◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

NHKアナのひどいナレーション。

2014-12-28 09:55:16 | 言葉についてあれこれ
                                  これなぁんだ?

 「スーパーJチャンネル」の「きょうナビ」でちょっと珍しいことがありました。「当該の商品と同じ日に製造された商品」というテロップが出ていて、それをナレーターが「とうかくの~」と読み、だれかに「違う」と合図されたのか、読むのを途中でやめました。でも、何が違うのかは分からなかったようで、またもや「とうかくの~」と繰り返しました(・ω・)ホエホエ。
 そのまま続けようとしたのをまた遮られ、今度はだれかに「とうがい」と耳打ちされたのでしょう、やっと「とうがいの」と言いましたよ。これはあらかじめ録音してあるわけではなかったのですね。でも、初見で読んだ? だとしても、「当該」が読めないナレーターってどうなの? もしかして手書き原稿の誤字とか? テロップは、ナレーターからは見えないの? 「とうかくの商品」と読んで、「とうかくの商品」って何だろうと思わないの? ナレーターだって、しゃべりのプロでしょ?
 さて、今日の本題・・・、「日曜美術館」における伊東敏恵アナのナレーションがひどすぎて聞くに堪えません。あまりの気持ち悪さに「日曜美術館」を見るのがつらくなってきました。かつて、「世界遺産への招待状」は“腹筋”のナレーションがひどすぎて見るのをやめましたが、あの“腹筋”の次ぐらいにひどい( ̄д ̄)!
 いつも「日曜美術館」を放送している時間にブログの更新をしているので、ときどき目をやる、気になる話が聞こえたら注目する、そういう感じなのですが、たまに引っ掛かってはいたのです。もちろん、引っ掛かればメモしていましたから、それが随分たまっていることに気づき、伊東アナの発音はおかしいとはっきり認識してから、だんだん聞くのが嫌になってきました。
 前任の森田美由紀アナも、「テッセン(_ ̄)」と繰り返したり「たぐいまれな( ̄___ ̄ ̄)」と言ったり、おかしな日本語をそのまま平然と読んだり、かなり変でした。ナレーターとしてなぜ“腹筋”が起用されたのか理解に苦しみましたが、れっきとしたNHKのアナウンサーがこんなですから、NHKの人間にとっては何もおかしくないことだったんだなぁ・・・と、妙なところで納得( ̄_ ̄)。
 そういえば、だいぶ前に放送された「病の起源 第3集」で「分け隔てなく( ̄__ ̄ ̄ ̄_)」「分け隔てのない( ̄__ ̄ ̄ ̄ ̄_)」と言ったのは伊東アナです。ナビゲーターを務めていた橋爪功はちゃんと「分け隔てない(_ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_)」と言ったのですけれどね。伊東アナは「日曜美術館」でも( ̄__ ̄ ̄ ̄_)ですから、多分、最初からずっとそうなのでしょう。
 24日の夜、「趣味Do楽 いただきます お寺のごはん~心と体が潤うレシピ~」を見て(聞いて)いたら「分け隔てなく( ̄__ ̄ ̄ ̄_)」とナレーターが言いましたよ。だれかと思って調べたら、青井実アナ(NHK)でした。やっぱりねぇ~、NHKのアナウンサーはこれでいいと思っている! そういう言い方をするナレーターがやけに増えたと思ったら・・・、伊東アナのせいだ、きっと。
 伊東アナが「一匹( ̄_)のハチ」と言うのを聞いたときは、もしもこの人が目の前にいたら蹴っちゃうだろうなと思いました。言った瞬間、今のはおかしかったなと感じたらやり直す、そういうのは不可能なのでしょうか。おかしいと感じることすらないなら、もうおしまいですよ。伊東アナが、ではなく、日本語が。
 「飛翔」の「ひ」が強すぎる。「負傷」「布教」「縁どられて」「深い交流」の「ふ」が強すぎる。「不幸は続きます」の「不幸」は、「ふ」が強すぎるうえに( ̄_)ですから「ふっこー( ̄_)」と聞こえて意味不明に。「父( ̄_)」なんて、伊東アナがスーパースプレッダーかも。「猫のしっぽ カエルの手」のナレーターである山崎樹範も「父( ̄_)」ですし、「100分de名著」の墨屋那津子ナレーターも「父( ̄_)」、みんな伊東アナのせいで「父( ̄_)」がスタンダードだと思っているのではないでしょうか。
 世の中に変な発音を広めたのは伊東アナ? 年齢とキャリアを考えると・・・あり得る! まぁね、伊東アナの発音が他者にうつった、とまでは言いませんよ、ですが、腐っても何とやら、やはりNHKですからね、伊東アナのような発音の人が排除されなくなった、おかしいと思われなくなった、ということで┐( ̄д ̄)г。
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させ、なく、ずに。

