◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「取り戻せるデータがあるって」って?

2016-05-29 09:47:21 | 気になる言葉、具体例
                                  取り戻せないクルミ

 「喫煙で短くなった余命が禁煙すれば取り戻せるデータがあるって先生から聞きました」というファイザーのCM、むずむずします( ̄д ̄)! 「喫煙で短くなった余命が禁煙すれば取り戻せるというデータがあるって先生から聞きました」でしょ! 「という」が要るんですってば! なぜ削る? なぜ「という」を削る?
 「Newsスカッシュ」で「人を殺害する目的だった見方が強まり」と言った上野雅美アナ(北陸朝日放送)、アナウンサーなのにこんな言い方をするなんて、センスがないですね。「人を殺害する目的だったという見方が強まり」と言うのが普通ですよ、アナウンサーでなくても、日本人ならそう言うでしょ! 原稿を書いたのは誰?
 「直撃LIVE グッディ!」で「○○に危害を加える内容の脅迫文を送り」と言った伊藤利尋アナ(フジテレビ)も同じですね、センスなし。「○○に危害を加えるという内容の脅迫文を送り」ですよ、日本人ならそう言うでしょ! 伊藤アナは「~ずに」も分かっていません。「めざましテレビ」と「とくダネ!」の関係者はみんな、変な「~ずに」のスーパースプレッダーです。
 「日本人や日系企業が巻き込まれた情報なし」は「ひるおび!」の13:40のニュースで見たテロップですが、高畑百合子アナ(TBS)も「日本人や日系企業が巻き込まれた情報なしということです」と言いましたからね、この人もセンスなし。「日本人や日系企業が巻き込まれたという情報はない、ということです」でしょ!
 「早く並べば必ず取れるものではない」は「LIVE2016あしたのニュース&すぽると!」で聞いたナレーションです。おかしいと感じますか? もしも感じないなら、まずいですよ。原稿を書いた人は日本人らしい日本語を書く能力が不足しているようですが、これは「早く並べば必ず取れるというものでもない」ですよ。
 「ただ型に押し付ければきれいにできるわけではありません」は「イッピン」のナレーションですが、これも何だかもやもやします。「ただ型に押し付ければいいというわけではありません」とか、「型に押し付けさえすればきれいにできるというわけではありません」とかね、ちゃんとした日本語にしてくださいよ。
 「万が一送水管に漏れが見付かった場合、すぐに対処できるためです」というナレーション、ディレクターは下村幸子、ナレーターは松村正代アナ(NHK)。「すぐに対処できるためです」なんて、よくまぁ平気で言えますね、アナウンサーなのに。たとえ原稿にそう書いてあっても、「すぐに対処できるようにするためです」と言うぐらいのことができないのですかね┐( ̄д ̄)г。
 「まるで現実かのような体験が」は「情報7daysニュースキャスター」で聞いたナレーション。正しくは「まるで現実であるかのような体験が」ですよ。「かのよう・・・」の直前にあるべき動詞や補助動詞を削るパターンですが、こういう表現をきちんとできない人が本当に増えています。かっこつけて中途半端に「~かのような」なんて言うからおかしくなるのです。かっこつけたかったら勉強して!!!
 石川テレビのニュース番組で「風邪の予防、悪化を防いでくれます」と言った的場絢香、この人の本業はモデルなので、原稿を書いた人のほうが悪いのですが、そのまま読むっていうのもねぇ┐( ̄д ̄)г。せめて「風邪を予防し、悪化も防いでくれます」と書く(言う)ぐらいのこと、できない?
 「レオスタ」(北陸放送)でナレーター(北陸放送のアナウンサー?)が「○年間続いた日本の歴史が大ピンチ」と言ったのですが、レスリングの連勝記録がどうとかいう話であって、“日本の歴史”が大ピンチというほどのことではありません。あのねぇ、ただ削ればいいというものではありませんよ( ̄д ̄)!
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「復興を遂げてですね」って?

