◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

なぜか「~づらい」ばっかり。

2008-01-31 19:43:34 | 言葉についてあれこれ
                   あ~っ、逃げられちゃったね
 このごろ、みーんな「分かりづらい」「広がりづらい」って言いますよね。ちょっと前までは「分かりにくい」「広がりにくい」と言っていたのに。何だか、言葉の多様性、豊かさがなくなって、表現が画一的になっていくような・・・、ぽつぽつと聞こえていた変な日本語が突然わーっと広まって定着するような、そんな感じがします。もともと変な日本語はものすごい感染力を持っているので広まりやすいのですが、いとも簡単にうつってしまうというのは何ともはや、寂しいというか、むなしいというか・・・( ̄~ ̄)、みんなと同じだと安心だからかな?
 さて、「分かりにくい」「広がりにくい」を「分かりづらい」「広がりづらい」と言ったからってそれがどうした?! と言われそうですが、「~づらい」という表現ばかり聞いていると、「これが危険だとは思いづらい」なんて言うようになるのですね、これが。これが困っちゃうのですよ。「これが危険だとは思いづらい」って・・・、危険性を認識しにくい、察知しにくい、という意味で言っているようなのですが、どうですか? 言いづらい、やりづらい、本来のつらいという意味からいくと、「これが危険だとは思いづらい」は適当ではありませんね。普通、こういうのは「これが危険だとは思えない」と言いませんか?
 ちょっと余談、農薬餃子事件の報道で「被害拡大は防げなかったのか」と画面に出たのを見て思いついたことですが、多くの日本人が「これが危険だとは思えない」ということで何年も放置したことの結果が出てきているというのが、今、あれこれありますよね。NOVAのことにしても、あそこはおかしいという訴えが最初に出たのはもう10年も前なんだそうで、もっと早く何らかの手を打っていればこれほど被害は拡大しなかったのではないかとNHKのある番組で言っていました。これはちょっと意地の悪い言い方かもしれませんが、特に役人や企業の上層部にいる人たちは、「これが危険だとは思いづらい」というのが本音なのではないでしょうか。
 うーん、これが危険だとは思えないなぁ、ちょっと分かんないなぁ、大丈夫なんじゃないのぉ? という「これが危険だとは思えない」から一歩進んで、「これが危険だとは思いづらい」です( ̄_ ̄)ゞ。
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なぜか「と」が幅を利かす。

2008-01-30 19:42:27 | 言葉についてあれこれ
                         と
 「いよいよ、この後、真相が明らかとなる」は、大げさに言って興味を引きたいという気持ちから余計な力が入ってこうなったもので、「明らかと」は誤り、「明らかに」が正しい表現なのですが、何度も何度も繰り返され、すっかりまん延し、ごく普通のニュースを読むアナウンサーまでもが「明らかとなりました」などと言うようになりました。そして、とうとう「明るみとなる」まで出現したところを見ると、日本語の勉強をしている(・・・してますよね?)アナウンサーといえども変な日本語を変だと感じるセンスはないようですから、アナウンサーという職業の人たちの日本語を過信しないようにしなくてはいけませんね、うーん( ̄_ ̄)。
 日本語の下手なアナウンサーは毎回必ず何か変なことを言いますし、新人のみならず、ベテランでもそうです。ですから、そのときだけのミスというより、その人の日本語センスそのものが変なのだと思います。これは、経験年数には関係ありません。どうやら、経験で修正できるものではないようです。いや、あるいは、修正できるところは修正しているのかもしれませんが、他方で崩れていく、そのスピードが修正のスピードを上回ってしまうのでしょう。だからベテランアナウンサーの質も徐々に落ちてきているのではないでしょうか( ̄~ ̄)ウ~ム。
 今、変な日本語のトレンドは「と」ですよ。例えば、「鮮明となりました」とか、「話題となりました」とか、「に」ではなく「と」を使うのです。台風接近で大変なことになっている現地からのリポート、「この台風の影響で停電となってしまいました・・・・・夜になり、真っ暗となってしまい・・・・・通行止めとなりました」・・・( ̄ ̄)ムムゥ、そこまでして緊迫感を出したい?
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「明るみ」は明るい所。

