◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

“何でも名詞化”「ご用意していただく」って?

2010-05-30 09:04:23 | めちゃくちゃな敬語
                                   それは金太郎
 “何でも名詞化” 敬語の一部分を名詞だと本気で思っているような言い方について考えてみましょう。もう何年も前からあまりにも多くのアナウンサーが「ご案内していただきますのは」「お迎えしていただいて」「ご用意していただきました」という言い方をするので、それを聞かされている我々一般人にもすでに広まってしまっています。
 「ご案内する」「お迎えする」「ご用意する」は謙譲表現で、行為の主体は自分です。「~いただく」と言うなら、行為そのものの主体は他人であり、自分はその行為を受ける側になります。それなのに、「ご案内して」「お迎えして」「ご用意して」にそのまま「いただく」と続けるのはおかしいでしょう?
 普通に言えば「案内していただく」「迎えていただく」「用意していただく」ですが、どうしても頭に「ご(お)」を付けたいようですね。付けるなら、「ご(お)~いただく」という基本形に従って「ご案内いただく」「お迎えいただく」「ご用意いただく」と言わなければいけないのですが、それは分かっていない。( ̄д ̄)ダラケッ!
 かくして、敬語を知らないアナウンサーによって「ご(お)~していただく」という誤った形が定着したわけですが、なぜこうも簡単に定着してしまったのか。正しい形を知らないから、というのはもちろんですが、ここに“何でも名詞化”という要素が加わり、「ご案内」+「していただく」、「お迎え」+「していただく」、「ご用意」+「していただく」と捉える、だから抵抗がない、ということではないでしょうか。
 「お召し上がりいただく」「お入りいただく」「お買い上げいただく」「お書きいただく」「お聞きいただく」「お越しいただく」に「して」が入るのを聞いたことはありませんが、「お話ししていただく」は聞こえてきます。ということは、「お話し」は名詞(そう言っている本人にとっては、ですよ)なのですね。
 3月31日の「ガンガン話してもタダ」を思い出してほしいのですが、多くの人は「お話し」と「お話」を区別していません。「お話しする」と書いてあれば謙譲表現の基本形になりますが、「お話する」なら「お話をする」の「を」を省いただけです。幼稚園の先生が園児たちに向かって言うでしょ、「はぁ~い、今から桃太郎のお話をしまぁ~す」って。大人どうしなら、自分がする話に「お」なんて付けないのが普通ですけれどね。
 そういうわけで、「お話しいただく」が正しいのだとはっきり認識しない限り、「お話ししていただく」が「お話をしていただく」から「を」が抜けただけだと捉えるのはしかたないですね、どうあがいてもこの流れを止めるのは無理でしょう。
 あるとき、詐欺集団を徹底取材するというテレビ番組を見ていて、電話に出た人が「少々お待ちしていただいてよろしいでしょうか」と言ったのにはずっこけました。こんなに無教養なのに詐欺をやる悪知恵だけはあるのですねぇ・・・あ、いや、もしかして、悪知恵すらない下っ端だったのかなぁ~。(ーー;)
 「正しい敬語を使えない人は心がけがよろしくない」とは言えませんが、「心がけがよろしくない人は正しい敬語を使えない」と言うことはできそうです。アナウンサーやキャスターは、そりゃぁ、整った容姿のほうがいいですけれど、その前に正しい日本語を話せるというのが必要な条件です。そうでない人が大勢いて、一般の人たちがその悪影響をもろに受けているという現状は悲しいですよ。いつも「ご用意していただきました」なんて言っている羽鳥アナ、一生バラエティやってなさ~い!(^ー^)
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「自己紹介のほうを」って?