2016-05-22 09:38:41 | 言葉についてあれこれ
                                  ですねノートだ!

 NHK「明日へ つなげよう 証言記録 東日本大震災」の第51回を見たのですが、製紙工場の復興に関する話が中心でした。日本語の誤りは気にしないようにして、いや、いつもそうですが、気になるのですよ、これはもうしょうがない! それで、やはりどうしても気になるところがあったので、書きます。
 「ご対面をすると」というテロップ、実によくあるパターンなのですが、最後の「と」は要りません。話し手が、「~ということで」「~というわけで」「~ということがあって」「~ということになり」などを省略して「と」しか言わない、そういう「と」は、下手に書くと意味不明になるので注意が必要です。
 これは、この番組に限らず、放送業界全体、いえ、一般の人にもぜひ気づいてほしいことです。話し手は「ご対面をすると」まで言って言葉に詰まり、やや間があって「非常につらかったですね」と続けたのですが、「片付け作業をしていくとあっちこっちで○○と対面することになる、それは非常につらかった」という流れです。
 この後、ほかの話し手が「これを復旧するのは相当大変だぞと」と言ったとき、テロップはそのまま書いてありましたが、それは話し手が「思った」を省略しているという単純なケースですからそれでいいのです。「~と思った」「~と感じた」「~と言った」などが続く場合、「~と」までしか言わなくても、そこは察すればいいのですから。
 「万が一送水管に漏れが見付かった場合、すぐに対処できるためです」というナレーション、ナレーターは松村正代アナ(NHK)ですが、言っていて気持ち悪くないのでしょうかね、アナウンサーなのに。送水管に漏れがあったらすぐに対処できるように人員を配置しておく、ということですから、「すぐに対処できるようにするためです」と言うのが普通の感覚ですよ。
 「ずっと永遠と続く作業なんで」というテロップ、もちろん、話し手はちゃんと「ずっと延々と続く作業なんで」と言っていますよ。そもそも「永遠と」なんて日本人は言いませんよね、「永遠」と言うときは「永遠に」です。「と」ではなく「に」ですよ。「明らかに」もそうですね、「明らかと」の次は「永遠と」ですか┐( ̄д ̄)г。
 また出た「言いかえれば十何時間まだ残っていると」というテロップ、これも最後の「と」は不要です。確かに、中途半端に「~と」と言う人は多いのですが、文章にするときは修正が必要になるのですからね。テロップは「言い換えれば、十何時間まだ残っている」と書けばいいのです。そうすればすんなり伝わるのですから。
 「翌年の8月で、完全復興を宣言しました」というナレーション、「翌年の8月に完全復興を宣言しました」では? 「これ(工場)を早く立て直すことが」と「こうして建て直って復興を遂げてですね」は、揺れていますね。「建て直って」はありえない言い方で、そこが「立ち直って」だったら「早く立て直すことが」もスルーしたと思うのですが、たまたま「建て直って」だったので考え込んでしまいました。
 もうおしまいだと思ったけれど、瓦礫を運び、泥を取り除き、設備を修繕して再び操業する、これは「立て直す」か「建て直す」か。倒産した会社を再建するのなら「建て直す」ですが、操業できない状況から脱するのは? 迷いますが、「これ(工場)を早く建て直すことが」「こうして建て直して、復興を遂げて」でしょうかね。
 「それでですね」「そうするとですね」など、意味のない「ですね」は書いたり書かなかったり、これはよくないですね。私はこういう意味のない「ですね」が気持ち悪くてしかたないのですが、アナウンサーでも平気で「ですね」を連発して早口でまくしたてるのですから情けないですよ。せめてテロップだけでも「ですね」なんか書かないでもらいたいと思うのですが。
 ところで、「気を遣う」を見掛けなくなった昨今ですが、「オトナヘノベル」のテロップも「気を使う」で、とうとうNHKも「気を使う」でいこうと決めたのでしょうか。NHKまでもが「気を使う」と書くなら、じきに辞書に載るかもね。「気をつかう」の意味がねじ曲げられ、本来の「気を遣う」の意味が忘れ去られ、やがて「気を使う」が定着した、な~んてね┐( ̄д ̄)г。
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「のるうぇー、じゃん」って?

