◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

若者よ、もっと本を読んでくれ。

2008-06-28 16:16:41 | 言葉についてあれこれ
                  語彙、こういう字だったんだねぇ
 若者の活字離れということがいわれていますが、漢字を読めないだけでなく、語彙も乏しくなっていますよね。慣用句も正しい形を知らないし、助詞の使い方も変だし。そのためにどうも話が通じにくいということがあり、それはいろいろなところで問題が出てくるということですが、どうやら映画会社も洋画の字幕づくりにとても苦労しているようです。
 1980年代に最大13文字2行という形が定着したけれども、それを読めない若者が増えたため、文字数を減らし、漢字の使用を最小限にとどめるといった対応をしているようなのですが、そんなことで果たしていいのでしょうか? それでは日本語のよさが死んでしまいます。
 NHKの表記辞典はやたらと平仮名表記が多く、そんなものまで平仮名なのか? と思うことがよくあり、今は三省堂の表記辞典を使っています。まぁ、それも、納得できないものは違う表記にしていますが、漢字ってすごいなと毎日思います。すごい情報量ですよ。音を表すだけの文字とは違い、意味を持つ文字ですから。
 文章を読まなくても、パッと見るだけでもかなりのことが分かります。適度に漢字が入っている文章を読むのは楽ですよね。それが、若者が漢字を読めないからって漢字が減らされるというのは・・・う~ん・・・つらいなぁ。( ̄ ̄)ムムゥ
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「自由の身を奪われました」って?

2008-06-22 09:44:12 | 気になる言葉、具体例
                     ごめん、我慢してちょ
 冤罪事件の報道で、「この男性は、2年9か月もの間、自由の身を奪われました」というのが聞こえてきたのですが、ん~何か変だなぁ、なぜ普通に「自由を奪われました」と言わないのかなぁと不思議でたまりません。相撲部屋の暴力事件に関する報道では、「○○親方ぐるみの集団暴行が」ですよ。何か不正が発覚したりしたとき、「会社ぐるみの」とかいう「~ぐるみ」ですから、「○○親方」ではなく「○○部屋ぐるみの集団暴行が」ですね。またあるときは、「事もあろうか」と聞こえてきて、ん~? 「事もあろうに」ですよね、そういう決まり文句なんですよね。
 こういう表現は変だぞと気づく人、「自由を奪われました」だろ、「○○部屋ぐるみの」だろ、「事もあろうに」だろ、というふうに、すぐに頭の中で正しい言葉に置換できる人はいいのですが、そうでない人は・・・・・? まだまだこれから言葉を学んでいく若い人は・・・・・? 何となく雰囲気だけつかめればそれでいいのでしょうか? それで、自分が表現する立場になったとき、即座に正しく表現することができるでしょうか?
 ところで、「事もあろうに」というのは面白いですね、何となく意味が分かっているようなつもりで使ってきましたが、どういう意味なんだろうかと改めて辞書を見てみました。この場合の「事」は「ほかのやり方」という意味で、ほかのやり方もあるだろうに、なぜそのやり方なんだ? なんでわざわざそんなやり方をするんだ? ということを言いたいわけです。ということは、「事もあろうか」だと、「ほかのやり方もあるだろうか」になりますから、「なぜそのやり方なんだ? なんでわざわざそんなやり方をするんだ?」とは言えませんよね。
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雰囲気に合わない「なので」。

