◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

欲しい情報を得るのは簡単ではない。

2007-03-31 13:30:46 | いろいろあれこれ
                二つあってよかった
 輪島に親類がいるので一度訪ねたいと思っているのですが、あまりさっさか歩けないので自家用車で。そうなるといろいろ情報を集めないといけませんから、まず、自分の住所地の役所に行きました。現地の役所はさまざまな対応に忙しく、個人がばらばらに問い合わせては迷惑だろうと考えたからです。当然、こういうときは、情報を各地の役所で共有しているだろう、と思っていたのですが、さにあらず。情報共有ということがいわれるようになってだいぶたつと思うのですが、役所はまだ・・・?
 案内のかたに用件を告げると、「県庁へ行って」と、言葉にはしなかったものの、そういう表情でしたから、私も負けじと「今から県庁へなんて行けないよ」という顔をしました。気持ちが通じ、どこかの部署に内線電話をかけてしばらく話した後、私に受話器を渡してくれました。こんなことならわざわざ来た意味はどこにあるのかと不満でしたが、「県庁へ行け」と言われるよりましと思い、受話器を受け取りました。電話の相手は土木の部署のかたのようでした。
 知りたいことのほんの一部は分かりましたが、結局、輪島市役所か輪島の警察に聞いてくれということで、電話番号を教えてくれました。ま、いいか、散歩だ、散歩。帰宅してから、テレビで、この土日は能登へ向かう自家用車で道が込むことが予想されるので、被災地へはシャトルバスや公共交通機関でと呼びかけていました。もちろん、私は、土日には動きません、込むことは分かっていますから。ふだん能登へドライブというときも平日です。空いているのはいいのですが、定休日というものによくぶつかります。
 インターネットであっちこっち見て、国道や主要道に関する情報はある程度得ましたが、ピンポイントの被害状況とか、それに、行きたいのは1か所ではありませんから、こう行って、それからあっちへ行ってと、私が考えるルートの道の状況はどうなのかということまでは分かりません。とりあえず手前まで行って、人に聞くしかないでしょう。石川みち情報ネットは参考になりました。
 のとじま水族館に日本最大級のイルカプールが今日オープンします。地震の被害は軽微で、通常どおり開館しているとのこと。能登島へ渡る橋は二つあり、能登有料道路の徳田大津インターで降りればどちらへ行っても距離はほぼ同じですが、右手、和倉温泉に近いほうの‘ 能登島大橋 ’は橋脚が損傷していて通行止め(4月27日までに開通する予定)、左手、中島町の‘ ツインブリッジのと ’が通行可能なのでそちらへ。
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能登半島地震、6日め、まだまだゴミの山。

2007-03-30 13:02:30 | いろいろあれこれ
               お弁当持ってきたよ
 昨日は、石川県能登地方に、大雨、雷、強風注意報が出て、やはり土砂崩れが発生しているようです。石川県は雨の多いところで、東京や大阪の年間降水量は1200~1600mmぐらいですが、能登が2000~2400mm、加賀が2400~2800mm、石川県の平均年間降水量は約2400mm、全国で5位です。災害の後は、できることならいつも晴れていてほしいのですが、こればっかりは・・・。
 3日間で通常の1か月分に相当するゴミが出ていますが、まだまだ手つかずの家がたくさんあるのですから、ボランティア活動が本格化して各家庭の片付けが進めばもっと出るでしょう。昨日は170人のボランティアのかたが入って活動されましたが、仕事の割り振りがいまひとつうまくいかなかったようです。のと鉄道の運転や、最も被害の大きい輪島市門前町への郵便配達は再開されました。
 能登有料道路は、金沢市の北側にある内灘町(うちなだまち)の内灘インターから終点の穴水此木(あなみずくのぎ)まで、全長約78キロ、途中の、和倉温泉に近い徳田大津インターまでは約51キロ、ここまでは行けるようで、徳田大津から終点の穴水此木までは不通になっていますが、4月27日までに片側1車線で開通できるように工事をするとのことです。徳田大津から先は、ほかにも海沿いの国道や県道がいろいろありますからね。
 富来町は、門前町より南に位置し、徳田大津の一つ手前の西山インターで降りて、その先は国道249号線を20分ほど走ります。世界一長いベンチのある美しい海岸、ここで見る夕日はとても美しいのですよ。おいしい能登牛を食べさせてくれる「てらおか風舎」というお店もあって、地震にもめげず、今もちゃんと営業しているのですね。以前、一度行ったことがあるのですが、フォアグラのっけステーキ、おいしゅうございましたよ。
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「ボランティア」の本来の意味。

2007-03-29 10:43:07 | 気になる言葉、具体例
              ハムセラピーの報酬
 「volunteer」の意味は、「有志、志願者、義勇兵、志願兵、自発的、自発的に申し出る、自ら進んでする、志願する、志願兵になる」ですが、カタカナ語辞典には「自発的に無報酬で社会活動をすること」とあります。「volunteer」 と「ボランティア」とでは意味が少し違うようですが、「無報酬で」という概念はどこから出てきたのでしょうか。世の中には、幾ら報酬をもらってもやりたくないことがたくさんありますよね、やはり命が大事ですから。
 災害現場に閉じ込められた人に対して、そこへ実際に医師が突入して医療行為をすることを「CSM(Confined Space Medicine、Confine は閉じ込めるという意味)」、日本語では「瓦礫の下の医療」といって、福知山線の電車脱線事故現場で日本における初のCSMが行われたのだそうです。例えば、災害現場や戦地で医療活動をする医師や看護師は、報酬をもらってやっていても、危険なところへ自ら行けばりっぱなボランティアです。自ら行くのですから、自己決定して自己責任で活動するわけです。
 私も、つい最近まで「ボランティア」の本来の意味をちゃんと考えたことなどありませんでしたから、給料をもらってやっているのにボランティアというのが何となくしっくりこなかったのですが、専門家によると、カタカナ語の「ボランティア」は、「自己責任」という概念が薄れ、代わりに「無報酬」という概念が入り込んだというわけです。
 そういえば、だいぶ前に放送されたフジテレビのドラマ「救命病棟24時」第3シリーズでもこの辺に少し触れていましたね。医大生の河野和也が、兄が研修医として勤務する病院で、成り行きでボランティアのリーダーとして活動することになり、さまざまな問題に直面していきました。あれを見てボランティアについて考えさせられたことを思い出しましたが、volunteer の精神ということがヒントになるでしょうか。
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能登半島地震、4日め、ゴミの山。

