◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「これなくしては食道がんを語ることができない」って?

2013-04-28 09:23:55 | 気になる言葉、具体例
                                歯です、すぅいませぇ~ん

 「ためしてガッテン」を見ていたら「これなくしては食道がんを語ることができない」というテロップが出ました。なぁ~んかムズムズするぅ~<( ̄д ̄)>。だって、話し手は「これなくして食道がんを語ることはできないほど重要な液体です」と言ったのですよ。なのに、どうして「これなくしては食道がんを語ることができない」と書くのか。ちなみに「これ」というのはヨウ素液です。
 もうちょっと細かいことを言えば「これなくして食道がんを語ることはできない、それほど重要な液体です」ですが、まぁ、とにかく「○○なくして△△を語ることはできない」は決まった言い方ですよね。ところが、この作業者は「これなくして」に余計な「は」をくっつけた、そして、直感的に「~は~は」を避けて「語ることは」を「語ることが」に変えた、こんなところでしょうけれど、違うから( ̄д ̄)!
 「は」と「が」は違うのですが、違いを認識していない、違うということを全く気にしていない人は大勢います。聞いて、一瞬、変だなぁと感じても、そこは日本人ですから何となく言いたいことは分かります。分かったような気がしますから、そのまま聞き流します。でも、文章化すると、ちゃんとした文章になっていないことが分かるので直さなければならず、この手間は大変なものですよ。
 話し手が「○○のおかげで、3割増しぐらいで仕事はできていると思います」と言ったとき、仕事は3割増しか、じゃぁ、ほかはどうなんだと疑問がわきました。それに、「おかげで」と言った割には「仕事は」なんて歯切れが悪いと感じました。でも、その後、ほかはどうだという話はなく、「○○のおかげ」というところが重要でしたから、やはり「○○のおかげで、3割増しぐらいで仕事ができていると思います」です。
 上の例は話を全部聞いて「は」か「が」かを決めましたが、もっと分かりやすい例がたくさんあります。「運転手はブレーキとアクセルを踏み間違えたことが原因と見られています」はどうですか。「運転手は」ではなく「運転手が」ですよ、すぐに分かりますね。「民間の企業が墓地を造ることが法律で禁止」というテロップ、これも簡単ですね、「民間の企業が墓地を造ることは法律で禁止」です。「は」と「が」をちゃんと使い分けられてこその日本人でしょ( ̄ ̄)!
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「人間を病気にさせるウイルス」って?

2013-04-24 18:37:07 | 気になる言葉、具体例
                                金ぴかクッション!

 「人間を病気にさせるウイルス」と池上彰が言ったとき、「~させる」ウイルスの感染爆発が起きていることを改めて感じました。例えば「けが」だったら、「友達がけがをする」→「友達にけがをさせる」ですが、人間はウイルスに感染して「病気になる」わけで、ウイルスは人間を「病気にする」のです。わざわざ「させる」と言っていますがそれは誤りで、「人間を病気にするウイルス」です。
 「パンデミック(Pandemic)」は、地理的に広い範囲の世界的流行および非常に多くの感染者や患者を発生させる流行、という意味で、「パンデミック・フルー」というときの「フルー(flu)」は「インフルエンザ(influenza)」の省略形です。「鳥インフルエンザ」が人から人へ感染する「新型インフルエンザ」にならないように祈るばかりですが、「~させる」ウイルスのほうはすでに感染爆発が起きています。
 先日、「親は子どもを金持ちにさせたくて」というセリフを再放送のドラマで聞きました。最初の放送は2010年10月21日だったようなので、そのころにはもう感染が広がりつつあって、これを書いた脚本家は早期に発症していたのですね。子どもを政治家にする、芸術家にする、金持ちにする、「させる」ではなく「する」です。
 一般の人の間にも感染は広がっています。「店長が(アルバイト店員を)怠け者にさせてるんじゃないの?」と若い人が言うのを聞いたことがあります。アルバイト店員がほいほい休む、その都度、店長が頑張ってカバーする、それが当たり前になってアルバイト店員がますます気軽に休むようになる、そういう状況を言っているのですが、それは「店長が(アルバイト店員を)怠け者にしてるんじゃないの?」です。
 「お母さんに心配かけさせたくないと言って」と言ったのは母親、「お母さんに心配かけさせたくない」と言ったのは息子ですが、母親も、息子がこう言ったとそのまま言ったわけで、どちらも「心配かけさせたくない」がおかしいとは気づいていないようです。単純に「させ」が余計で、「お母さんに心配かけたくない」ですよ。
 そういえば、池上さん、「席に着けさせる」と言ったこともありますが、「書く」→「書かせる」、「聞く」→「聞かせる」、「着く」→「着かせる」です。「着けさせる」となるのは「着ける」で、「マスクを着ける」→「マスクを着けさせる」です。「着く」と「着ける」は違いますから( ̄ ̄)。
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「消費税分を負担させたり買いたたきを防ぐため」って?