2010-05-26 20:42:43 | 気になる言葉、具体例
                                    いいにほひ
 いわゆる芸人がコントなどでサラリーマンの役をやると必ず下品になりますね、無教養なサラリーマンになってしまいます。形だけまねているから、ということはもちろんありますが、芸人はやはり言葉遣いがおかしいですよ。何でもかんでも「~のほう」と言うので不誠実な感じがします。でも、中にはいるでしょうね、いいえ、います! 本物のサラリーマンでも、本物のアナウンサーでも、「自己紹介のほうをお願いします」「ご準備のほう、お願いします」なんて言っちゃう人が。
 どういう人がこんな言い方をしだしたのか分かりませんが、最初に「~のほう」が社会的に問題視されたのは、「消防署のほうから来ました」と言って消火器を押し売りするとか、そんなことだったように思うのですが・・・。要するに、「ほう」は“ぼかし”のテクニックなわけで、あまりいいことではないのです。例えば、「今日は○○のほうをご紹介させていただきたいと思いまして」と切り出す営業マンとかね。
 ぼかす意図はなくても、きっぱり言えなくてつい「~のほう」と言ってしまう場合もあります。「○○さんのほうからごあいさつをお願いしたいと思います」なんて言う経験不足の若手社員とか、いますよね。それから、ただの口癖で「中のほうから音楽のほうが聞こえてきます」なんて言っているばか丸出しのリポーターもいます。「応援のほう、よろしくお願いします」と言うスポーツ選手は大勢いますが、「応援のほどよろしくお願いします」という定型を知らないようです。
 声が出なくなって1か月たちましたが、このところ、例の3人の若者(A君、Bさん、Cさん)が変な日本語で私をイライラさせます。AとBは、「並び替え」と書いた紙を机の上に置き、はっきり「並び替え」と言います。Cは、AとB以外の人との会話では「並べ替え」と言うのに、AやBとの会話では「並び替え」と言います。( ̄д ̄)! びしっと言ってやりたいけれど、なにしろ声が出ないもので・・・。( ̄_ ̄;) それに、Aは、「ま、希望として聞いておきます」の新人類様だし、言っても聞かないでしょ。
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深刻になってきた“何でも名詞化”。

2010-05-23 09:40:27 | 言葉についてあれこれ
                               じっくりご覧ください
 「ご利用できません」「ご案内していただきますのは」「お迎えしていただいて」などの例を挙げて“何でも名詞化”について初めて書いたのは2007年5月17日でした。あれから“何でも名詞化”はさらに進み、「どうしてもってお願いされたんで」「お持ち帰りできます」「お試ししてください」「お薦めされたのが」「お見せをさせてあげる」「歌は途切れなく続きます」といった奇妙な表現が次々と生まれています。
 尊敬表現の基本形は「ご利用になる」で、可能表現は「ご利用になれる」ですから、その否定形は「ご利用になれません」です。でも、「利用できません」に「ご」を付けただけ、「ご利用」+「できません」、これで尊敬表現だなどと思っている人が大勢います。「ご案内していただきますのは」「お迎えしていただいて」も、「ご案内」+「していただきますのは」、「お迎え」+「していただいて」なのでしょう。もちろん、正しい形は「ご案内いただきますのは」「お迎えいただいて」ですけどね。
 例えば、「ご覧いただく」「お見せいただく」を「ご覧していただく」「お見せしていただく」なんて言う人はいませんよね。「ご案内していただく」や「お迎えしていただく」はしょっちゅう聞くのに、なぜ? それは、「ご覧」「お見せ」が「ご案内」や「お迎え」ほど名詞っぽくないからではないでしょうか。
 それでも、「ご覧をいただく」は聞いたことがあります。これは、特に政治家が好んでする言い方ですね。「お答えをさせていただきます」「お会いをさせていただきたい」などはすでに何度も聞きましたが、先日、また新たに「お見せをさせてあげる」なんていうのも聞こえてきました。政治家といえば、2009年9月2日に取り上げたH・Y氏の「安心してお暮らしできるように」を思い出しますね。
 敬語の一部分を名詞だと本気で思っているような言い方。とりあえず頭に「ご」「お」を付ける、付けたら何となく名詞っぽい、だから、後に続ける言葉は何でもあり、敬語の定型なんて関係なし。「を」さえ入れれば何でも名詞、自由自在。変な「~ずに」から派生したような、「~ていなく」も関係ありそうな、妙~な名詞化。“何でも名詞化”は徐々にその範囲を広げ、いろいろなタイプの名詞化が出てきています。あのさぁ~ <(`^´)> なぁんか自由すぎない?
