◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「と いう 名かで」って!

2011-07-31 09:30:16 | ディクテーションについて
                                  うん、押した

 漢字変換、このとてつもなく面倒なこと、日本人であることが嫌になるほど面倒です。文章を書くだけのときはさほど感じないのですが、これがディクテーションになると強烈に感じさせられます。変換なんて、一発で使いたい漢字になるわけではありませんし、区切りだって思うようにはなりません。区切りが違えば出てくる漢字も違うわけで、そういう変換をやっている間に音声のほうはどんどん先に行ってしまいます。
 止めようとするとF11キーを押さないといけない。でも、押すと違う漢字のまま確定されてしまうので嫌なんですよ。少しの操作で何とか目的の漢字に直せればいいのですが、なかなか直せない場合、音声がどんどん進む、この置いていかれる感じも嫌なんです。漢字を直してから止めると元のところに戻らないといけない、それがロスになります。どっちにしろロスになる、小さいロスが積み重なる、ストレスがたまる、そして、大きなロスになると爆発しますo(`д´)oきぃーっ!
 ソフトの癖なのか、学習機能にどこかおかしい部分があるのか、一体なぜこうなるのか分かりませんが、私のパソコンのWord 2003(IME Standard)は、「~というなかで」を変換すると必ず「~と いう 名かで」となります。「なかで」を変換しても「名かで」となるのですが、こちらは「中で」に直してEnterというのを繰り返すとやがて「中で」と変換されるようになります。でも、区切りを直して「という中で」にしてEnter、これを何回繰り返しても「名かで」です。
 こういうのって、ものすご~く腹が立つんですよ。皆さんがお使いのパソコンはどうですか? どうしても直らない、変な癖はありませんか? 「~というなかで」だけではなく、「はいる」もだめ、なかなか「入る」にならない。「~が」は「~蛾」になります。出てくるたびに「オ~マイガッ!」・・・なんちゃって、そんな冗談言えるほど余裕はない!!! どうしてもだめだというのが幾つかあるんですよ(-_-;)なんでぇ~?
 音声の入っているのがテープだったころ、再生機器の操作はフットコントローラー、つまり、足でやっていたので、こういうストレスはなかったのです。もちろん、テープはテープなりに不便なこともありましたが、それがなくなってもまた別の不便さが出てきて、結局、よくなったんだか悪くなったんだか・・・(ーー;)。
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「すべて計算づくしの匠」って?

2011-07-27 21:47:20 | 言葉についてあれこれ
                                    至福の時

 「大改造!!劇的ビフォー・アフター」のナレーションはものすごく変です。あまりの気持ち悪さに見るのをやめてしまったのですが、たまたま久しぶりに見て、ちょっとましになったような気がしたものですから、それに、もともとこの手の番組(建物探訪とかドリームハウスとか)が好きだということもあって、次の週も見ました。
 でも、「台所にあるべきはずの冷蔵庫が外に」というのを聞いて、まともな日本語を知らない人が原稿を書いていることに変わりはないというのを確認しました。もっとも、放送業界全体(特に東京を中心として)の質が下がり、今よりよくなることは期待できないという状況の中でナレーション全体の雰囲気が少しましになったのはいいことです。
 というわけで、また見る気になりましたもんねぇ、そして、これからまた新たにメモが増えていくでしょうから、前にメモしていた分を紹介します。「8年間の転勤を終え」「お客さんにも気づかずパター練習にこうじる」「すべて計算づくしの匠」「至福の喜び」「已むに已まれぬ方法」「物々しい重機を積んだトラック」・・・、どうですか? 「大改造!!劇的ビフォー・アフター」のナレーションの誤りはびみょ~~~ですから、この先を読む前に一つ一つよく考えてみてください。
 ところで、実をいうと、変な日本語よりもっと驚かされるのは、解体してみて分かる恐ろしい実態のほうなのです。特に、過去に増築や改築を行っていた場合、非常に危険なやっつけ工事が行われていたということがよくあるのです。そこにあるべき柱がない、柱が基礎に乗っていない、梁を支えるものが何もない、筋交いをぶった切ってある、コンクリートの擁壁が塀としか言いようのない程度のものだった・・・怖いじょ(゜_゜)。
 「8年間の転勤生活を終え」「お客さんにも気づかずパター練習に興じる(きょうじる)」「すべて計算ずくの匠」「至上の喜び」「やむをえない方法」「重々しい重機を積んだトラック」のつもりなのでしょうね、書いた人は。それがちょっとずれた、ということだと思うのですが、う~ん、まだちょっとずれていますね。
 本当の意味からいくと、「お客さんにも気づかずパター練習に興じる(きょうじる)」は、やっている本人は上手になりたくて真剣なのですから、「興じる」ではなく「熱中する」、「すべて計算ずくの匠」ではなく「すべて計算済みの匠」、「重々しい重機を積んだトラック」ではなく「仰々しい重機を積んだトラック」ですよ。聞いたことがある言葉をよく知らないまま確かめもせずに使っているわけで、なんだか軽~いですね、何も考えてない~~~( ̄д ̄)!
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「セシウムに汚染した稲わら」って?

