◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「女性が最も関心を集めたのは」って?

2016-01-31 12:12:45 | 言葉についてあれこれ
                                  菜っ葉も食べて

 ポータルサイトの見出しをクリックすると出てくる文章、メディアの記者、サイトの編集スタッフ、ライター等が書いたものは、ちゃんと書けていると思うこともたまにあるのですが、必ず誤字脱字があります。チェックする時間がないのか、それとも、誤字脱字なんかあっても平気、それぐらい許されるということなのでしょうか。
 音痴なのにCMで歌(らしきもの)を歌って(がなって)いる人、免停になっても車のCMに出ている人、公園で全裸になって捕まった人、同じグループですね。悪いことや恥ずかしいことをした人が、ほとぼりが冷めたと見るや、何事もなかったかのようにネットやテレビに登場、それもけっこうな数で。不正が明るみに出たお笑い芸人が出演し続けている「秘密のケンミ・・・」は見るのをやめました。
 さて、「イッピン」を見ていたら、生方ななえが「トゥルントゥルンしてる」なんて言うのですよ。表現の仕方は人それぞれですが、手で触れて、表面が滑らかでつるつるしているのを「トゥルントゥルン」って気持ち悪い・・・と思っていたら、その後、「力が要らなく、ペンが走る」と言いましたよ( ̄д ̄)!
 17日の「この差って何ですか?」でも「豆柴は犬種として認められてなく」というのを見ましたし、文章ではたまに見掛けますが、話し言葉、しかも、原稿を読んでいるのではなく、自分の言葉で「力が要らなく」って!? こんな言い方は、ニュース番組で( ̄д ̄)ダラケ!なディレクターが書いた原稿を( ̄д ̄)ダラケ!なアナウンサーがそのまま読むといったケースだけかと思っていたのですが。
 アナウンサーといえば、1月10日の「報道STATION SUNDAY」、ビッグデータ・キーワードランキングでまたもや「女性が最も関心を集めたのは」と言った久冨慶子アナ、誤りに気づいていないようです。直後に、富川アナは「最も男性の関心を集めたのは」と言いましたけれど。17日は、久冨アナは「ご覧のようになっているのですが、最も関心を集めたのはこちら」と言い、「女性」に続けるとどうなるか分かりませんでした。
 問題は富川アナです。「男性が特にかんしんしたニュース、こちらです」と言ったのが気になりました。「かんしんした」はどう書きますか? 「感心した」ですね、「関心した」と言ったり書いたりすることはないですよね。感心なんかできないキーワードが並んでいましたからやはり「関心」ですが、「関心が」なら「集まる」「高まる」、「関心を」なら「集める」「寄せる」「示す」などで、「男性が特に関心を寄せたニュースはこちらです」と言えばいいのです。久冨アナの影響を受けて混乱しちゃった?
 気になって24日も注目しましたよ。久冨アナは「まずは、女性が特に注目したランキングです。最も関心を集めたのはこちらです」で、完全に「女性」と「関心」を切り離してしまいました。富川アナはというと、これがねぇ・・・、「男性が最も関心を集めたのが」と言いましたよ、久冨アナの誤りが富川アナにうつってしまいました。恐ろしいですねぇ、こうして変な日本語は広まっていくのですm( ̄д ̄)m。
 「直撃LIVE グッディ!」で、画面に「親が動く」と出ているのに三田友梨佳アナが「親が働く」と読んだとき、安藤優子さん、さすがですね、すかさず「親が動くんですね!」と言いました。久冨アナの誤りを修正できず、逆に感染してしまった富川さん、日本語力はまだまだですが「報ステ」をやるんですよね。そうなると、自身の日本語の誤りを修正する機会も時間も完全になくなるかな?
 1月17日放送の「報道STATION SUNDAY」で聞いた「亡くなった14人のうち12人が大学生で」というナレーションには非常に違和感を覚えましたよ。18日の「ひるおび!」では「運転手2人以外の亡くなった12人は全員大学生でした」ですから、「報道STATION SUNDAY」のほうは“伝えるセンス”も足りないと思うのですが、富川さん、そのあたりを感じ取ることはできるのかなぁ?