 ※2枚の写真の間でうんと遠くを見てください。すると、やがて写真が3枚になりますから、そうしたら、真ん中の写真に意識を集中してください。(⌒・⌒)
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「そこへ黙って立ち尽くすだろう」って?

2010-05-19 20:55:13 | 言葉についてあれこれ
                                       へ?
 何かで「そこへ黙って立ち尽くすだろう」というのを聞いてメモし、「に」なのに「へ」と言ってしまう例が本当に増えたなぁと思っていたら、「めざましテレビ」のナレーターが「マスターズが復帰へふさわしい」と言い、テロップもそのまんま、「マスターズが復帰へふさわしい」でした。o(`д´)oきーっ、違うでしょっ!
 正しくは、「そこに黙って立ち尽くすだろう」、「マスターズが復帰にふさわしい」もしくは「マスターズが復帰への第一歩としてふさわしい」です。「へ」なら「へ」でふさわしい言い方をしないといけません。日本人なのに「に」と「へ」の使い分けもできないなんて、しかも、放送業界の人なのに、あまりにも情けないじゃないですか。( ̄д ̄)!
 「沖縄の海へ潜る」というナレーション、とにかく大げさに言いたいという気持ちが強いから「へ」なのでしょうが、日本語として間違っています。「東京に行く」と「東京へ行く」の違いといったレベルではありません。「沖縄の海へ潜りに行く」ならありえますが、「潜る」なら「沖縄の海に潜る」です。
 さらに、「安くておいしい○○をお客さんへ味わっていただける」などと言う人までいるのだから驚きです。これを変だと感じなければ日本人とは言えませんよ。正しくは「安くておいしい○○をお客さんに味わっていただける」です。日本人が「○○に~ていただく」と言わなくなって久しいですが、「へ」ではなく「に」です。
 あ~あ~、やっぱり出たっ! ┐( ̄д ̄)г msnのネットニュースにもありましたよ、「米軍へ挑戦」ですって。話し言葉ではなく、やっつけ作業のテロップでもなく、ネットニュースですよ、記者(?)が書いたものですよ。正しくは「米軍に挑戦」です。「へ」ではなく「に」ですってば!!!
 最近「に」が本当に変です。「に」なのに「へ」、「に」なのに「と」、「に」なのに「が」、「に」なのに「で」、日本人が正しい助詞を使えないというのは恐ろしいことです。え? 「に」なのに「で」って何だって? 例えば、「あなたが幸せで暮らせますように」という歌詞がCMソングに出てきたり・・・もぉ~信じらんないっ! o(`д´)oプンプン
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「あと数時間後に」って?