2016-05-15 10:06:42 | 言葉についてあれこれ
                                  どこの旗?

 このごろ塚田アナウンサー(テレビ金沢)を見掛けないなぁと思ってTelekin Blogを見てみたら、鈴木麻夏アナが「塚田誉アナウンサーが交通事故に遭いました。骨折をしているので、しばらく番組をお休みすることになります。(中略)これを機にしばらくお休みして、治療に専念してほしいと思います」と書いていました。
 前回、「両陛下とおはなしする機会を得ています」「よくお手伝いしてくれます」について書きましたが、「お休みする」もよく分かりませんね、一体どういう表現なのでしょうか。「番組をお休みする」は視聴者に対して謙譲表現をしているつもり? 「しばらくお休みして」は、大先輩の塚田アナを気遣って尊敬表現をしているつもり?
 まぁね、「お休み」は「お休み」で定着しており、「お出掛けする」同様、今更「お休みする」はおかしいと言ってもしかたないような気もしますが、どうにも気になる“気持ち悪い表現”であることは間違いありません。ましてや、アナウンサーが書いた文章なのに「お休みする」はガキっぽいですよ。
 ドコモのお知らせで「ご利用になれます」と言っているのはいいですね、久しぶりに聞きました。「趣味どきっ! 茶の湯 表千家」に登場した井上あさひアナウンサー(NHK京都)の敬語も聞いていて気持ちいいですよ。NHKなのに珍しい! 以前、「報道STATION SUNDAY」で富川悠太アナが「~からはご利用になれません」と言ったことがありますが、原稿がそうなっていたのでしょうかね、珍しい!
 そういえば、5月3日の「報ステ」で、「大動脈解離」なのに「大動脈はくり」と言った富川アナ。また、次の話題では「栄養が取られない」って( ̄д ̄)! 歯のケアや治療ができず、満足に食事ができない、だから、十分な栄養を取ることができない、という話です。「取る」は五段活用の動詞なので可能動詞「取れる」になる、よって「栄養が取れない」ですよ。富川さん、緊張しすぎ?
 このごろよく見掛ける“気持ち悪い表現”は「エコノミー症候群」です。「エコノミークラス症候群」を今は「ロングフライト血栓症」と言うようですが、メディアは完全無視ですか!? 新聞の大きな見出しに「エコノミー症候群で死亡」って( ̄д ̄)! なぜ「エコノミークラス症候群」なのか、なぜ「ロングフライト血栓症」なのか、意味を少しぐらい考えたらどうなの?
 「お引き立てのほう」は「白熱ライブ ビビット」で見たテロップですが、これも“気持ち悪い表現”ですね。話し手は「お引き立てのほど」と言ったのに、なぜ「ほう」と書く? 「ほど」の意味を知らず、「ほう」だと思っているのでしょう。けっこういますよね、「~のほど、よろしくお願い申し上げます」という決まった形なのですけれどね、何でも「~のほう」で片付けてしまう残念な人が。
 あ、そうそう、「白熱ライブ ビビット」で、画面は見ていなかったのですが、「あんぼ、いながい」と何度も聞こえてきて、画面を見たら、貝の写真と「アンボイナガイ」という文字が見えました。これで「あんぼ、いながい」と読む? 多分、吉田明世アナウンサー(TBS)です。だって、別の日、「のるうぇー、じゃん、フォレストキャット」と何度も言いましたからね( ̄д ̄)!
 「あんぼ、いながい」といい、「のるうぇー、じゃん」といい、それでもアナウンサー? 「アンボイナガイ」は知らなくても、「貝」の話だと分かっているのですから「あんぼいな、貝」でしょ! 「ノルウェージャン」も、大卒なら「Norwegian」ぐらい想像できるのではありませんかね、「ノーウェジアン・ウッド( Norwegian Wood )」ぐらいは聞いたことがあるでしょ? Norwegian Forest Catですよ。
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「天皇陛下とお話しできる」って?