2014-12-21 09:36:40 | 気になる言葉、具体例
                                  食べ切れないかなぁ

 変な「~ずに」と中途半端な「~なく」がまん延したせいで多くの人が「~ずに(~ないで)」と「~ず(~なくて)」を区別しなくなりました。当然、内容が正確に伝わらなくなっているのですが、伝わっていないということに気づいていませんし、聞き手は聞き手で、何となく分かったようなつもりでいて、実際、正確に受け取っているわけではなく、誤解があっても気づきません。
 江崎アナ(NHK)が言った「どうやって飛ばなくさせたのか」は、本来「どうやって飛ばないようにしたのか」ですが、放送業界の人たちは「~なく」が大好きですからね、そのうえ「させ」症候群を患っていますから「飛ばなくさせたのか」ですよ。簡潔にまとめる(削る)作業をする中でも“何か足りない感じ”から逃れられないようで、実際に足りないのですが、どうすればいいのか分からない、そういう状況でしょう。
 「腐った物を放置させる」と言ったのはフジの山崎夕貴アナ。「裁判員を説得することができる」と言うべき場面で「裁判員を説得させることができる」と言ったのは70代の政治評論家ですから、「させ」症候群になるのは若い人ばかりではありません。産経ニュースで見た「強要させられていた」という記述も本当は「強要されていた」ですから、記者にも「させ」症候群の人がいます。
 変な言葉はさらに変な言葉を巻き込み、複雑化します。何かの賞の候補になったアイドルが言った「ノミネートさせていただけるというのは」なんてまだいいほうで、アスリートが言った「ダークホースとは呼ばせられないように」、小倉智昭が言った「度肝を抜かされたんですが」、こんなの、意味が分かりますか?
 「何も考えなく、20キロぐらいサイクリング」と言ったアナウンサー、なぜ「何も考えずに」もしくは「何も考えないで」と言えないのか。「食べ切れなく余りがち」は料理番組のナレーションとテロップ、なぜ「食べ切れず」もしくは「食べ切れなくて」ではないのか。このように、「~ずに」も「~ず」も「~なく」で、一緒くた、区別できないわけで、日本語がどんどん貧しくなっていきます。
 「現地に行かずにも手に入る」なんて気持ち悪いったらありゃしない。なぜ「現地に行かなくても手に入る」と言えないのでしょうか。あ、思い出した、「子どもが行きたがらずに登校できないのであって、親の意思ではない」というのがありましたね、これなんか新聞記者が書いたのですよ。「子どもが行きたがらない、登校できないのであって、親の意思ではない」でしょ、「~ずに」の出る幕じゃないし( ̄_ ̄)。
 「裏付け得られず虚偽と判断」と書いてあるのを古舘伊知郎が「裏付け得られずに虚偽と判断」と読んだことがありますが、これも、画面に「裏付け得られず虚偽と判断」という文字が映っているから、また、すでに概要は知っているから「得られずに」は間違いだと分かるわけで、そうでなかったら、虚偽だと判断できるほどの裏付けは得られなかったけれども虚偽であると判断した、という意味に受け取ります。
 何の予備知識もなく初めてこの報道に触れ、画面を見ずに「裏付け得られずに虚偽と判断」と聞こえたら、少なくとも私はそう受け取ります。では、「~ずに」と「~ず」を区別していない人はどう受け取るのでしょうか。何の迷いもなく「裏付けを得られないから虚偽」と理解するのでしょうか。そういう人は「黒ヤギさんたら読まずに食べた」をどう理解するのでしょうか。文字ではなく“空気”を読んで理解するのかな?
 月曜日の「ワイド!スクランブル」にて。司会の2人とコメンテーターの2人、合わせて4人。「喪中の人にお歳暮を贈ってはいけない」は○か×かというクイズで、○が2人、×が2人に分かれました。でも、実は、4人とも喪中の人にお歳暮を贈るのはかまわないという意見で、それを○と答えるか×と答えるかというところで分かれていたのです。そのコーナーの進行役である佐々木亮太アナも含め、5人でしばらくごちゃごちゃ言っていたのですが、結局、全員が○を出したのにはあきれました。
 あのねぇ、贈っていいのなら、クイズの答えとしては×でしょ! なぜ×を出していた人まで○になるの? 佐々木アナ、なぜ、それは×だと言えないの? 日本語をちゃんと読めない、理解できない、“空気”は間違った答えのほうに流れた! 言葉のプロと文化人のはずなのにこんな? もうだめだ( ̄д ̄)!
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「雲が成長できずに雨が降らない」って?