2010-05-16 08:31:26 | 気になる言葉、具体例
                                     起きてや
 新しい変な日本語は、たまに聞こえてくるなぁと思っていたら、やがてちょいちょい聞くようになり、ほどなくしてみんなが言うようになって定着していきます。最近の例では「いちばん最初(最後)」ですね。テレビに出てくる人はもちろんですが、日常生活の中でもそういう言い方をする人ばかりです。
 テロップもそうです。変な書き方が出てきたなぁと思ってメモすると、そのうちたまに見るようになり、ちょいちょい見るようになり、やがてほとんどがそうなっていきます。「いちばん」を「1番」と書くのが多数派になったのもあっという間だったでしょ、そんなに時間はかかりません。テロップは、みんな同じになるのが話し言葉より早いような気がします。
 正誤を考えず、誤りだと感じることもなく、よく耳にする言い方をすぐに自分もするようになる。テロップ入力作業者はそれで給料をもらっているプロのはずですが、それが誤りであっても全く気にしない、これが“はやり”とばかりに自分もそう書く。こういう流れですが、ある意味、日本人らしいのかなぁ。( ̄_ ̄)
 今、「あと~後に」という言い方が目立ってきました。「あと数時間後に」と言ったのはフジテレビの大村アナ、「あと7分後に始まるということで」と言ったのはNHKの青山祐子アナ、「あと3時間後です」はアニメの中で出てきたセリフ(トランクスだよぉ)、ぱたぱたと続けて聞きましたから、爆発的に広がるのはもう時間の問題です。
 「あと」と言っておきながらまた「~後」と言う感覚なんて私には理解できません。「あと3時間です」もしくは「3時間後です」ですよね、ちょっと前までみんなそう言っていたじゃないですか。例えば、「開会式まであと7分です」「開会式は7分後に始まります」と言うのが普通でしょう? みんな一体どうしちゃったの?
 それと、これはちょっとおまけですが、ここ数日、「多額の保険金を掛ける」というあほな表現を何度も何度も聞いたので、2007年9月5日の記事から一部コピペしました。→「保険金を掛ける」は間違いで、正しくは「保険を掛ける」です。「保険料」を支払い、何かあったときに「保険金」を受け取ることができるようにする、それが「保険を掛ける」ということです。→というわけで、放送業界にだって1人ぐらい「高額の保険を掛ける」と言う人がいてもいいと思うのですが・・・いませんね。┐( ̄д ̄)г
 本当にがっかりしましたよ、報ステの市川さんまで・・・(ーー;) ・・・アナウンサーをはじめとして、放送業界の人たちはみんなスーパースプレッダーになりうるのです。私たち一般人は、その言葉が何万人何十万人という人々に影響を及ぼすようなことはめったにありませんが、放送業界の人は違います。多大なる影響を及ぼす、そういう職業に就いているということを自覚してもらわないと困りますね。(>_<)
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「あの完全に大臣の目は」って?

2010-05-12 20:45:06 | 言葉についてあれこれ
                                  子やないの?
 変なテロップです。実際は「あのぉ、完全に大臣の目は」と言っているのですよ。ということは、「あのぉ」は要りませんね、そんなの書いたって邪魔なだけです。でも、何も考えていないテロップ入力作業者は「あの完全に大臣の目は」と書くのです。これを一体どれくらいの数の人が見るのか、そういう意識が全くないようです。
 「防ぐと」、実際は「防ぐ」と「と」の間にちょっと間があって、「防ぐ、と」と言っているのですが、テロップは、「防ぐ、と」でもなく、「防ぐ と」でもなく、「防ぐと」です。このときの「防ぐ、と」は、「防ぐ、というわけです」もしくは「防ぐ、ということです」といった意味で言ったものなのですが、「と」までしか言わない人は多く、ディクテーションでもこの処理にはいつも困りました。何らかの言葉を補完しないと読める文章になりませんからね。補完しないのなら、せめて少し間を空けてください。
 「○と△と何の関係があるんですか!」と言っているのに、テロップが「○と△と何の関係があんねん!!」となっていたことさえあります。話し手は関西の人、だから関西弁という思い込みがあってこうなったのでしょう。以前、ディクテーションで、ほかの人が書き起こしたものを見る機会があったのですが、関西弁のイントネーションで「本当にありがとう」と言っているのを「ほんまにおおきに」と書いてあったのには驚きました。思い込みというのは恐ろしいものです。
 女優の名前が付いた新種の花が紹介され、その女優が「自分の名前を付けてくださってとても光栄です」と言ったのですが、テロップは「自分の名前を付けてもらってとても光栄です」となっていました。せっかく「付けてくださって」と言っているのに入力作業者が勝手に変えるなんて一体どういうこと? 「緊張しています」と言っただけなのになぜか「緊張いたしております」となっていたこともあります。どういう思い込み?