 1月4日放送の「ハッピーあにまる2016」で、チョコでコーティングされてナッツがトッピングされているチョコ味のアイスを猫が食べている映像を見て、ハムスターはチョコなんか食べたら死ぬらしいけど猫はいいのかぁ~なんて思っていたら、J-CASTニュースの記事(2016/1/6 18:58)を見てびっくりしました。やはり猫にとってもチョコは危険なようで、愛猫家たちから批判が寄せられているそうです。
 ちなみに、ハムスターに食べさせてはいけないものは、チョコレート、カフェイン、香辛料、アルコール、長ネギ、タマネギ、ニンニク、ショウガ、ニラ、ホウレンソウ、におい・刺激・アクの強い野菜、ハーブ類、アボカド、ウメ、アンズ・モモ・ビワの種、塩分のある加工食品、お菓子、ほお袋に入れておくと溶けるもの、ポトスやゴムの木などの観葉植物、また、これはちょっと意外ですが、ドングリ。
 ネットの世界は、善悪、真実、嘘、知恵、詐欺、何でもありという前提で、自分である程度選別して見ますが、テレビは、規制がある、放送する前に確認している、ネットほど何でもありではない、多くの人がそう思っている、少なくとも私はそう思っていましたから、それがそうでもないとなると、テレビって怖い( ̄_ ̄)。間違いだらけの日本語がどんどん流れてくるだけでも厄介なのにぃ~o(`д´)o!
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「おはなししている時間は」の表記

2016-01-24 12:26:35 | 気になる言葉、具体例
                                  綿のかまくら

 「まとまった雪が降っていただいて、お客様をお呼びできる状態になっていただかないと」と言ったのは、テレビの取材に答えたスキー場関係者です。テレビですからね、そりゃぁ緊張しますよ、しますがね、「まとまった雪が降ってお客様をお呼びできる状態になってもらわないと」と言えば十分ですよ。
 雪といえば、石川県の天気予報の「山地の多い所では60センチの積雪」がおかしくなっています。どこの局も、どのアナウンサーも「山地の多い所では、60センチの積雪」で、ちゃんと「山地の、多い所では60センチの積雪」と聞こえるように原稿を読む人がいないのです。どうなってるの┐( ̄д ̄)г?
 ちらっと見た「サンデージャポン」で、あれはリポーターでしょうか、「なんでお父さんをお呼びしたんですか」と言いましたよ( ̄д ̄)! こう尋ねた相手は女子高生で、その女子高生が勝手に自分の父親に電話を掛けて取材の場に呼んだのです。仲良し親子で、娘がお父さんを「お呼びした」はおかしいですし、さらに、それをインタビュアーであるリポーターが言うのはすご~くおかしいですよ。
 敬語を理解していないのに無理して敬語で言おうとするのはなぜ? 敬語が必要なら学べばいいのに、それもしないでテキトーな“敬語もどき”でしゃべる人たち、どうかしていますよ。取材相手とはいえ、高校生に「なぜお父様をお呼びになったのですか」とは言いにくいですから、「なぜお父さんを呼んだんですか」と言えばいいのではないですかね、「サンデージャポン」なんだしぃ。
 「実在するお話ですもんね」と言ったのは「オトナヘノベル」のヒャダイン、多分。たまたま番組冒頭を見た(聞こえた)だけなので“多分”ですが。これは「実際にあったことですもんね」という意味なのですが、「実際にあったこと」を「実在するお話」なんて言わないでほしいですよ。大体、このごろみんな「おはなし」と言いますが、そのせいで敬語が余計におかしくなっているのですよ。
 「相棒」season12#11「デイドリーム」(脚本 高橋悠也)でも「シンポジウムの準備がありますので おはなししている時間は・・・」というセリフを聞きました。事件の真相にたどり着いた杉下右京が西牟田叶絵(雛形あきこ)に話をしに来た、それに対して言うべきセリフは「シンポジウムの準備がありますので(杉下さんと)話をしている時間は・・・」です。まだ何も分からない中で西牟田に話を聞きに来たという状況なら「おはなししている時間は・・・」でもいいのですが。
 同じ「おはなししている時間は」でも、右京が話をしに来たときと話を聞きに来たときとでは表記が違います。前者なら、本来「話を」と言うべきところで「お話」と言っているパターンで、紛らわしい、不必要な美化語です。後者なら「お話ししている時間は」で、右京に対する謙譲語Ⅰです。いいかげん「話をしている時間」と「お話ししている時間」の違いを分かってほしいものです。
 「話」と「話さない、話し、話す、話せ」の「話し」を区別できていない人が多すぎます。「何でそんな話し しなきゃいけないの」というテロップを「情報7daysニュースキャスター」で見ました。「話し」と「しなきゃいけないの」の間に半角スペースを入れてあって、わざわざそこで区切ったのだと分かるのですが、そんなことをするくらいなら「話を」と書けばいいでしょ!?