2008-01-29 19:35:25 | 気になる言葉、具体例
                    暗くてうまく写らないよ
 「明るみ」は、明るい所という意味で、反対語は「暗がり」、「明るむ」という自動詞があって、名詞が「明るみ」です。「明るみ」なんてあまり聞いたことないし、使わない言葉だなぁと思うでしょうけれど、ほかにも、「ぬかるむ」、道などがどろどろになって歩きにくい状態になる、「ぬかるみ」、どろどろになっている場所、「よどむ」、水が流れないでたまる、「よどみ」、水の流れの止まっている場所、というのがあります。こちらはたま~に使いますね。
 闇に隠され、そのまま葬られようとしていた重大な事実が明るみに出てきてみんなの目に触れるようになった、つまり、明らかになったのです。それにしても、変な日本語の連鎖は続きます。なかなか止まりませんね、止まるどころか、形を少しずつ変えてさらに複雑化していきます( ̄ ̄)ムムゥ。
 ところで、1月23日の「せんぱいのいしをついで」ですが、「遺志」と区別するには「志(こころざし)」が適当ではないかというご意見を頂きました。先輩の「志」を「継いで」、あるいは「引き継いで」「受け継いで」、これなら「先輩の遺志を継いで」にイメージが直結しませんからいいですね(^^)ウンウン。
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「明るみとなる」って?

2008-01-28 19:33:54 | 気になる言葉、具体例
                    偽装・・・じゃないね
 複数の製紙会社が再生紙の表示を偽装しているという実態が明るみに出て、私の地元でも、大手製紙会社の子会社がやはり偽装をしていたというニュースが流れました。これって、赤信号、みんなで渡れば怖くない、ですよね。こんなことでは、他国がどんな不正をしても文句など言えません。とはいえ、これまで闇の中に隠されてきた事実が明るみに出てきたこと自体は非常にいいことですね、反省して改善すればいいのですから。
 さて、そのニュースの中で、まず、男性アナウンサーが「次々と明るみとなる偽装問題」と言い、続けて女性アナウンサーが「次々と明るみになる製紙業界の偽装」と言いました。あ~~~、やっぱり出てきた「明るみとなる」!!! しかも変な日本語連発で、背筋がぞくぞくっとして、本当にもう日本から逃げ出したくなりました。昭和33年にテレビ放送を開始した、北陸では1番の(・・・だと思っていた)民放局のベテランアナウンサーなのに~~~m(`□´)mガオー。
 以前書いたとおり、まず、「明るみになる」は誤りで、正しくは「明るみに出る」(8月22日の記事)、「明らかとなる」は誤りで、正しくは「明らかになる」(7月20日の記事)、ですね。「明るみになる」と「明らかとなる」が合体して「明るみとなる」ですが、どうですか? もぉ~めちゃくちゃ! 単純な間違いをほうっておくとこういう複雑な間違いにやはり進んでいくものなのですね、とても恐ろしいことです( ̄д ̄;)。
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宣言とメッセージに分かれちゃった!

2008-01-27 19:43:43 | 言葉についてあれこれ
                     理解力の差・・・か?
 1月12日に、「未来の自分にメッセージ」のはずが「未来の自分の頑張る宣言」になっているよという記事を書きました。そして、14日に、だれかがチェックしたらしく、ちゃんと「未来の自分にメッセージ」になったよと報告しました。ところが、その後に放送された分では、なんと、「未来の自分にメッセージ」と「未来の自分の頑張る宣言」との2パターン混在になったのです。つまり、1週めが「未来の自分の頑張る宣言」だとすると、2週めは「未来の自分にメッセージ」、3週めは両方が混在、というようなことです( ̄ ̄)ムムゥ。皆さん、なぜこうなったか、ちょっと想像してみてください。
 こういうのは、生放送でなければ、収録から放送まで何日かありますよね。1週めは担当者の間違った説明によって「未来の自分の頑張る宣言」になってしまったけれど、収録済みでそのまま放送せざるをえなかった、チェックが入って2週めの分は正しい説明をして「未来の自分にメッセージ」で収録した、3週めの収録のとき、すでに1週めの分が放送されていて、それを見た子どもは「未来の自分の頑張る宣言」に、見ていない子どもは担当者の説明どおり素直に「未来の自分にメッセージ」に、こうして両方混在という結果になったと想像できます。
 何を言いたいかというと、担当者の説明はみんな同じように聞いているはずなのに結果が分かれる、それは、放送を見た子どもはすでに「未来の自分の頑張る宣言」が脳に刷り込まれているからではないか、ということです。「未来の自分にメッセージ」ということの意味を正しく理解している子どもとそうでない子どもとにはっきり分かれてしまった、そのことが手に取るように分かります。ということは、1週めに間違った説明をしたことが思ったよりずっと長く影響するということで、改めて大人の責任について考えさせられます。こんなことでいいのでしょうか?(`□´)ヨクナイ。
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1粒800円以上のチョコレート?!