 先日、「これが1番最後の番組だと思って」などというNHKにあるまじき最悪のテロップを見ました。「1番」は明らかな誤りで、「いちばん」もしくは「一番」と書かなければいけません。しかも、「最後」は「最も後」ですから、「最後」と書くなら「一番」は要りません。「一番最も後」って何なの? 「1番最後」なんてプロなら書くな!!! o(`д´)oガオーッ
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「歌は次々に途切れなく続きます」って?

2010-05-09 09:23:08 | 気になる言葉、具体例
                               質の見直しではないね
 「世界遺産への招待状」ですよ。腹筋さんの変なナレーションを聞くのが嫌で見なくなってしまった番組ですが、昨日、「ウェークアップ!ぷらす」が終わった後、何となくNHKに替えたらやっていて、放送時間が変わったんだなぁと思っていたら、あの変なナレーションではなく、心地いいナレーションが聞こえてきました。
 しばらく画面を見ながら聞いていたら名前が隅っこに表示されましたよ、「石澤典夫アナウンサー」ですって。おんやぁ? ということは・・・、急いで公式HPを見て確認しましたが、そこには腹筋のふの字もありません。やったぁ~~~(⌒o⌒)もう幼稚なナレーションを聞かなくて済むんだぁ!
 もちろん、久しぶりに最後まで見ましたよ。コルシカ島かぁ、きれぇ~~~、今ごろ行ったら気持ちいいだろうなぁ~。(⌒・⌒) でも、原稿を書いているのはだれなんでしょうね、そこ(日本語そのもののレベル)は変わりませんよ、やっぱり。女性ナレーター(だれだか分からない)の部分も少しあったのですが、「歌は次々に途切れなく続きます」なんて言うからがっかり。( ̄д ̄)!
 この日本(の放送業界?)には、~ずに、~ないで、~ず、~なくて、~なく、この区別をちゃんとできる人はいないようです。「歌は次々に途切れなく続きます」なんてダサっ・・・( ̄・ ̄)コホン、格好つけてるつもりがすっごく格好悪いですよ。第一、「次々に」は「途切れることなくあらわれる(する)様子」という意味ですから、そこへまた「途切れなく」はくどいですね。
 途切れる、増える、暮れる、消える、冷める、照れる、慣れる、煮える、負ける、見える、もめる、やせる、揺れる、割れる、これ全部「~なく」と言ってみてください。何か足りないような気はしませんか。気づいた人はまだ大丈夫、そうです、「て」が必要なのです。文法については2009年2月4日の記事に書いてありますから、時間のあるかたは読んでみてください。
 「続きます」と言葉を続けたいなら「途切れずに」もしくは「途切れないで」、あるいは「途切れることなく」です。「次々に」は不要で、「歌は途切れずに続きます」と言えばいいのですよ、ね、スマートでしょ? ま、もともと好きな番組ですから、それに、日本語のレベルはどこも同じ、テレビの中だけではなく、日常生活の中でもみんな同じ、とりあえず、また見られるようになったことを喜びましょう。(⌒・⌒)
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「事故に居合わせたディレクター」って?

2010-05-06 07:18:43 | 気になる言葉、具体例
                               盗み食いやないかいっ
 毎度おなじみ「とくダネ!」のナレーションなのですが、さすがに耳を疑いました。なぜかというと、そのときの話題は何とも身勝手な無差別連続殺傷事件だったのですから。これをなぜ「事故」などと言うのか、単純ミスだとしても許せない。こんなミス、ありえませんよ。ナレーションだから原稿があるでしょ、( ̄д ̄)! これを書いた人、そのまま読んだ人、出てこいっ!