 「なんでそんなはなししなきゃいけないの」が「なんでそんな話をしなきゃいけないの」から「を」が抜けただけだというのは分かっている、まぁね、これは「おはなししている時間は」よりずっと簡単で、誰でも分かることですからね。でも、テロップを入力する職業に就いている人でも「話」と「話し」の違いは理解していない?
 「相棒」season12#15「見知らぬ共犯者」(脚本 山本むつみ)でも、冒頭の劇(セリフは英語)のシーンで画面に出た和訳テロップが「何の話しかね?」「マシュー、そんな話はもういい」で、揺れています。合っているのは“偶然”ですよね、理解して書き分けているわけではないですよね。ちゃんと「話」と「話し」を区別して表記できる作業者は、放送業界にはいないのでしょうか┐( ̄д ̄)г。
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「手すりにつかまらずに階段を上がれない」って?

2016-01-17 13:30:55 | 気になる言葉、具体例
                                  万札ピラミッド?

 「手すりにつかまらずに階段を上がれない」をどう思いますか? NHK「きょうの健康」の「サルコペニアを防ぐ」で、大型モニターに大きな文字で書いてあって、日ごろの運動不足を気にしている私ですから参考にしようとメモしたのですが、書いているときに違和感を覚えました。どこがおかしいのかって? 3回ぐらい読んでみてください、おかしいですよ、やはり。
 「つかまらずに」は、ふだんの会話なら「つかまらないで」ですよね、そこへ「階段を上がれない」と続けてみてください。おかしいでしょう? 「手すりにつかまらないで階段を上がれる」と言うのが自然ですよね。つまり「手すりにつかまらずに階段を上がることができる」で、ここは「上がれない」と言いたいわけですから「手すりにつかまらずに階段を上がることができない」と書かないといけないのです。
 変な「~ずに」は小倉智昭がしつこく繰り返したせいですっかり広まってしまい、ちゃんとした「~ずに」を見たり聞いたりすることが本当に少なくなりました。たまたま見た「めざましテレビ」の星占いで「約束を守らずに非難集中」という文字が目に入り、加藤綾子アナがそのまま「約束を守らずに非難集中」と言いましたよ、相変わらず( ̄д ̄)ダラケ! ですね、いや、一層( ̄д ̄)ダラケ! になりました。
 7年前にも似たようなことがあったのです。たしか、高島彩アナが「忙しさから約束を守れず、非難されそう」と言って、それはいいのですが、画面には「忙しさから約束を守れずに非難」と出ていて、これは日本語として成立していません。約束を守れないまま非難した? 変な「~ずに」に加え、「非難」までしか書かないで「非難される」と読めというのが無理なのですよ。
 加藤アナの回は「非難集中」ですから「みんなから非難される」というのは想像できますが、「約束を守らずに非難集中」をそのまま「約束を守らずに非難集中」と言ったのですから、加藤綾子アナは「~ずに」を分かっていません。約束を守らなかったから非難される、それは「守らずに」ではなく「守らず」ですよ、「守らず」ですったら! これを区別できない人がアナウンサーなんかやっていてはいけません!