2008-01-26 19:31:37 | いろいろあれこれ
                      ハム入りチョコ!
 この時期はちょこちょことチョコの話題が出て、ついつい画面に見入ってしまうのですが、一万幾らとか七千幾らとか、思わず計算機を取って1粒当たり幾らか計算しました。高いものは800円以上しますよ、1粒ですよ、1粒!( ̄¬ ̄)タベタイー。
 去年の今ごろ、ロンドのボトルチョコレートのことを調べました。もうないのですよね、残念ながら。もうないのだということが分かったのです。分かっているけれど、バレンタイン商戦が始まると、ついついチョコレートコーナーを未練がましく探してみたりして。
 (株)コビトが昭和42~43年ごろにボトルチョコレートを発売し、昭和55年3月に菓子の製造・販売を廃業、昭和55年7月に明治製菓の100%出資子会社として創立された(株)ロンドが10月に権利を買い取り、ボトルチョコレートの生産・販売を始めた。しかし、平成11年にロンドは自社ブランド品から撤退し、明治製菓品を主体とする生産子会社になった。というわけで、ボトルチョコレートはまぼろしになってしまいました。あ~~~残念~~~( ̄□ ̄)ロンドォ~。
 それにしても、1粒800円以上するチョコレートってどんな味なんだ?
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「6ポイントの差をつけてA氏の勝利」って?

2008-01-25 19:26:07 | 気になる言葉、具体例
                    ここ、試験に出ますか?
 アメリカの大統領選挙には日本人も関心を持っていて、だれが優勢だの、だれが苦戦しているだのと連日報道されていますね。そうした報道の中で、「A氏、51%、B氏、45%、6ポイントの差をつけてA氏の勝利」というのがありました。皆さんはこれをどのようにお感じになりますか( ̄‐ ̄)ン?
 「前回の30%から10ポイント増えて今回は40%です」というのは数年前から聞くようになった言い方ですね。以前は「前回の30%から10%増えて今回は40%です」と言っていたのに、「10ポイント増えて」と言うようになったわけです。30%から10%増えたら30×1.1で33%となるから、それと区別するために10ポイント、ということらしいのですが、直後に40%だと言っているのですから間違えようがないでしょう、わざわざ「ポイント」と言い換える必要はなかろうと思うのですが、「10%増えたのなら33%だろう!」と突っ込む人がそんなに大勢いたのでしょうか( ̄~ ̄)ウーン?
 「ポイント」という言葉は響きがちょっと格好いいですから、思ったとおり、やはり出ました! 「死亡率が85.3ポイントと、非常に高いのです」などと言う一般の人が。これは明らかに「85.3%」であって「ポイント」は間違いなのですが、うつっちゃったんですね。まあ、これはちょっと問題外ですが、問題なのは「6ポイントの差をつけて」ですよ。前回の30%から10%増えたら30×1.1で33%になるとかいう話とは全く違いますから、51%と45%の差は6%なのですから、「A氏、51%、B氏、45%、6%の差をつけてA氏の勝利」でなければいけません。お分かりいただけましたか?(^^)vニャハ。
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朝っぱらから間違い電話。