2011-07-24 09:25:29 | 気になる言葉、具体例
                                   野菜は国産

 先週の「サンデーモーニング」で、「放射性物質 セシウムに汚染した稲藁」と聞こえたので画面を見たら、なんと、「セシウムに汚染した稲わら」というテロップが出ました。う~ん、普通は「汚染された」でしょ、「~に汚染した」は変ですよねぇ~( ̄д ̄)! 「汚染」は、自動詞「汚れる」、他動詞「汚す」、両方の意味があるのですが、「汚染した」と聞いて「汚れた」という意味だと思いますか?
 「汚染水」は「ある物質によって汚れた水」であって「ある物質を汚した水」ではない、これは異論のないところだと思います。「水」はもともと汚れているものではない、きれいなものというイメージですから、間違いなく汚されて汚れたのですよね。そして、「汚された」は「汚染された」でしょ?
 「汚染物質」は、「他の物質によって汚れた物質」か、それとも「他の物質を汚した物質」か。もっとも、汚れた物質は、他の物質に触れれば今度はそれを汚すほうに回るのですから、汚れる→汚す、汚れる→汚す、つながっていきますね。その○△□が他の物質を汚染することが分かっているなら、「汚染○△□」は他の物質を「汚す」ことになります。また、「海洋汚染」は、「汚れる」「汚す」のどちらとも受け取れます。
 というわけで、「汚染」は「汚れる」「汚す」のどちらの意味にもなるのですが、「汚染した」は「汚した」であって、「汚れた」ではない。すなわち、「放射性物質 セシウムに汚染した稲藁」ではなく、「放射性物質 セシウムに汚染された稲藁」でないといけないと思うのですが、どうですか?
 随分控えめな言い方・・・でしょ? ヤドカリが自分の体に合うサイズの貝殻を見付け、中に入る、そして、「すぐに体を固定させ」って、これなんか「固定し」でいいと思うのですが、こういう「する」「される」「させる」がおかしいと感じる表現をちょいちょい聞くようになり、もはやそういう区別ができない人たちのほうが多いのではないかと感じるほどで、一体どう考えればいいのか、どう説明すればいいのか、私自身、まだきちんと整理できていないのです(~_~;ゞ
 お、今日の放送では「汚染された」ですね。先週の人がだれかに指摘されて誤りだと認識したのか、先週とは違う人が担当しているのか、どっちかなぁ。どっちにしろ、各局にこういうおかしな人が大勢いて、変な日本語が電波に乗っていることは事実ですよ。
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「半減期 約50日」って?

2011-07-20 20:53:40 | 気になる言葉、具体例
                                   すっきり?