2013-04-21 09:39:36 | 気になる言葉、具体例
                                それは御用

 時代が移り変わり、徐々に使われなくなったり、逆に新たに登場したり、時代の求めに応じて変化する言葉がある一方で、放送業界の人たちの誤用があっという間に広まって定着してしまうこともあります。「~たり」は後者の例の一つですが、基本が分からなくなるとやがてとてつもなくおかしくなるわけで、何とも心配なことです。
 NHKのアナウンサーが言いだした「雷が鳴ったり突風が吹くなど、荒れたお天気に」というパターンはさんざん聞かされてだいぶ慣れてきましたが、あくまでも「~たり~たり」が基本ですからね、やはり「雷が鳴ったり突風が吹いたりする荒れたお天気に」と言ってほしいものです。
 その後、民放のアナウンサーが「病気やけがになったりする可能性が」と言ったり、「頭痛や吐き気とかになったりします」というテロップが出たりして、誤用はひどくなる一方です。今ではもう、「消費税分を負担させたり、買いたたきを防ぐためです」と言った「スーパーJチャンネル」の女子アナのように、日本人の日本語とは思えないくらい、訳の分からない言い方をする人が大勢います。
 強い立場の小売業者が出入りの業者に消費税分を負担させる、買いたたく、こうしたことを防ぐため、ということなのですが、そういうふうにパッと理解できますか? 「消費税分を負担させたり買いたたいたりするのを防ぐためです」と言ってくれれば分かりやすいのですが( ̄н ̄)。
 「物事をごまかしたり人をだませない」は「ネプ&イモトの世界番付」で見たテロップですが、書いてから変だなぁと感じないのでしょうか。入力作業者の仕事というのは、そんなことを感じる暇もないほどガンガン進める、そういうやり方なのでしょうか。プロなら「物事をごまかしたり人をだましたりできない」と書いてくださいよ。
 「傷を癒やしてくださったり支えてくださっているのは」は「報道STATION SUNDAY」で見たテロップですが、実は、このとき、話し手は「傷を癒やしてくださったり支えてくださったりしているのは」と言ったのです。なのに、入力作業者が勝手に変えておかしくしてしまうなんてどういうこと( ̄ ̄)?
 こういうことがよくあるから、ひょっとしてわざと? なんて思ってしまうのです。あるいは、それは考えすぎだとしても、誤用を放置してそのまま定着させてしまうのですから、これをただの「変化」だと片付けられないのです。言葉がおかしくなるのは日本語に限ったことではないらしいですから、いっそのこと、全人類が一つの言語を一から学べばいいのかも┐( ̄д ̄)г。
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「文章題ができなくて困らないように」って?