2008-01-24 20:04:51 | いろいろあれこれ
                     いいねぇ、糸電話ぁ~
 携帯電話が普及し、固定電話を使う頻度はとても低くなりました。私も、ちょっとした連絡はメールで済ませますし、そのほうが気が楽で、もともと電話が好きでない私にとっては好ましい状況です。電話を受けたら、「はい」とだけ言って、相手が「○○さんですか」と言うのを待つのですが、大抵、2~3秒の沈黙、すぐに「○○さんですか」と言う人はあまりいませんねぇ。「もしもし」は、これからしゃべるよという人が言うセリフですから、私は言いません。相手が「もしもし、○○さんですか」と言うのを待っているのです。会社や公共施設なら「はい、○○でございます」と言うでしょうが、個人ですからね、電話を取っていきなり名乗りはしませんよ。
 以前、東京で生活していたときに先輩からそう教えられたからですが、今、本当に名乗ってはいけないと実感しています。なぜかというと、固定電話にかかってくる電話の6割はランダムにかけてくるセールスの電話で、1割が間違い電話、知っている相手からかかってくるのは3割程度という感じだからです。今朝も、7時40分に間違い電話がかかってきました。「はい」「・・・・・今日、どうするの?」「は?」「**ちゃん?」「違います」「あ、すいません」ということで、謝ってくれたからいいけれど、7割が嫌な電話なのですから、名乗る必要なんてありませんよね。
 今は違う番号なのですが、以前、ある公共施設の番号と似た番号だったときは間違い電話の多さに閉口しました。しかも、普通の間違い電話とは違うパターンだったのです。例えば、12-3456だとすると、うちは12-5634で、相手は12-5634と覚えてかけてきますから、同じ人がまたかけてくるのです。「正しくは12-3456ですよ」と教えると、そこで初めて「あ、そうですか、そりゃどうも」です。いや、「どうも」なんていいほうで、ほとんどの人は「えっ? そうぉ? ガチャ」でした。腹立つわぁ。ちゃんと見なさいよぉ~~~もぉ~~~( ̄д ̄)ダラ。
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同音異義語って厄介。

2008-01-23 20:06:06 | 言葉についてあれこれ
                     その医師じゃないし
 アクセントのおかしい人が増えているということを何度か書きましたが、アクセントがおかしいとどんなふうに困ったことになるかというと、まず、日本語に多い同音異義語の区別がしにくくなりますし、全く同音でなくても、似た発音の単語も、アクセントがおかしいと聞き間違えやすくなります。だから、せめてアナウンサーのアクセントぐらいしっかりしていてほしいと思うのですが・・・( ̄н ̄)。
 さて、同音異義語、例えば「いし」、幾つ思い浮かびますか? 医師、石、意思、意志、遺志、よく使うところでこんなものでしょうか。テレビのクイズ番組を見ていたとき、「先輩のいしをついで」と聞こえてきて、私は「先輩の遺志を継いで」だと思ったので、その先輩は若くして亡くなったのか、死因は何だったんだろう、なんて想像していました。ところが、画面が中継先に切り替わったら、その先輩がにこやかに手を振って応援しています。あれれ? 生きてるよ! ということは、「先輩の意志を継いで」ですか?( ̄~ ̄)ウーン。
 実際、「せんぱいのいしをついで」と入力して変換すると「先輩の遺志を継いで」となりますからね、「意志を継いで」って言うかな~、ほかに言い方はないのかな~と考え込みました。先輩が果たせなかった優勝という夢を後輩が実現しようと頑張る、夢を託される、バトンタッチするということなのですが、適当な表現が何かないですかね~、う~ん、何も浮かんでこない~( ̄・ ̄)ウゥ。
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「逆恨みを買って」って?

2008-01-22 19:17:46 | 言葉についてあれこれ
               ハムサンド、ハムカツ、冗談だよ、ハムやん
 単語には、一緒に用いられる単語というのがあって、例えば、餅は、つく、だから「尻餅をつく」ですね。鼓は打つものですから、「舌鼓を打つ」ですね。座敷には、入る、上がる、どちらも使えますが、牢屋なら「牢屋に入る」で、「上がる」は使いませんね。「恨みを買う」は耳になじみがありますが、「逆恨みを買う」という表現を聞いたことはありますか? 先日初めて聞いて、妙に引っ掛かってメモしました。こういう変な組み合わせの言い方がいろいろあって、これは、日本語(日本文化、日本人の心)の理解が非常に浅いということを示していると思います。
 「恨みを買う」は、恨まれるという意味で、そりゃぁ、恨まれるようなことをそうと分かっていてやれば当然恨まれますよね、ですから、「恨みを買う」という言い方に違和感はありません。でも、「逆恨み」は、恨みに思う人からかえって恨まれること、相手の好意に対して反対に恨むこと、ですから、恨まれた人にしてみれば思いもしなかったことであり、なんで恨まれるんだ? ですよね。「買う」は、ただでもらうのとは違い、積極的な行為ですから、何か考えがあって「恨みを買う」ことはあっても、「逆恨みを買う」なんてことはありえません。単純に「逆恨みされて」と言えばいいのです。
 さて、先日のニュースで聞こえた「国民に迷惑を与えるような」というセリフ、「迷惑」といえば「かける」ですから、「迷惑を与える」って何なのぉ~、はやりそうな予感がするキーワード「上から目線」なのぉ~? と思いました。「迷惑をおかけして申し訳ありません」とは言いますが、「迷惑をお与えして申し訳ありません」とは言いませんからね( ̄ ̄)ホンマニモォ。
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「焼けどもします」って?