 いやはや、やってくれますねぇ、「スッキリ!!」のディレクター(多分、そうだと思うのですが)は。放射性セシウムが付いた稲藁を牛に食べさせたという話についてリポーターが説明する場面で、フリップに「半減期 約30年」と書いてあって、その下に牛の絵、そして、「半減期 約50日」と書いてあったのです。
 放射性セシウムは半減期が30年だけれども、牛の体内に入ったものは約50日だというのです。一瞬、30年が50日になるのかぁ、劇的だなぁ、と思いましたが、おかしいですよね、放射性物質の性質がそんな簡単に変わるのなら、放射性廃棄物の処理に苦労するなんてことありませんよね。
 人の体内に入ったものは100~200日で排出されるようですから、牛の場合は50日だという意味だな、でも、肉になってしまったら排出されないよなぁ・・・、そう思ったあたりでリポーターが説明を終え、司会の加藤さんが「50日で牛の体内から出るから、そしたら出荷できるということですよね」と確認し、リポーターが「新陳代謝によって排出される」と補足し、コメンテーターの勝谷さんが「半減期というのは物理学用語であって・・・」と詳しい説明を付け加えました。
 やっぱりね、そうだよね、それを「半減期 約50日」と書くなんて、原稿を書いてフリップを発注した人(ディレクター?)・・・( ̄д ̄)ダラケッ! 「放射線セシウム」の直後にこれですからね、理解力が足りないのか、そういうことだと分かってはいたけれど、それを的確に日本語で表現する力がないのか。いや、両方とも足りないのでしょう。とにかくお粗末! 全然すっきりしません(-_-;)。
 「スッキリ!!」のナレーション、「トリミングするのが国によって定められていた」だの「中国の反発はこれだけに及びません」だの、日本語として成立していません。そして、テロップは、話し手が「何時ぐらいまで開いてましたかねぇ?」と言っているのに「何時くらいまで開いていました」ですから、全く伝わりません。
 「トリミングするよう国によって定められていた」が自然な言い方ですが、「トリミング」といえばユッケ事件ですよ。あの会社は、市長の「再び営業するのはよろしくない」という意見もあり、再開を断念し、店舗を全て他社に売却するようです。原発も食中毒も、大きな事故なんか起きないという過信と油断、根は同じです。
 「中国の反発はこれだけに及びません」は、正しくは「中国の反発はこれだけにとどまりません」です。「何時ぐらいまで開いてましたかねぇ?」は、そのとおり「何時ぐらいまで開いてましたかねぇ?」と書けばいいわけですが、省略したいなら「何時まで開いてましたか」です。「か」もしくは「?」で終われば疑問の形に・・・って、そんな当たり前のこともできないのに給料もらってるの?
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「放射線セシウム」って?

2011-07-17 09:22:58 | 気になる言葉、具体例
                              ほにゃららになるわぁ

 「スッキリ!!」を見ていたら、「放射線セシウム」というテロップが目に入りました。なんや、それぇ~( ̄д ̄)ともやもやしていたら、すぐ後にナレーターがはっきり「放射線セシウム」と言いましたから、これはうっかりミスではなく、原稿を書いた人が誤って認識しているということになります。国民の多くが放射能とか放射線とかいう言葉に敏感になっているこのときに・・・( ̄д ̄)ダラケッ!
 以下はウィキペディアより。セシウムは原子番号55の元素で、元素記号は Cs 。軟らかく黄色がかった銀色をしたアルカリ金属で、112から151までの幅の質量数を持つ39種の既知の同位体を有する。人工的に作られる(ウランの核分裂により生ずる)セシウム137は、半減期30.07年の放射性同位体で、体内に取り込まれてから体外に排出されるまでの100日から200日にわたってベータ線とガンマ線を放射し、体内被曝の原因となる。
 放射線とは、狭義には、放射性物質から放出されるα(アルファ)線・β(ベータ)線・γ(ガンマ)線の総称で、広義には、X線・中性子線・宇宙線なども含め、全ての電磁波および粒子線を指している。
 というわけで、もうお分かりですね、やはり「放射性セシウム」と書くべきところだったのです。現に「スッキリ!!」以外はみんな「放射性セシウム」だし、「放射線セシウム」は変だと、見た瞬間、気づきますよね。テロップの入力作業者、原稿を書いた人、ナレーター、だれか気づけっ! 司会の加藤さん、知らん顔しないでよぉ。古舘さんは「だいぶ被曝」で謝ったじゃないのっ( ̄o ̄)。
 ちなみに、「放射能」は、原子核が放射線を出してより安定した原子核に変わる性質のことを指す言葉で、それを浴びるとか、それで汚染されるとかいう言い方は適当ではないのですが、今更言っても・・・というところですかね。かく言う私も、この記事を書くに当たってあれこれ調べて初めて知った次第です(~_~;)。
 それにしても、「スッキリ!!」のナレーションやテロップもひどいものです。例えば、「トリミングするのが国によって定められていた」だの、「中国の反発はこれだけに及びません」だの、日本語として成立していない、変なナレーション、話し手が「何時ぐらいまで開いてましたかねぇ?」と言っているのに「何時くらいまで開いていました」という、伝わらないテロップ、どうにかなりませんかねぇ。
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「水が枯れる」って?