 それにしても、「約束を守らずに非難集中」と7年前の「忙しさから約束を守れずに非難」、同じ内容、同じ誤りというのは、ひょっとしてネタ元が同じなのでしょうか。前回紹介した例文、「道真は九州の大宰府に左遷させられてしまいます」と7年前の「左遷させられた菅原道真の怨霊が」も、ネタ元が同じだったりして~( ̄・ ̄)。
 だいぶ前ですが、ある会社で計算書を仕上げていて、同じ誤りがたびたび出てくるのでベースになっているものが間違っているということに気づき、上司を通じてベースを作っている人に誤りを指摘して修正してもらったことがあります。ネタ元に誤りがあればそこを直してもらえばいいわけです。それが無理ならいちいち直すしかありませんが、事情があって直せない? そもそも直す能力がない?
 「約束を守らず非難集中」なのに「約束を守らずに非難集中」と言ったり書いたりしてしまう単純なパターンは非常に多いのですが、「手すりにつかまらずに階段を上がれない」はさらに進んだ(崩れた)形です。例えば、「他の木とぶつかり傷つかないようにする」は「ジョブチューン」で見たテロップですが、これは「他の木とぶつかり傷つくことがないようにする」が正しい形です。分かりますか?
 「手すりにつかまらずに階段を上がることができない」が正しいのですが、長いですかね、そういう意味のことをふだんの会話の中で言うとしたらどうですか、「手すりにつかまらないと階段を上がれない」と言いませんか? 「きょうの健康」のディレクターもふだんはそう言っているのでしょうけれど、文字にしたらこれが「つかまらずに」になってしまうのですね、意味なんか考えていませんよね( ̄д ̄)!
 ところで、私は行列が大嫌い。“行列”というのは、例えば、話題沸騰中の飲食店などにできる行列のことですが、ラーメンを食べるのに5時間だのかき氷を食べるのに6時間だの理解できない! 先月、用事で東京に行ってきたのですが、駅前で長~い行列を発見し、この先に何があるのか聞いてみたら“当たると評判の宝くじ売り場”ですって。当たれば万札ピラミッド! でも、当たる確率はどこも同じでは?
 新幹線で日帰りだったのですが、念願のタルトタタンを食べることができました。もちろん、それが主たる目的だったわけではありませんよ。目的地から簡単に行ける場所にあるお店を事前に見付けておいたので、行って、購入することができました。約30年前に一度食べて感激して、それからずっと、もう一度食べたいと思い続けていました。30年ですよ、随分気の長い話ですが、行列は嫌いですから( ̄‐ ̄)。
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「社長にさせられていた」って?

2016-01-10 13:00:51 | 気になる言葉、具体例
                                  梅ヶ枝餅買ってきて

 NHKの「所さん!大変ですよ」で住民票を悪用した詐欺事件について話しているのを見たのですが、その手口にびっくり、そして、ナレーションの気持ち悪いことといったらもぉ( ̄д ̄)! ナレーターは俳優の吉田鋼太郎ですが、疑問を感じなかったのか? 原稿を書いたのは小林倫太郎ディレクターでしょうけれど、編集担当者、プロデューサー、制作統括、みんな何も思わなかったのか?