2008-01-21 19:26:44 | 言葉についてあれこれ
                      もっと焼いてぇ
 これ、どういうことか分かりますか? 「焼けども」と「します」がつながらないので何か抜けているのかと思ったのですが、違いました。IMEで「やけども」と入力して変換すると「焼けども」になりますが、「やけどを」で変換すると「火傷を」です。「焼けどもします」、実は、「火傷もします」なのです。ATOKだと、「やけどもします」なら「火傷もします」しかありませんが、IMEは「焼けどもします」も出てきます。こういうところに差が出てきますね、やはりワープロ任せは危ないという典型的な例です。
 それから、もう一つ困るのは、何でもないところで読めない漢字がちょこちょこ出てくることです。手書きなら絶対に出てこないような漢字でもワープロならパッと出てきますから、一般的にあまり使われていない漢字、初めて見るような漢字が出てきて、何て読むんだ? これ、というわけで、ワープロの辞書で検索して漢字を探し当て、読みを確認する、あ~面倒くさい( ̄ ̄)ムッ。私の漢字レベルなんてごく普通ですからね、使い分けには気を配りますが、難しい漢字なんて知りませんよぉ(´д`)フエーン。
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「ろう屋」って?

2008-01-20 19:17:52 | 言葉についてあれこれ
                      何やってんのぉ~
 ろうや、牢屋、皆さんご存じですよね、捕らえた罪人(容疑者)を罪が決まるまで閉じ込めておく所、ですが、ワープロ任せではない、自分の意思で選んだと思われる表記、「ろう屋」というのを見付けて考え込んでしまいました。最初に出てきた漢字を反射的にパッとEnterしてしまい、気づかずに変な漢字を使ってしまうというミスはよくあることで、私も、気をつけているにもかかわらずやってしまうことがあります。でも、「ろう屋」は、そういうミスではありませんね。だって、変換キーを押してすぐ出てくるのは「牢屋」で、また変換キーを押して変換候補を表示させても、「牢や」はありますが、「ろう屋」なんてないのですから。
 読者の年齢層がうんと低いからそうしたのかというと、内容を見てみるとどうもそうではないようで・・・、あるいは、「牢」は常用漢字表外なので「ろう」にしたのかとも思いますが、それなら「ろうや」と表記するのが正しいということになります。実際、表記辞典には「ろうや」で載っています。「○○屋に入る」と書いてあったら、○○を扱う店舗だと認識する人が大多数ではないでしょうか。私は、一瞬、蝋を扱う店かと思いましたよ。もちろん、文章を最初から読んでいれば「ろう屋? ん? ああ、牢屋か」と分かりますが、そんなことで引っ掛からせないでほしいと思うのです。大人なら「牢屋」で分かりますよね。
 漢字というのは便利ですが、難しい部分もあって、使い方を間違えば逆に不便なものになります。私は、昨日まで「技術を身につける」の表記に迷って、これまで「着ける」としていたのをやめて「つける」に変えました。何冊も表記辞典を見るとそれぞれ違う表記ということもあり、結論を出しにくい場合は平仮名にしますが、平仮名だらけになるのもちょっと・・・。NHK表記は、こんなものまで平仮名なのかぁ~というほど平仮名が多いので嫌になって、今は三省堂を使っています。でも、やはりこれは違うと思うものもあるので、書き込みや塗りつぶしが少しずつ増えていっています( ̄・ ̄)ウーム。
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「方針演説が終わられましたが」って?