2016-05-08 09:33:07 | めちゃくちゃな敬語
                                  話がしたい

 「林先生が驚く 初耳学!」のテロップとナレーションにはあきれ果てました。でたらめ敬語、いえ、敬語というより、もはや日本語として成立していません。「天皇陛下とお話しできる意外な方法が!」って・・・、そのうえ、竹田恒泰までもが「10人ぐらいの一般のかたが両陛下とおはなしする機会を得ています」だなんて( ̄д ̄)!
 しかも、一般の人が「両陛下と2分程おはなしをする時間がありまして」と言っている場面で出たテロップが「両陛下と2分程お話しする時間がありまして」ですからね、最悪!!! 考えてみてください、ちょっと前まで、みんな「~と話をする」と言っていたでしょう? 「会話する」という意味ですよ。
 この人は「会話する」という意味で「おはなしをする」と言っているのです。なにしろテレビの取材ですから、緊張もしているでしょうし、「話をする」では丁寧さが足りないと感じて「お」を付けて「お話をする」と言ったのでしょう、気持ちは分かります。ですから、「お話しする」とは明らかに違います。なのに、なぜ「はなしを」が「おはなし」になってしまうのですか? なぜ「話をする」が「お話しする」になるのですか?
 目上の○○さんに対して、ある事柄について説明するという場合、「○○さんに事情をお話しする」と表現します。○○さんの話も聞く、つまり、会話するという場合、「○○さんと話をする」で、「に」ではなく「と」です。「天皇陛下と」「両陛下と」ということは、一方的に説明するだけではなく、会話することができるという話ですよね。だったら「会話できる」「会話する」「話をする」と言えばいいじゃないですか。
 「話」と「話し」、「お話、する」と「お話しする」、「お話、する」と「話をする」、ちゃんと区別していますか? 一般の人が書いた文章の中に「そのような方とお話すると判るのですが」という記述があるのを見たことがありますが、この人は日ごろからこういう話し方をしているのでしょうか、ガキですね┐( ̄д ̄)г。「そういう人と話をすると分かるのですが」と書いたほうがよほど大人ですよ。
 そういえば・・・、田中みな実(フリーアナウンサー)はいつも「ツチノコのお写真こちらです」「大腸黒皮症のお写真こちらです」と言いますが、「ツチノコの写真がこちらです」「大腸黒皮症の写真がこちらです」と言わなければいけないのですよ。「~を」「~が」と言わずに「お~」と言い、それで丁寧さや敬意を表しているつもり、そういう勘違いをしている人が多いようです。
 「よくお手伝いしてくれます」と言ったのは一般の人ですが、どういう場面を想像しますか? 話し手は母親で、子どもが家事を手伝ってくれる、私はそのように想像します。「お片付けしてちょうだいね」と同じですよ。でも、この場合、手伝ってくれるのは大人なので、「よく手伝いをしてくれます」もしくは「よく手伝ってくれます」です。
 ところで、「99.9-刑事専門弁護士-」(脚本 宇田学)は面白いですね(⌒・⌒)。しかぁ~し、第1話で、容疑者の妻が弁護士に向かって「どうか、どうかあの人を助けてあげてください」と言ったのが・・・( ̄д ̄)! 深々と頭を下げて「お願いします」と何度も繰り返す姿にこのセリフは合いません。加藤貴子(女優)も、「助けてあげて」はおかしいと感じないなんて、いけませんねぇ。
 相手は、殺人の容疑で捕まった夫を救ってくれるかもしれない“弁護士先生様”ですから、「どうか、どうかあの人を助けてやってください」でしょ! 子ども(容疑者の息子)が「お姉ちゃん(女性の弁護士)、パパを助けてあげて」と泣きながら言ったのは、まぁ、しかたないですけどね。第3話では、会社の金を盗んだ容疑で捕まった女性の母親が「どうか、娘を助けてやってください、よろしくお願いします」と言いましたが、これはいいですよ、よかった、よかった。
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「父が相続を考えていて」って?