2013-04-17 19:24:27 | 気になる言葉、具体例
                                英語と韓国語を勉強したいぞ

 「文章題ができなくて困らないようにするためにはどうしたらいいか」と稲垣アナ(石川テレビ)が言ったとき、また変なこと言ってるよぉと思いました。だって、稲垣アナは視聴者に向かって「お電話してみてくださぁい」なんて平気で言いますからね(こんなんだから後輩の指導もできない)。
 でも、このときはメールを読んでいたので、視聴者が書いた文をそのまま読んだのか、担当者が要約した文を読んだのか、それは分かりません。しゃべれない、聞き取れない、書けない、変だと感じることもない、そのまんま・・・なのですね。稲垣アナも、疑問に思った様子は全くありませんでした。
 単純な計算問題はできるけれど文章題ができなくて困っている、だから、困らないようにするためにはどうしたらいいかという質問で、「文章題ができなくて困る」のですから、「文章題ができなくて困らないように」は変ですね。簡潔に「文章題ができなくて困る、どうしたらいいか」と言うか、あるいは「文章題が出ても困らないようにするためにはどうしたらいいか」ですね。
 え? 肝心の、文章を読み解く力、そこはどうするのかって? 本を読めとか何とか言っていたような気がしますが、放送などにより耳から入る日本語やネット上で日々目にする文章、嫌でも目に入るテロップがめちゃくちゃなのですから、よほどしっかり意識して日本語を学んでいかないと・・・( ̄- ̄)。
 「一体どういう安全対策がとられていなかったのかどうか」と言ったのは古舘さん。この人は、アナウンサーとしてはまだ言葉に気をつけているほうで、誤りに気づけばきちんと謝るのですが、残念なことにやはりときどきおかしなことを言いますね。もっとも、こういう言い方をするアナウンサーやキャスターは大勢いるので、ひょっとして、もはやこれをおかしいと思う人のほうが少ないのではないかと心配です。
 「一体どういう安全対策がとられていたのか」「一体どういう安全対策がとられていたのか、それとも、とられていなかったのか」「安全対策がとられていなかったのか」「安全対策がとられていたのかどうか」、それぞれ少し意味が違いますが、「一体どういう安全対策がとられていなかったのかどうか」はこれらを全部ミックスしたわけで、これを変だと思わない感覚が恐ろしい( ̄д ̄)!
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「原発の構造に熟知している」って?

2013-04-14 08:46:09 | 気になる言葉、具体例
                                待ち構えているぞ

 「原発の構造に熟知している」は「学べるニュース」のナレーション、「ここの構造に熟知した者の犯行」はドラマのセリフ、「よく熟知して使う必要がある」は一般人の言葉。みんな「熟知する」を分かっているようで分かっていませんね。何がどうおかしいか、ちょっと考えてみてください。
 「熟知する」は、よく知っている、詳しく知っている、ということです。これと同じ意味の言葉がありますが、ご存じですよね、「精通する」です。「熟知する」とどこが違うかというと、「熟知する」は他動詞で、「精通する」は自動詞、ということは、「~を熟知している」「~に精通している」、これが基本です。
 「原発の構造に熟知している」ではなく「原発の構造を熟知している」、「ここの構造に熟知した者の犯行」ではなく「ここの構造を熟知した者の犯行」です。「構造に」なら「精通している」で、「原発の構造に精通している」「ここの構造に精通した者の犯行」と言わなければなりません。
 「想像を絶する苦しみが彼女に待ち構えていた」は「爆報!THEフライデー」で聞いたナレーションですが、「待ち構える」は、準備をして相手を待つという意味で、その相手というのが「彼女」ですから、「彼女に」ではなく「彼女を」、「想像を絶する苦しみが彼女を待ち構えていた」です。
 PC雑誌を読めば、「用途に問わず3台にインストール可能」などと書いてあります。いわゆる「活字」もこういう状況で、このごろは自動詞だの他動詞だの考えることはないのかもしれませんが、全く区別しないというのも困りますよ。正しくは「用途を問わず3台にインストール可能」です。「問う」は、尋ねる、問題として取り上げてはっきりさせる、問題にする、ということ。ふ~ん、「用途を問わず」かぁ、用途は関係ない、何でもいいということね。
 え? 「用途に」ならどう続けるかって? 「用途にかかわらず」ですね。あ、そうそう、忘れるところでした、「よく熟知して使う必要がある」はどこがおかしいのか。はい、簡単なことですね、「熟知する」は、よく知っているということですから、「よく」が余計です(~_~)/ ホンナラ。
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「人生を一転させる出来事」って?

2013-04-10 18:30:53 | 気になる言葉、具体例
                                高速回転中!

