(ポフ125)』 1988〜98年

続く3階では小沢剛、またアレクサンドル・ロトチェンコ、そして4階ではディヴィッド・ホックニーらの作品が展示されていて、とりわけ11の身体の穴より水が吹き出すファブリス・イベールの噴水『ベシーヌの人』に目を引かれました。


手前:ソル・ルウィット『ピラミッド』 1986年 右:ナムジュン・パイク『ロボット K-567』 1993年

作品を広場の中の風景や人物に見立た展示とのことでしたが、端的にワタリウム美術館のコレクション展としても見応えがあったかもしれません。


左下:オラフ・ニコライ『上野公園/テント』 1999年 右上:アレクサンドル・ロトチェンコ『空間構成13番「三角形の中の三角形」』 1921年(2018年再構築)

またリボーンアートでキービジュアルを飾った小谷の『Surf Angel(Provisional Monument 2)』をまさか東京で見られるとは思いませんでした。


ジョナサン・ボロフスキー『分子男』 1983年

会場内の撮影も可能です。


8月3日まで開催されています。

『I LOVE ART 17 プレイプレイアート展』 ワタリウム美術館@watarium
会期:2023年3月19日(日)〜8月3日(木)*会期延長
休館:月曜日。但し7月17日は開館。
時間:11:00~19:00 
 *毎週水曜日は21時まで開館。
料金:一般1500円、25歳以下(学生)・高校生・70歳以上1300円、小・中学生500円。
 *ペア券:大人2人2600円。
 *会期中何度でも展覧会へ入場できるパスポート制チケット。
住所:渋谷区神宮前3-7-6
交通:東京メトロ銀座線外苑前駅より徒歩8分。
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