2016-05-01 08:56:48 | 言葉についてあれこれ
                                  クルミのことを考える

 三菱東○U▽J銀行のCMで石原さとみが「父が相続を考えていて」と言うのですが、お父さんは死期が近いのか? 「相続のことを」とか「相続について」とか言ってくれたら、もうちょっと先だけど早めにきちんと準備しておきたいのだなぁと思うだけなのですがねぇ。そんなギョッとするセリフを言わされて、それでも、石原さとみは若いから何も感じないのかな?
 「前の不正と比べないと」は「直撃LIVE グッディ!」で見たテロップですが、このとき話し手は「ふせい、しせい」と言ったので、「府政、市政」だ、「不正」ではなく「府政」だとすぐに分かりました。それで、さすが安藤さん、後でちゃんと謝りましたよ。「市場を他国と競合する」は「金曜プレミアム・池上彰緊急スペシャル!!」のテロップですが、なぜ「市場で他国と競合する」と書けない?
 「1番難しかった」は「イッピン」のテロップ。「最も」という意味なら「いちばん」ですよ。公用文とか、字数制限があるとか、それなら「一番」でもいいですが、「1番」はバカっぽいから本当にやめてほしい。「4件目の病院へ」は「ためしてガッテン」で見たテロップ。家や店舗、施設は、1軒、2軒、なのに「件」と書いてあるのを最近よく見掛けますね、NHKの番組でも「軒」と「件」を区別できない!?
 「牛肉の5倍も値段がする高級食材」は「世界の日本人妻は見た!」で見たテロップですが、「値段が牛肉の5倍もする高級食材」でしょ。「生地にリコッタチーズ入り」は「世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?」のテロップですが、「生地に」なら「リコッタチーズが入っている」と書いて! 長すぎる? それなら「生地はリコッタチーズ入り」か「リコッタチーズ入りの生地」でしょ。
 「スパイスの使いが決め手!」は「王様のブランチ」で見たテロップですが、何という中途半端・・・( ̄д ̄)! 「王様のブランチ」だから、本当は「スパイス使いが決め手!」と書くはずだった、なのに、ちょっとミスして余計な「の」が入ってしまった? 普通は「スパイスの使い方が決め手!」ですけれどね。
 「所さん!大変ですよ」で、「地域の歴史そのものをいっぺんに奪い去ってしまうと」というテロップが出て、続いて出たのが「そういう悪質 かつ卑劣な犯行」だったことがあります。話し手は、「地域の歴史そのものをいっぺんに奪い去ってしまうと・・・、そういう悪質、かつ卑劣な犯行」と言い、少し後にまた「押収するに至らなかったと」と言いましたから、「~ということで」を省略して「~と」までしか言わない、そういう言い方が癖になっているようです。
 「そういう・・・」と続けるのに、なぜ「奪い去ってしまうと」と書くのでしょうかね、「と」が余計です。いちばんすっきりするのは「地域の歴史そのものをいっぺんに奪い去ってしまう悪質かつ卑劣な犯行」ですが、1回で出せる文字数の都合があるのでしょうか、それなら「奪い去ってしまう」と書いて、次に「そういう悪質かつ卑劣な犯行」と書けばいいのです。
 会議の録音を聞くと、「~と」までしか言わない人がけっこういます。それが癖になっている人はいつもそういう言い方で、そのままではきちんとした文章にならないのでいちいち修正しなければならず、かなり面倒なのですよ。現実には、こういう余計な「と」をちゃんと削っている作業者はほとんどいませんが、少し後に「と」は余計だと感じるはずですよ、それでも、修正するのは無理なのですか?
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