2011-07-13 20:47:48 | 言葉についてあれこれ
                                   飲んでる?

 報道番組のテロップで、VTRに登場した人の名前を間違えて後で訂正するという場面をよく見ますよね。姓名や地名は、意外な漢字、意外な読み方ということがあるのでしっかり確認しないといけないわけで、こうだろうという勝手な思い込みで書いてはいけないのです。
 放送自体は生だとしても、テロップは放送する前に予め入力してあるのでしょうし、入力作業者に指示した人の原稿が間違っていたのか、作業者が間違えたのをチェックできなかったのか、いずれにしてもお粗末です。放送後、指摘されたら訂正すればいいという姿勢は変わりません。
 先日、「○役を勤めています」というのを見て、「○役を務めています」だろうがぁ~と思ったのですが、ばかばかしくてメモしませんでした。でも、次の日に、今度は「○年にここに務め始めました」というのを見て「○年にここに勤め始めました」だろうがぁ~と思い、「○役を勤めています」を思い出し、やはり書くことにしました。「○役」は任務だから「務める」、「ここ」は勤務先だから「勤める」、簡単ですよね。それでも、これを区別できない人がテロップを書いて画面に出しているのですよ( ̄д ̄)!
 「水が枯れる」というのも見ました。水が涸れるからそこに植えてある植物が枯れるということを言っていたのですが、脳は大部分を端折ってしまったようです。あるいは、「かれる」の使い分けをしていないだけか、どちらかですね。ちなみに、声が嗄れてしまってなかなか元に戻らないのは私です。
 「ZIP!」もやってくれますねぇ。司会のアナウンサーが「お買い上げした」を放置している桝太一だからしかたないのかもしれませんが、「復興省」というテロップ、いつか出ると思っていたらやっぱり出た、そんな感じのミスですね、後で「復興相」に訂正しましたが、訂正すればいいというものでもないですよ。
 およよ、これを書いている最中に「報ステ」で古舘さんがテロップの間違いを謝ったのですが、タイミングがよすぎて笑ってしまいました(すみません、笑い事ではないのですが)。「外部被曝」と書くべきところで「だいぶ被曝」となっていたようです。テロップはノーチェックで放送されるものなのかな?
 でも、古館さんはテロップの誤りによく気がついているほうだと思いますよ。だって、変なテロップをい~~~っぱい見るのに、ほとんど放置されていますからね。古館さんはまめに謝罪している・・・というか、逆にいえば「報ステ」のテロップが、ちっとも誤りがなくならない、相変わらずお粗末ということになりますがm( ̄_ ̄)m。
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「本格稼働も、また停止」って?