 冒頭のナレーションは「男性は、知らぬ間に聞いたこともない会社の社長にされ、その負債を背負わされていたという」で、合っていたのですけれどね・・・。まず、知らぬ間に住民票を勝手に他県に移されてクレジットカードを偽造された女性被害者の話から。小林ディレクターが捜査関係者を訪ねて詳しい話を聞いたのですが、「犯人は女性の住民票を勝手に異動していました。(中略)住民票が異動させられてなければこの犯罪はできなかったと思います」と言いましたよ( ̄~ ̄)ムムゥ。
 残念ながら、もはや一般の人たちにも広がっているのですね。本当は「住民票を異動しなければこの犯罪はできなかったと思います」ですから、そう言えばよかったのですが。「住民票が異動させ、られてなければ」と、ちょっと迷ったようですが、結局「される」なのに「させられる」と言ってしまう、こういう人が多いのですよ。
 この少し後に流れたナレーションは「女性が偶然住民票を取ろうとして異動させられていたことが発覚」でしたが、「異動されていたことが」と言うべきところです。次に出てくる男性被害者の場合、犯人にだまされ、一緒に役所に行って自身が手続きをしたので「異動させられる」ですが、この女性の場合は本人が知らない間に犯人が勝手に「異動した」わけで、「させられる」ではなく「される」です。
 さて、次は男性被害者の話。「他人に住民票を取られた挙げ句、知らぬ間に、負債を抱えた会社の社長にさせられていた男性が登場」で、完全におかしくなりました。VTRが終わって「なんと、会社の社長になっていたんです」と言ったのは徳永アナ。「社長になる」は自然な言い方ですが、ひょっとして、「され」か「させられ」か判断できなくて「なって」でうまく逃げた?
 「社長になる人物」を選ぶことのできる人が言うなら「○を社長にする」です。犯人は、○さんをだまして○さんの住民票を手に入れ、それを使って勝手に○さんを、○さんが全く知らない会社の社長にした・・・、○さんは知らない間に知らない会社の社長になっていた・・・、○さんは、この犯人によって、○さん本人が知らない間に知らない会社の社長にされた、ということなのです。
 さて、再びVTR、ナレーションは「知らぬ間に社長にさせられていたとはどういうことか」「知らぬ間に社長にされたきっかけは」で、なんと、揺れています。原稿を書いて“文字”にしているのに“揺れ”に気づかないなんて、どういうことでしょうか。こんなに揺れているのに直さない? 放置? ひどすぎますよ。放送業界のいいかげんさ、ここに極まれり・・・ですね┐( ̄д ̄)г。
 続きは、「住民票一枚で他人を勝手に社長にすることなんてできるのか」というナレーションの後、小林ディレクターが「住民票一枚で社長になれちゃうもんなんですか」と司法書士に尋ねる場面、そして、「男性を社長に就任させるために」というナレーション、再び小林ディレクターが「何のために会社の社長にするんですか」と尋ねる・・・、うん、いいですよ、「社長にする」は言えるのにねぇ・・・。
 でも、よかったのはここまで。その後はまた「男性の住民票を悪用し、社長にさせた男とは何者だったのか」「向かったのは、男性が社長にさせられた会社の所在地」「男性は、社長にさせられただけでなく」ですよ。もう完全に「社長にする」「社長にされる」はどこかへぶっ飛んでしまったようです。なんでそうなるの!?
 そういえば、本当は「左遷される」なのに「左遷させられる」と言っているのをたびたび聞かされますよね。「左遷」と言えば菅原道真、菅原道真と言えば「左遷」でして・・・( ̄~ ̄)、2008年12月には「左遷させられた菅原道真の怨霊が」という例文を挙げて記事を書いています。もちろん、「左遷された菅原道真の怨霊が」が正しいのですが、昨日、またもや聞こえてきたのですよ。
 「世界一受けたい授業」で、奥田民義ナレーターが「道真は九州の大宰府に左遷させられてしまいます」と言い、さらに、高山みなみ(コナンの声優)が「道真が左遷させられた理由は」と言いました( ̄д ̄)! ひょっとして、「される」を「させられる」に意図的に置き換えているのか? そうでなければただの( ̄д ̄)ダラケ!
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「納豆の健康に目を付けて」って?