2008-06-18 19:54:59 | 気になる言葉、具体例
                      ある種の緊迫感
 数か月前のことですが、あるテレビ番組を見ていて、テーマは自然災害と対策、緊迫感のある映像、低めの声で、である体のナレーション、うんうん、大変だなぁ、怖いなぁと真剣に聞いていたら、「川沿いの道はすぐに冠水する。なので」などと言ったのですから、思いっきりずっこけました。どうしてここで「なので」なんだぁぁぁ? 緊迫感がどこかに飛んでいっちゃいましたよぉぉぉ、この雰囲気に「なので」は合いませんよぉぉぉ。こういうときは、「川沿いの道はすぐに冠水する。よって」でしょう! いや、そもそも「なので」がいけないのですよ、このごろみんな「なので」なんて言いますけれどね、「川沿いの道はすぐに冠水するので」と言えばいいでしょう、なぜわざわざ「川沿いの道はすぐに冠水する」で区切って「なので」と続けるの?
 「なので」が接続詞のような使われ方をするようになり、これは<変化>なのかな、しょうがないかなぁと思ったのは1年ほど前です。それより前は、「『川沿いの道はすぐに冠水する。なので』という言い方は誤りである」ときっぱり言ってもよかったのです。本来は「川沿いの道はすぐに冠水するので」と言うところを「川沿いの道はすぐに冠水する。なので」と言う、こういう「なので」は誤りですよ、と、やはり私は言いたい。「今は梅雨だ」+「ので」=「今は梅雨なので」、この「な」は助動詞です。「健康だ」+「ので」=「健康なので」、この「な」は形容動詞の連体形です。こういう「な」に接続助詞「ので」が続いて初めて「~なので」なのですが、「なので」という形で独立して用いられ、まるで接続詞のようになっているというわけです。
 そう、もともと接続詞だったわけではなく、ここ1年ないし1年半ほどの間に顕著になった<変化>なのです。まぁ、響きが柔らかいので、女性が使う分にはいいかな、でも、男性が使うのはちょっと嫌だなと思うのですが、それこそ「川沿いの道はすぐに冠水する。なので」はふさわしくないですから、おかしいですから~~~、そういうことをぜひ分かってほしいと思います。
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でじたる書房から『ちゃんとしゃべれ!』。

2008-06-14 12:06:03 | 電子書籍(でじたる書房)
                   今日のテキストはこれですね
 電子書籍『ちゃんとしゃべれ!』-スーパースプレッダーに気をつけて- をでじたる書房から出しました。でじたる書房は http://www.digbook.jp ですが、「でじたる書房」で検索すれば出てきますよ。カテゴリーは「教養」の「一般教養・雑学」、本当は「教養」なんてのんきなことは言っていられないのですが、ほかにないので。著者名は治納由気(はるなゆき)です。
 スーパースプレッダーについては前に書いたことがありますが、話すことそのものを職業にしている人たち、アナウンサー、キャスター、ナレーター、リポーター、俳優、タレント、その原稿や脚本を書く人たち、放送の現場にいる人たち、広告を制作する業界の人たちなど、言葉を操るプロが正しい日本語を知らず、私たちは、毎日、変な日本語を聞かされ、感染してしまっている、耳から入ってくるその誤った日本語をそのまま受け止め、誤りであることに気づかずに自分も口にしてしまっている、というのが現状です。
 そのことを意識するのとしないのとでは結果に大きな差が出ますから、気づいて、意識して、変な日本語を少しでも修正してほしいのです。特に敬語については、何のために尊敬語だの謙譲語ⅠだのⅡだのという分類があるのかというところから基本をまとめて書きました。それが分かってしまえば実に簡単なことなのです。
 「でじブックリーダー」というのをダウンロードして電子書籍を読むのですが、紙面は真っ白ではなく薄いグレーです。もちろん、電子書籍ですから、検索もできます。下端にある水色の線をクリックすると、クリックした辺りのページが開いて、各ページの端にある△印をクリックすると1枚めくれる、というわけで、紙の本っぽい感覚で読めて面白いですよ。v(^^)v
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五十肩はしんどいよ。

2008-06-11 19:30:25 | いろいろあれこれ
                       どこが肩?
 昨年、左の肩が痛くて痛くて、夜中も、寝返りを打つと肩が動きますから、そのたびに激痛で目を覚ましていました。もちろん、左手で荷物なんて持てやしませんし、痒い所もかけません。車を運転するときも、右折・左折をするときは「いでででっ」とうめきながらです。何より大変なのは着替えに時間がかかることですよ、無理なく肩の動く範囲で着替えなければいけませんからね。
 それで、とりあえず、10月下旬から簡単なストレッチを始めました。でも、そう簡単にぱっと治るものでもないようで、痛みは一向に軽くならず、年が明けてから、ちょっと不安になり、病院の整形外科で診察を受けました。難しい病気ではなく、やはり五十肩だということで、安心(?)しました。
 医師に鎮痛剤は要らないと言ったら、「ああ、そうですか」とちょっと不満そうな顔、何か治療は? と聞いたら、「特にありませんよ」という答え。ふ~ん、じゃぁ、こんな感じでストレッチをやってるんですけど、これ、やってればいいですか? と聞いたら、「うん、いいですよ、やってください、まぁ、よくなるのに1年から2年ぐらいかかると思いますけど」ですって。
 ストレッチはずっと続けていますが、左腕は、まだ、真横では水平より上に挙がりません。それでも痛みはかなり取れて、夜中に目を覚ますことはなくなりました。運転も、うめかずにハンドル操作ができるようになりました。痒い所も・・・孫の手を買ってきましたからぼりぼりかけます。着替えもそんなに大変ではないですよ、前方向なら60度ぐらいは挙がるようになりましたから。(^^)/
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「ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛」を見てきた。