2008-01-19 19:47:22 | めちゃくちゃな敬語
                      昼寝を終えた?
 1月15日の記事で、「落ち着いて式が終えれたので」という言い方について書きました。「終える」だから「式を」で、「終える」は下一段活用なので未然形+「られる」で「終えられる」、つまり、「式が終えれたので」ではなく「式を終えられたので」ですね。では、今日の例文、「方針演説が終わられましたが」はどうですか? これを言ったのは、恐らく、大学を卒業し、報道機関に就職して何年かたつ記者だと思いますが、どこがどうおかしいと思いますか? 「落ち着いて式が終えれたので」よりひどい言い方ですね。
 まず、敬語を使いたいなら、「方針演説が終わる」ではなく「方針演説を終える」です。なのに、この記者は「終える」と言わなかった、このように、「終える」を日本人があまり言わなくなったので、「落ち着いて式が終えれたので」に驚いたわけです。インタビュイー(インタビューされる人)は演説した本人ですし、「終える」を敬語にして初めて「終える」の主語である演説した本人に対する敬意を表することになるのです。それに、「終わる」は、普通、敬語にはしませんよね。演説を聞いていた人にインタビューするのだったら、「方針演説が終わりましたが」となります。
 はい、正しくは「方針演説を終えられましたが」ですね。尊敬表現といえば「れる・られる」ばかりで、「頂かれる」だの「しゃべられる」だの、安直すぎ! 「終わる」だから「終わられる」ですか、ひどいですねぇ~。記者も、自分の言葉が全国に放送されることを自覚してほしいものです( ̄ ̄)ホントニモォ~。
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北陸は出火率が低い!

2008-01-18 20:23:47 | いろいろあれこれ
                      お餅ちょーだい
 このところ冷え込んで、ストーブが原因らしい火災が相次いでいますね。うちはガスストーブで、何年も使ってちょっと具合が悪くなってきていたのですが、具合の悪いまま使っていて火災につながったら困るので、思い切ってメンテナンスしてもらって随分よくなりました。
 火事というと、阪神淡路大震災のときの大火災はもちろん記憶に残っていますが、もっと前、昭和54年4月11日の福光(富山県)の大火も忘れられません。夜8時前後だったと思いますが、そのとき、私は習い事で金沢市内の先生のお宅にいて、そこから空がオレンジ色になっているのを見たのです。隣の県の火事ですよ、県境には大きな山もあるのですが、あの空の下で大変なことが起こっているんだと、とても怖かったことを覚えています。
 現在、出火率の低さランキングで、1位、富山県、2位、京都府、3位、石川県、4位、新潟県、5位、福井県、ということらしいのですが、すごいですね、北陸三県みんな上位です。北陸はフェーン現象が起きやすい土地ですから、富山では、家を取り囲むカイニョが熱風を遮り、延焼を防いでいます。県境の山の上から見渡すとそれがはっきり見えてとても面白いですよ。
 若いころに、「富山は空襲で、福井は震災で丸焼けになったけれど、金沢は丸焼けになったことがない」と聞いたことがあるのですが、それでも石川県が3位というのは驚きです。とにかく火を出さない、大きな火事にしないという防火意識が高いのでしょうか? 町並みに特別な工夫があるようには思えないのですが・・・( ̄・ ̄)ウーム。
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「ダックスフンド」って?

2008-01-17 21:12:36 | 言葉についてあれこれ
                      星じゃないのね
 スケートリンクのことを「スケートリング」と言った人をたまたま1日に2人続けて見ました。カタカナ語に弱い人、何回聞いても覚えられないとか、書いてあるのをじーっと見ても読めないとか、そういう人がいます。例えば、鞄は、バッグですか、バックですか? bag を知らない人はバックと言ってますよね。寝床は、ベッドですか、ベットですか? bed を知らない人はベットと言ってますよね。ベロキラプトルを知らないSさん、ベロ、キラプトルとか、ベロキラ、プトルとか、苦しんでいましたね、お気の毒。エオラプトル、オビラプトル、ベロキラプトル、つまり、ベロキ、ラプトルなのです。「ジュラシックパーク」には興味がなかったのかなぁ?
 というわけで、カタカナ語に関しては、それについて知っているかいないか、英語なら英語、ドイツ語ならドイツ語、そのつづりと発音のしかたを知っているかいないか、ということが大事になってきますね。ところで、最近よく聞こえてくるようになった車のCM、「ダックスフンド、ドドドドドド、どうも♪」というもの、あ~~~、また堂々と間違いを~~~。dachshund はドイツ語ですから、ダックスフントです。犬の図鑑などもこのごろはダックスフンドと書いてあったりしますが、ドイツ語の辞書にはダックスフントと書いてあります。語尾などは、読み方が二つあっても正解は一つなのですから、間違っているほうにわざわざ迎合しなくてもいいのではないでしょうか。
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