 「搬入先の病院でなくなりました」と聞こえたけれど、器械や医薬品がなくなったわけではない。なくなったのは患者だから「亡くなった」、ということは、「搬入先」ではなく「搬送先」ですね。以前、「スーパーモーニング」で女子アナが「搬入先の病院で」と言ったことについて書きましたが、今度は、「私の何がイケないの?」という番組で「専門の病院に搬入された彼女は」というテロップを見たのですよ。
 テロップって、ディレクターが原稿を書いていますよね、それを作業者が文字にした、それをディレクターがチェックし、リハーサルで画面に出して・・・、それでも、だれも気づかないのかなぁ、気づいても直さないのかなぁ、結局そのまま放送するのですね。搬入って・・・かわいそ(ーー;)。
 「彼の人生を一転させる出来事」は「モーニングバード」で聞いたナレーションですが、事故で首から下が動かなくなり、彼の人生は一変したのです。「一転」はがらりと変わること、「一変」はすっかり変わること、同じような意味ですが、「一転」はいいほうへ、「一変」は悪いほうへ、絶対そうだとは言いませんが、そういうイメージがありませんか?
 「心機一転」は、心の持ち方をがらりと変えて積極的になること。「態度が一変した」は、それまで穏やかだった人が急に居丈高になる、あるいは、それまで強気に出ていた人が急におとなしくなる、というように、何だかよく分からない感じ。また、「状況が一変した」とは言いますが、「状況が一転した」とは言いませんし、「舞台は一転して華やかになり」とは言いますが、「舞台は一変して華やかになり」とは言いません。似たような意味でも使い分けはしているのです。事故という不幸な出来事によってすっかり変わる、それは「彼の人生を一変させる出来事」です。
 それから、もう聞き飽きた「満天の星空」ですが、「全日本温泉宿アワード2013」を見ていたらやはり何度か聞こえてきて、とうとう「満天の星空に月が出たら」というテロップまで出ました。これだけでも十分( ̄д ̄)ダラケ!ですが、そのとき、話し手は「満天の星で月が出たら」と言ったのです。満天の星で、そのうえ月が出たら本当に素敵だと言ったのですよ。それを勝手に・・・だめだよぉ( ̄ ̄)。
 「満天の星空を模した瓶」と言ったのは「美の壺」のナレーター、古野アナ。暗い青色の球体にぷつぷつと星の形の飾り(突起)が付いている香水瓶、それは「星空を模した瓶」ですが、どうしても「満天の~」と言いたかったのでしょうね、それなら「満天の星を模した瓶」ですが、どう見てもそこまできれいじゃないしぃ~(~_~;)。EテレのEはいいかげんのい~。
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「○と△以外は嫌々食べれる」って?

2013-04-07 09:41:46 | 言葉についてあれこれ
                                満腹かい?

 「絶望感に満ちあふれていると思います」と言ったのはお笑い芸人ですが、小倉智昭も「協会に対する不満も満ちあふれていました」なんて言っていましたね。「絶望感」や「不満」が「満ちあふれる」という感覚は到底理解できませんが、どうですか? 満ちあふれるのは「希望」や「感謝の気持ち」であってほしい( ̄_ ̄)。
 「スイセンを食べて食中毒」というニュースで街頭インタビュー、マイクに向かって「食べちゃったらそんな効果が出るとは・・・」と言った一般の人。う~ん、「中毒」に「効果が出る」はないですよね。「効果」といえば、「去年に比べて10倍以上の効果をさせていただきました」と言った人も。去年の10倍以上の売上になっているということらしいのですが、なんともはや・・・( ̄ ̄)。
 前に、「とくダネ!」の田中大貴アナが「説得させなければいけない」「説得させるために」と言ったことを書きましたが、今度は一般人が書いた文章に「母親を説得させたいのですが」とあるのを見てしまいました。「説得する」なんてごく当たり前の言い方だと思っていましたが、分かっていない人もいるのですね。もしかして「説得」と「納得」をごっちゃにしてる?
 「○○、娘の出産立会で失神」というテロップ、話を聞けば、○○さんは妻の出産に立ち会って失神したのだそうな。そして、生まれたのは女の子。「たちあい」の表記は「立ち会い」で、「○○、妻の出産立ち会いで失神」もしくは「○○、妻の出産に立ち会い失神」です。「娘の~」ではありませんよ。「生い茂った草をかき分け進みます」というナレーションが聞こえたときは、どう見ても草をなぎ倒して進んでいたので、NHKなのにちゃんと表現できないのだなぁとあきれました。
 「○と△以外は嫌々食べれるという感じ」というのは一般の人が書いたものですが、○と△以外は、嫌いだけど、全く食べられないわけではないようですね、どうにか意味は分かります。ひどいのになると、一度読んだだけでは理解できず、不明点に注意してじっくり読んでもやはり分からない。日本人が書いたとは思えないほど稚拙な文章、ひょっとして、書いたのは外国人だろうか。でも、外国人が書いたのだとすると日本人並みにうまい。一体どっちなのだろうかと、冗談ではなく本気で迷います。
 思ったことをパッと書きたいように書いているだけ、ちゃんと書けているかどうかなんて関係ない・・・ですか? でも、不特定多数の人に読んでもらうことが前提ではないのですか? それに、読むほうの力も落ちていますよ。例えば、質問と回答という形のものを読むと、回答者が質問の文をどう理解したかが見えたりするのですが、とんちんかんな感じがすることもよくありますからね┐( ̄д ̄)г。
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「こちらでイチゴが栽培している」って?