2008-06-04 19:09:36 | いろいろあれこれ
                       かわいい!
 レイトショーで見てきましたよ、「ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛」ですよ、いやぁ、見てよかった、面白かったぁ。カスピアン王子が格好いいのは当然ですから、まぁ、それは置いといて、第1章より心身ともに成長した次男のエドマンド、やはり線は細めですが、今回は最初からずっと格好よくて、どきどきしました。長男のピーターを助け、自分の役割をしっかりと果たし、ロンドンに戻る直前のシーンでちらっと見せた表情がとてもすてきで、また1~2年たったらどんなふうになるのかなぁ、見たいなぁと思いました。
 そして、勇敢なネズミの騎士、リーピチープが大活躍し、何度も笑わせてくれました。ハムスター大好きの私としては、リーピチープがハムスターだったら最高なのですが、残念ながらハムスターは、長いしっぽを持つネズミの運動能力にはかないませんからね、これはしょうがない。しっぽに注目ですよ! そういえば、魔女役のティルダ・スウィントンは、「コンスタンティン」で天界のハーフブリードであるガブリエルの役をやっていたのですね、先日、テレビで放送されましたが、エンドロールの後のシーン、死んだ助手のチャズがハーフブリードとして復活(?)したシーンがカットされていたような・・・。
 え~っと、話をナルニアに戻しますが、ロケ地はニュージーランドとスロベニア、「指輪物語」もニュージーランドですから、あ、ここ、もしかして、アルウェンとフロドがブラックライダーに追われながら渡った川じゃないかなぁと思ったりなんかして。とにかく、カスピアン王子と伝説の王(ペベンシー兄妹)の活躍によって、そして、アスランの登場によって再びナルニア国に平和が戻るわけですが、なんと、この252年後に滅亡するのですね、ちょっと意外ですが、なぜ滅亡するのか気になります~~~。
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「大変な量の人たちが」って?

2008-06-02 19:16:10 | 言葉についてあれこれ
                    散歩エリア見回り点検中
 ある経済アナリストが「大変な量の人たちがリストラされ」と言ったのですが、ん? 量はないでしょ、量は。確かに「大量退職」とか言いますが、「人たちが」と続けるのに「量」はちょっとね、せめて「大変多くの人たちが」とか、「大勢の人たちが」とか、言ってください。若い記者が「ビル内を見回りしています」と言ったのですが、ん? 「見回っています」でしょ。あるイベントの後、インタビューを受けた一般の人が「かんげきぶかくて」と言い、テロップは「感慨深くて」で、ん? そうだね、「感慨」だよね、「感激深い」とは言わないなぁ。飲食店のCMで「今度の飲み会は決まりね」というセリフ、ん? 何で決まりなの? 普通、「今度の飲み会はこのお店で決まりね」とか言うでしょ。
 駐車とは、車が継続的に停止することや、運転者が車から離れていてすぐに運転できない状態で停止すること。停車とは、駐車に当たらない短時間の車の停止をいう。このように「交通の教則」という冊子に書いてあります。ところが、その車は道路の端に寄せてずーーーっと止まっていて、何をどう考えても「駐車」なのに「停車している車の中で」というナレーションがあって、ん? この人たち(ナレーターと原稿を書いた人)は駐車と停車の区別ができていないの? 何かおかしい、変です。「ん?」だらけです。これで子どもたちに正しい日本語を身につけろというのは・・・ちょっと、無理でしょうねぇ。( ̄_ ̄)ダメダ、コリャ
 ところで、「リストラ」という言葉ですが、これは「リストラクチャリング」の略で、簡単にいえば企業再構築ということなのですが、何だか、リストラ=首切り、人員整理、といったイメージがありますね。リストラクチャリングというと、う~ん、何のこっちゃ、ですけど、リ(re:再び、さらに、新たに)+ストラクチャ(structure:構造、構成、組織)ですから、再構築というイメージは浮かんできますね。ですから、「人員整理」ではなく「再構築」という意味で受け取ってほしいときは、略さずにリストラクチャリングと言ったほうがいいかもしれませんね。先日、NHK教養の「鉄道模型入門」を見ていたら「こういうストラクチャが」とさらっと言ったので、「あぁ、建造物のことか」と改めて思ったわけですよ。(^^)/
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