2011-07-10 09:55:14 | 気になる言葉、具体例
                                発電してぇ~~~

 「NEWS ZERO」で女子アナが「本格稼働も、1時間半後にまた停止しました」と言いました。こういう「も」は「するけれども」という意味で、このごろやたら目につくのですが、さすがに耳に入ることはありませんでした。「本格稼働も1時間半後また停止」というように、文字数が限られている中で書かれたものならともかく、普通にしゃべるのに適した言い方ではありませんね。
 この人は、業界ですごくはやってるし、かっこいいと思ったのでしょうね。テロップの入力作業者も、やはり簡潔でかっこいいなんて思っているようですが、もともとなじみのない表現ですからね、いまいち分かっていません。「スッキリ!!」では、「実らぬ恋に終わるも、勉強に打ち込む」というテロップを見ました。「実らぬ恋に終わったけれども」という意味なのに「勉強に打ち込む」と続けるのは変です。
 実らぬ恋に終わったので、忘れるためにしかたなく勉強に打ち込む、そういう流れですよね、普通は。ということは、この場合、「も」ではないのです。「勉強に打ち込む」と続けるなら、「実らぬ恋に終わり、勉強に打ち込む」ですよ。どうしても「実らぬ恋に終わるも」と書きたいのなら、「それはそれでいい思い出になり、次なる目標に向けてさっと気持ちを切り替え、勉強に打ち込んだ」とでも続ければいいんですよぉ(⌒ー⌒)ニシシ。
 ところで、ちょっと前に「大改造!!劇的ビフォー・アフター」のナレーションがあまり気持ち悪くなくなった、原稿を書く人が替わったのかな、と書いたのですが、替わっていないのかも。「台所にあるべきはずの冷蔵庫が外に」というのを聞いて、前に聞いたことがあるなぁと思って変な日本語メモを見たら、ありました、ありました、ずっと以前に「台所にあるべきはずの冷蔵庫が玄関に」というのがあったのです。
 いやはや、玄関に冷蔵庫かぁ・・・大変だなぁ・・・じゃなくて、「あるべきはずの」ですよ。「べき」も「はず」も「当然だ」ということを意味するわけですから、どちらか一方でいいのです。つまり、「台所にあるべき冷蔵庫が」もしくは「台所にあるはずの冷蔵庫が」です。このごろは、くどすぎるか、正反対に省略しすぎて訳が分からないか、どちらかですね。それにしても、冷凍室がいちばん下にあって引き出し式というのは本当に便利ですね~。ハムやんのハウスの保冷剤交換作業が随分楽になりました(⌒・⌒)。
 こんな変な言い方をするということは、原稿を書いている人は替わってはいないということでしょうか。でも、確かにナレーション全体の雰囲気は変わったのですよ。替わってはいないけれども、何かに気づいたか指摘されたかして変わったのかな? それとも、替わったけれども、現在の担当者が過去の原稿を参考にしていて、「あるべきはずの」に関しては変だと思わなかっただけなのかな?
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「お好きなやつを召し上がって」って?

2011-07-06 20:10:19 | めちゃくちゃな敬語
                                 お好きなナッツ

 2011年1月9日に「朝ズバッ!」について書きましたが、「これが実物のお写真」と言ったのは加藤アナです。単なる物の写真ですから「お写真」なんておかしいのですが、この人、いつも、何の写真でも、「お写真」と言うのですよ。「お写真、ご用意しました」ではなく、「写真をご用意しました」と言ってくださいよ、加藤さん。
 さて、その加藤アナ、食べ物の話題で、実物をずらっと並べ、出演者に向かってこう言いました。「お好きなやつを召し上がってください」・・・( ̄ー ̄; ? ただの「写真」は「お写真」なのに、出演者に実際に食べてもらうために用意した物は「やつ」ですか・・・、化けの皮がはがれたわね (~ー~)ニシシ。
 先日、LCCのことを書きましたが、多様さが求められる現代ですから、こういうのもありますよ。みのさんが新幹線のグランクラス(東北新幹線「はやぶさ」に連結されるファーストクラス車両)の説明をしていたとき、「専用乗務員さんがつくそうです」と言ったので、「専任だろっ」とテレビ画面に向かって突っ込んだのですが、続いて、リポーターも「専用の」と言いました。
 しかも、そのリポーター、フリップを出してきてさらに説明という場面で、そのフリップに「グランクラス専任の」と書いてあるにもかかわらず、またもや「専用の」と言いましたからね、あきれます。アテンダントはアンドロイドじゃないんだから「専任の」ですよ。まったくもぉ、いいかげんにしてください( ̄д ̄)!
 それにしても、専任のアテンダントですって? 飲み物はフリーで、軽食のサービスもあって、バックシェルタイプのゆったりした豪華なシート、1両にたった18席ですって。フランス語の「Gran」と英語の「Class」をくっつけて「GranClass」ですか、ま、別にいいですけどぉ。震災ですっかり忘れられてしまったような感じですが、すでに復旧して実際に走っているようですから、機会のあるかたはお試しあれ。
 そうそう、前回の「必ずお宅に伺わせていただいて、見せていただいて話を聞かせていただくようにしています」ですが、くどすぎますよね。この人は一般人で、40~50代の女性でしたから、「~せていただく」を多用するのは芸能人や若い人ばかりではないようです。「必ずお宅にお伺いして見せていただいて、話をお聞きするようにしています」とでも言ってくださいね~(⌒_⌒)。
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「お呼びしてもらった」って?