2013-04-03 18:50:49 | 言葉についてあれこれ
                                これでリフレッシュ!

 石川テレビの「リフレッシュ」という番組に出演している伊藤アナ、アナウンサー経験は2年ほどになるようですが、この人を見ていると、アナウンサーという職業に就いている人は一般の人よりも幾らかましな日本語を話しているはずだというイメージがただの幻想に過ぎないということを強く感じます。
 「選ばさしていただきました」「ランキングづけさせてもらいました」「うまみを閉じ込めさせるためにパイ生地を包んでいくわけですが」「こちらでイチゴが栽培しているということで」「巡り会えることができました」と、これまでに書いてきたような誤った日本語がほいほい出てきますからね。
 そもそも今の若い人はまともな日本語なんて知らないし、まともな日本語ということを意識すらしていない、それが普通でそういう時代なんだから、アナウンサーを2年やったぐらいでそうそう日本語がうまくなるものでもないよ、ということかもしれませんが、それにしてもひどすぎませんかね。難しいことわざや熟語、特別な用語を間違えたら、そのときは先輩が気づいて指導するかもしれませんが、別に何ということもない簡単なおしゃべりだから気づかないのかな。
 「選ばせていただきました」「選びました」「ランクづけさせてもらいました」「うまみを閉じ込めるためにパイ生地で包んでいくわけですが」「こちらでイチゴを栽培しているということで」「こちらでイチゴが栽培されているということで」「巡り会うことができました」「巡り会えました」ですよ。稲垣アナ、先輩なのに「メッセージを読まさしていただきます」なんて言っちゃだめですよ( ̄д ̄)!
 ローカルのアナウンサーなんてこんなものかな、いや、ローカルに限らず、若いアナウンサーなんてこの程度かな。いや、さほど若くなくてもこういうアナウンサーは大勢いますよね。では、なぜわざわざこうして書いたのかというと、先日、伊藤アナと一般の人が訳の分からない会話をしているのを見てぞ~っとしたからです。
 「お店を開いてどれぐらいになるんですか」という伊藤アナの問いに「もうすぐ3年です」と答えた店主、それを受けて「これから3年目になるんですね」と言った伊藤アナ、店主は無言・・・( ̄¨ ̄)? 「もうすぐ3年です」は「お店を開いてもうすぐ3年になる」ですから、開店記念日を過ぎたら4年目に突入、つまり、これから4年目になる・・・はず・・・<( ̄・ ̄)>ン~。
 「相棒 X DAY」を見てきました。パンフレットを買って帰り、「伊丹刑事でもわかる!『X DAY』の仕組み」という解説を読んでいまひとつ理解できていなかった部分を理解することができ、もう一度見たくなりました。見る前にパンフを買って予習するのもいいかもしれませんよ。伊丹と岩月のやり取りが想像以上に面白くて笑いました。ほかのお客さんもみんな笑っていて、すごく楽しめました(⌒・⌒)。
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