2014-12-14 11:22:44 | 気になる言葉、具体例
                                  こっちは表か裏か?

 「サイエンスZERO」は好きな番組の一つですが、歴代の出演者とナレーションの日本語がぼろぼろ、本当にひどい! サイエンスというくらいですから、やや難しい話なので何とか理解しようと真剣に聞いているところへ変な日本語が聞こえてむずむず( ̄~ ̄)。「雲が成長できずに雨が降らない」って、齊藤三佐子ディレクター、中山準之助ナレーター、だれもこの誤りに気づかないのか?
 雲が十分に成長できないから雨が降らない、雲が成長できなくて雨が降らない、雲が成長できず、その結果、雨が降らない、それは「雲が成長できず、雨が降らない」であり、「~ずに」は誤りです。どうしても「~ずに」と言いたければ、「雲が十分成長できずにいて、雨が降らない」と言うしかありません。
 「警察医・秋月 桂の検死ファイル」(脚本 洞澤美恵子)には「あふれ出してくる感情をコントロールできずに、今まで本当におとなしかった人が突然人が変わったように爆発して怒りだすんですね」というセリフがあったのですが、感情をコントロールできない、その結果、人が変わったように爆発して怒りだす、それは「コントロールできずに」ではなく「コントロールできず」です。
 「弁が閉じずに血液が逆流する」は「報道ステーション」で聞いたナレーションですが、テロップは「閉じず」でした。珍しいこともあるもので、これはテロップが正解。古舘さんが変な「~ずに」だからなのか、山口アナも「排水が追いつかずに水がたまってしまったんですね」なんて言うのですよ。ベテランなのに残念( ̄д ̄)! 「○さんとの復縁がかなわずにやったと供述した」と言ったのは「報道STATION SUNDAY」の竹内由恵アナ。原稿にそう書いてあったのでしょうけれど、そのまま読むな!
 「道具が足りずにバケツで雪かきする人も」は「バンキシャ!」のナレーション、「ポンプが作動せずに給水できなくなってしまうのです」と言ったのはフジの榎並大二郎アナ、「においが取れずに妻には嫌われました」は「軍師官兵衛」で鹿介が言ったセリフ、みんな「に」が余計ですよ。「めざましテレビ」のテロップに至っては、話し手が「変わらず」と言ったのに「変わらずに」ですよo(`д´)o!
 小倉智昭と「めざましテレビ」によって変な「~ずに」が徹底的に広められ、定着し、アナウンサーも「~ず」を「~ずに」と言うようになりました。さらに、「~ず」と言わないで「~なく」と言うようになったことも重なり、多くの人が、「~ずに」と「~ず」、それぞれの意味を全く理解できなくなりました。何も考えないで流され、区別しなくなったのです。変化したのではなく、劣化したのですよ。
 「さほど副作用を心配しなく効果を期待できるので」というように、「~ずに」と言うべきところで「~なく」、そして、「この時期にしか取れなく貴重な食材です」というように、「~ず」と言うべきところでも「~なく」、本当に( ̄д ̄)ダラ!としか言いようがない、それほどおかしくなりました。
 「パニックを起こさず情報が伝わるか」は「NEWS23」で見たテロップですが、そのとき話し手は「パニックを起こさないで情報が伝わるか」と言っていました。「起こさないで」なら「起こさずに」ですから「に」が欠落しています。珍しく「~ず」と書いてあるのを見て注目したのですが、残念( ̄д ̄)! 「~ずに(~ないで)」と「~ず(~なくて)」、そういう意味もなぁ~んにも分かっていません。
 放送業界の人たちは言葉の意味なんてほとんど考えていませんね。「さほど副作用を心配せずに効果を期待できるので」もしくは「さほど副作用を心配しないで効果を期待できるので」、「この時期にしか取れず、貴重な食材です」もしくは「この時期にしか取れなくて、貴重な食材です」と言える人が一体どれほど残っているでしょうか。
 ネット上で「間に入りすぎずにしてください」という記述を見ました。一般の人が書いたものだと思うのですが、妙に硬い、というか、きちんと書こうとして裏目に出た、というか・・・( ̄~ ̄)。AとBとの板挟みにならないように気をつけて、必要以上に間に入らないようにして、と言いたいようなのですが、こんなことになるのですね。これを見たときは、もう日本語は終わりだなぁ・・・と思いました。どうします?
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「日本から略奪された」って?