2011-07-03 09:32:08 | めちゃくちゃな敬語
                               おかわりしますか?

 2009年5月13日の記事で、かわいい顔に似合わず「やばーい」を連発するタレントについて書きましたが、先日、久しぶりに見たなぁと思ったら、「お呼びしてもらったんですけど」なんて言いましたよ。やはり( ̄д ̄)ダラケッ!ですね。
 もっとも、アナウンサーですら「ご確認していただきたいことが」なんて言いますし、金融機関のCMでは「ご利用できません」だの「ご返済できます」だの、これが誤りだとは微塵も思っていませんからね、ばかなタレントたちが変な日本語をしゃべっているのは当然といえば当然ですが、こんなことでいいのでしょうか?
 それを聞いている一般の人たち、特に若い人は、誤りだとは気づかずにそのまま影響を受けてしまいます。勤務先で、Tさん(20代前半)の電話での会話が耳に入りました。「変更したら、それをお伝えしていただければ・・・」「あ、部長は、今、来られましたので、お替わり しますか」ですって。うへぇ・・・なんちゅう・・・(ーー;)
 「ご(お)~する」は謙譲語ですから、「お呼びして」までは謙譲語であって、そこへ「もらったんですけど」と続けるなんてありえません。正しい言い方は「呼んでいただいたんですけど」です。さすがに「お呼びしてもらったんですけど」は聞いた瞬間に変だと感じるでしょ?・・・感じるでしょ?
 「お伝えしていただければ」は、だれに伝えるのかというとTさん自身です。変更した点を自分に教えてくれないと困るということのようですから、「それを伝えていただければ助かるのですが」と言えばいいのですよ。二つ目のは内線かなぁ、まさか、外線で「来られました」はないと思うのですが、「お替わり しますか」は、言った瞬間、ちょっと違和感があったらしく、「お替わり」の後、一瞬の間があって、「しますか」はゴニョゴニョでした。内線なら「替わりますか」で十分ですよ。
 敬語をちゃんとしゃべれない日本人ばかりなのか・・・、これを書いている最中も「必ずお宅に伺わせていただいて、見せていただいて話を聞かせていただくようにしています」なんて聞こえてきましたし、先日は国会議員が「宿題を、小学生が、『一定のめどがついたらする』と、そのようにおっしゃっているんです」なんて言ってましたよね。小学生が「一定のめどがついたらする」とほざいて・・・コホン・・・言っている、それを「おっしゃっている」って・・・( ̄д ̄)!
 お? チャンネルを替えたら、腹筋がどうとかいう通販CMのセリフが、内容はともかく、日本語としてとても気持ちよく耳に入ってきました。この手のもののセリフは大抵ろくなもんじゃないのですが、珍しく、「ご提供いたします」「ご利用いただけます」「お電話ください」など、画面に出てきた説明文も含め、正しくて簡潔、とってもスマートでした。たまにはこんなこともないとね(⌒・⌒)/ ヒャッホウ
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