 どうやら「とくダネ!」のディレクターが偶然その場に居合わせたようで、リアルにあれこれ語るのですが、原稿はそのディレクターが書いたものですよね、ナレーションは事件そのものを振り返る内容に移り、なんと、今度は「事件に居合わせた人たち」と言いました。「事故」が「事件」になっただけかいっ! o(`д´)o
 「居合わせる」は、ちょうどよく、そこにいる、ということで、「そこ」というのは「事故現場」や「事件現場」ですね、「事故」や「事件」に居合わせるのではありません。「その場に居合わせる」という言い方はよく聞きますよね、「そこ」「その場」「現場」ですよ。そんなことも分からないのか、ディレクターというのは・・・(ーー;)
 「とくダネ!」だけではありませんよ、たまたま朝は石川テレビ(フジテレビ系列局)を見るのが習慣になっているから「とくダネ!」でよくネタを拾いますが、実態はどこも似たようなものでしょう。NHKは幾らかましですが、本当にちゃんとしているかというとそうでもないですからね。もちろん、小倉智昭は断トツですよ、ありえないひどさ! 中野アナの日本語のひどさも相当なもので、小倉智昭といい勝負です。(~_~;) 佐々木さ~~~ん、カムバ~~~ック!
 「黒山の人だかり」、人の群がっている例え、これを中野アナは「黒だかりの人ができて」と言います。大阪万博のときに日本に入ってきて有名になり、今ではみんな大好きケンタッキーフライドチキンについては、中野アナは「日本で今でも有名になっているわけで」と言います。中野さん、幾ら中継先だからって、それではまるで素人みたいですよ。
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「人」という字は。

2010-05-02 09:38:36 | ディクテーションについて
                                左右対称のほうだね
 「人」は、ワープロ文字では1画めと2画めの線が左右対称になっていて、等しく支え合うような形に見えますが、手書き文字では1画めが長く、2画めは短い、つまり、短いほうが長いほうを支えているのです。これでは、「支え合う」とは言えませんね。「人という字は・・・」ってだれか言ってませんでしたっけ?
 さて、ディクテーションについて。会議では複数の人がしゃべっていますから、事務局さんは大抵メモを取ります。しゃべっているのはだれなのか、座席表(簡単な図)に番号を書いておいてそれを書いたり、少人数なら名前を書いたり、いろいろですが、以前、ある委員会のディクテーションで珍しいメモを見ました。委員は、左に6人、右に6人、合計12人です。左上1、左上2、左上3、左下1、左下2、左下3、右上1、右上2、右上3、右下1、右下2、右下3、ですよ。これが、何とも小さい、薄~い字で・・・・・読めない。
 試しに、ささっと書いてみてください。「左」と「右」は「エ」と「口」の違いだけですが、「エ」をささっと書くと「2」になります。「口」をささっと書くと「12」になります。つまり、「2」の左側に「1」があるかないか、この違いだけになります。この「12」の「1」の部分が薄いと「2」に見えるので、「左」かな~、でも、なんか違うような気もするな~~~ってね。ただでさえ手軽な録音機のせいで音の質が落ちて聞き取りにくいのに、話し手を特定するためのメモがこれでは・・・もうやだっ(TдT)!
 また、先日、新入社員がメモを取った委員会のディクテーションをやったのですが、やはり非常に苦労したので、新人なのだから初めが肝心と思い、「今後の参考のために」と前置きしてメモのポイントを説明しました。でも、「まっ、希望として聞いておきます」とあっさり切り捨てられました。一体何様~~~? 要は、他人がそのメモを見て作業することを意識するかしないか、ということですよね。
 今、何年ぶりかというぐらい重症の風邪を引いています。熱はさほどではありませんが、とにかく咳が出る出る、ゴホゴホ、ゴホゴホ、グエッ、グワッ、グゴーッ、苦しい~~~、声も全く出なくなりました。この状態が1週間続いています。実は、若者3人の思いやりのない行動によってこうなったのですが、その3人が3人とも、微塵も気づいていない! ちょっと悲しい。(T_T)
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