2016-01-03 11:16:01 | 言葉についてあれこれ
                                  癒やし効果

 「はっきりとその原因がよく分かっていないんですね」と言ったのはNHKのアナウンサー、「一目で分かりやすくなっている」は「スマステ」のナレーション、「何一つ従業員を守ろうとしませんでした」は「世界法廷ミステリー6」のナレーション。もう・・・ため息しか出ませんよ。やっつけで仕事をしているからこうなるのか、それとも、ちゃんと考えてもこうなるのか・・・。
 「はっきりと原因が分かっていないんですね」もしくは「原因がよく分かっていないんですね」、「一目で分かるようになっている」もしくは「分かりやすくなっている」、三つ目は、「何一つ」に大事な意味があるのなら「何一つ従業員を守るための具体策を講じようとしませんでした」とかね。でも、それは長すぎだ、もっと簡単でいいというのなら、「全く従業員を守ろうとしませんでした」です。
 「元気がなかったのは、私のことだったんだよね」はハウスメーカーのCMで流れるセリフですが、もやもやしますねぇ。「元気がなかったのは私だったんだよね」が自然な日本語です。「私のこと」と続けたいのなら「元気がなかったって、(それは)私のことだったんだよね」です。CMですから複数の人が吟味しているのではないかと思いますが、それでなぜこうなるのか。そのまま言っている深津絵里は、疑問を感じなかったのか、変だと思ってもそうするしかなかったのか、どっち?
 「全戸を買い上げると200億円、工事3年半を要する」は「とくダネ!」で見たテロップです。「全戸買い上げの費用200億円、工事3年半」ならまだ「工事3年半」でもいいのですが、これはやはり「全戸を買い上げると200億円、工事には3年半を要する」でしょ。たった2文字ですよ、「には」をなぜ削る?
 そして、「納豆の健康に目を付けて」は「とくダネ!」で聞いたナレーションですが、何だか随分慌てた感じですよ、「納豆の健康」って何ですかね、それを言うなら「納豆の健康効果」でしょ。たった2文字ですよ、「効果」を入れることがなぜできない? だれもチェックしないの? 全くもぉ~、手を抜くんじゃないよo(`д´)o!
 「今や押しも押されぬ人気スポットに」「向きを変えることもできずにピンチ」はちょっと前に聞いた「とくダネ!」のナレーションですが、相変わらずですね。平成24年度の国語に関する世論調査で「押しも押されぬ」が取り上げられ、番組でも触れたはずですが、小倉智昭が「押しも押されぬ」を広めた張本人だから直すに直せないか┐( ̄д ̄)г。「~できずに」も、スタッフ全員、小倉智昭の影響をもろに受けちゃっています。
 ある日の「報ステ」で、番組冒頭、天空の城として人気の竹田城跡の様子が映し出され、もやが金色に光り、画面左上に「午後6時ごろ」と書いてあったのできれいな夕日だなぁと思っていたら、古舘伊知郎が「朝もやの~、金色に~」とか言って、へ? 朝もや? そういえば、よく晴れた早朝に行くのがいいとか・・・、じゃぁ、「午後6時ごろ」って何? 誰かミスってる?
 その程度のミスはいいですけど、人の名前や写真を間違えたらだめでしょ。でも、たまにありますよね。昨年10月29日、テレ朝が、タイで薬物所持などの容疑で日本人4人が逮捕されたことを「ANNニュース」や「報道STATION SUNDAY」で報じた際に容疑者とは別人の写真を出したと明らかにして謝罪したのですが、「確認が不十分だった」なんていつものことでしょ!? テレ朝に限らず、ミスが多すぎない?
 放送業界の日本語のおかしさはミスと呼べる域をはるかに超えていて、完全に開き直り、もっと言えば、わざとやっているのではないかと思うことも多々あります。信じられないような事件の報道も続きますから、日本人の精神的ありようもだいぶレベルダウンしているのでしょうか。まぁね、そんなのは昔からだ、それが実態だ、ということかもしれませんが、日本人の誇りなんてどこかへ吹っ飛んでしまいました。
 さて、余談ですが、フライドチキンを食べたくてお店に行ったときのこと・・・、入り口は、左が駐車場へ進むレーン、右がドライブスルーで、私は左を進んだのですが、ドライブスルーの“注文する場所”に止まっている車がこちらを向いていて、運転席のおじいさんではなく、助手席のおばあさんが注文をしていました。出口から入り、注文の品を渡す窓をスルーしたみたいで、れっきとした逆走ですよ。当然そのままスルーというわけにはいかず、おじいさんは車を駐車場に、おばあさんは店内に( ̄・ ̄)。
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