2014-12-07 09:32:44 | 気になる言葉、具体例
                                  私にとって欠かせない存在

 11月30日の「サンデー!スクランブル」で、ナレーションが「日本に略奪された」だったとき、テロップが「日本から略奪された」でした。仏像が盗まれたとか何とかいう話だったのですが、“あちら”の言い分は「(ずっと前に)日本に略奪された(日本が略奪した)」で、ナレーションはそのことを言っていたので、テロップの「日本から略奪された」は、日本語として助詞が間違っているわけです。
 今回は「日本から略奪された」と言えますが、ナレーションはずっと前の出来事について言っていて、テロップは今回のことを言っている、な~んてことはないですよね。テロップ入力作業者の勘違いとか? ナレーションとテロップの内容が合わないというのはよくあることですが、その原因は、原稿を書く人の“要約する力量”の不足であり、それとも少し性質が違いますよ。
 これを“単純ミス”で片付けてしまっていいのですかね? 内容が内容だけに、この間違いを重く受け止めなければいけないと思うのです。ナレーションが「日本に」であることから考えると、テロップ入力作業者のミスかもしれませんが、テロップの原稿が「日本から」となっていたのをそのまま入力しただけなら、入力作業者も、その原稿を書いた人も、しっかり反省しなければいけません。
 ニュース番組で「飼育員に与えられた餌を食べるパンダたち」とアナウンサーが言ったとき、なぜ、ニュースで、アナウンサーが、「飼育員に与えられた餌」なんて言うのかとあきれました。日常会話で「友達にもらったんだ」はしかたありませんが、書くときは「友達からもらった」です。ニュース原稿を書いた人はいつもいつも「友達にもらったんだ」で、本来の「友達からもらった」をすっかり忘れてしまっているようですが、そこは「飼育員から与えられた餌」でないといけないのですよ。
 「何人かのかたにご指摘があったので少し補足します」は一般の人が書いた文なのですが、話し言葉なら、「何人かのかたに指摘されたので少し補足します」と言うことはありますよ、それでも、「何人かのかたに」の後に「ご指摘があったので」と続けることはできません。「ご指摘があったので」なら「何人かのかたからご指摘があったので」でないといけないのです。こういうケースで「何人かのかたに」と書くなんて、「に」と「から」を区別できなくなっているようですね。
 「世界中のメーカーから欠かせない存在」は「モーニングバード」で聞いたナレーションですが、意味不明!!! 原稿を書いたのはだれだ、出てこい( ̄д ̄)! 「世界中のメーカーにとって欠かせない存在」という意味ですから、明らかに「から」ではありません。完全に「に」と「から」を区別できなくなっています。
 「スマートフォンからダウンロードできるアプリ」という「スッキリ!!」のナレーション。ん? スマートフォンから? 私は古い携帯電話しか持っていないので詳しいことは分かりませんが、これが「スマートフォンにダウンロードできるアプリ」の話だということぐらいは分かりました。それを「スマートフォンから」なんて言ったらおかしくなるのに、気づかないのか? 本当に気づかないのか?
 「世界中のメーカーから欠かせない存在」は、まだ、気持ちは分からなくもないですよ、「世界中のメーカーから頼りにされる存在」とか、「世界中のメーカーから、欠かせない存在だと思われている」とか、後に続ける言葉をちょっと変えれば「世界中のメーカーから」と言えるのですから。でも、「スマートフォンからダウンロードできるアプリ」の場合は「から」なんてありえない( ̄д ̄)!
 それにしても、幾ら「に」と「から」の区別が曖昧になっているとはいえ、○○によって略奪された、○○が略奪した、という意味のことを「○○から略奪された」と書くものでしょうか。あ・・・、でも、「朝ズバッ!」で「○○被告から刺され」というナレーションを聞いたことがありますからね、ありえる間違いなのかな・・・? ま、まさか・・・、まさかね・・・、意図的に「から」と書いた?
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