2007-03-28 11:38:19 | いろいろあれこれ
               これは出したもの
 余震が続きます。今朝も2回、あちこちでギシギシいって気持ち悪いですよぉ。地震に限らず、台風や水害でもそうですが、被災地の映像を見ると、とにかくゴミの山ですね。倒壊した家屋の廃材、建具類、壊れてしまった家具や家電、割れた食器やガラス、そして、避難生活で出るさまざまなゴミ。食器で食事をして洗って片付ける、排泄したらジャーッと水で流す、こういう当たり前のことができない生活で、ふだんなら出ないはずのいろいろなゴミも出るので、これを何とかしないと被災した人たちはますます気の滅入ることになります。
 人間の動脈と静脈のように、入れるものがあれば必ず出すものがある、必要な資材や救援物資を入れ、大量のゴミをスムーズに出すというのが理想で、一方通行ではいけないわけです。でも、大量のゴミを処分するには、燃やすゴミばかりではありませんから、かなりのスペースが必要になりますが、ゴミを運び込む場所はまだ決まっていないようです。阪神淡路や中越ではゴミを一体どうしたのでしょうか、これまで考えてみたこともありませんでした。
 そして、災害というと、救援物資のほかに、当然、医療ということやボランティア活動ということがあります。これまでは受け入れ態勢が整わないということであまりボランティアが入っていなかったようですが、ようやく輪島市門前地区にボランティアセンターが設置され、過去の地震災害におけるボランティア活動の経験者もスタッフとして入り、今日からボランティア活動が本格化するようです。能登地方は高齢化が進んでおり、避難所の映像を見てもお年寄りが非常に多いので、何にしても若い力が必要ですから、センターで仕事を整理して効率よく活動が行われることを期待しています。
 阪神淡路や中越の経験からでしょうか、昨日の夕方のニュースで、ボランティア活動をする際の注意点として、必ずセンターで登録し、移動や食事も自己責任で、ゴミも持ち帰ってくださいと言っていました。全くそのとおりですね、明日は「ボランティア」という言葉の意味について書きます。
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救援物資は、送ればいいというものではないらしい。

2007-03-27 11:44:57 | いろいろあれこれ
               ハムの手も借りたい?
 今回の地震は、能登ではこれまでで最大級、余震も続いており、昨日も、朝、昼、夕方と、揺れを感じました。あちこちで土砂崩れが起き、道路上に大きな岩が幾つも転がっていて車が通行できず孤立した町もありましたが、それは解消されたようです。全壊した家屋もたくさんあり、避難所や車の中で寝泊りしている人も多く、本当に大変だと思いますが、いろいろな面で過去の震災の経験を生かし、復旧に向かって動きだしているようです。
 ところで、大規模な災害というと「救援物資」ということが必ず出てきますが、ありがたい救援物資も、ただ送ればいいというものではないようです。テレビに救援物資の送り先が出ると、いろいろなものがごちゃごちゃに一つの箱に入っている、そういうものがばらばらに届き、その仕分けが大変で、そのために大変な人手とスペースが必要になり、ただでさえ現地は猫の手も借りたいという状況ですから、物資の山がかえって救援活動の妨げになる、本当の救援にならないという話を聞いたことがあります。
 そういうものは、被災していない近隣都市の拠点にいったん集め、ボランティアの手できちんと分類し、仕分けして、それを必要としているところへ必要な量を供給するということがスムーズに行われるといいわけで、もちろん、そういうことは専門家によってとっくに検討されているとは思いますが、私たちも、ただ何でもどんどん送ればいいというものではないということ、現地へ入らなくても、被災地の周辺でやるべきこと、やれることがあるということは知っておくといいでしょう。
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久しぶりの地震。

2007-03-26 09:18:12 | いろいろあれこれ
                 固まった
 昨日の朝、地震が起きたとき、私はいつものようにパソコンに向かっていました。ハムスターの傷の話を書いたところで揺れ始め、うわっ、これは大きい、大変だと思い、背中の方向にある食器棚や本棚を見ました。一瞬、食器棚が倒れるかと思い、とても恐怖を感じましたが、見ていると、揺れの方向が棚の前後ではなく横で、固定も一応してあり、これなら倒れはしないだろうと思いました。でも、台所の向こうの部屋にある棚は、90センチほどの高さの棚の上にさらに棚が置いてあり、固定もしていないので、倒れると思い、すぐに行き、棚を押さえました。
 でも、後で考えてみたら、肝心の、自身の安全を確保するような動きはしなかったように思います。実際、高い位置に置いてあった軽いものは落ちたし、棚を押さえるなんて危ない、もし倒れてきたらけがをするのは確実ですからね、やはりやってはいけないことだったかなぁと思います。夜中の地震に備えて枕元に靴を一足ちゃんと置いてありますし、日ごろ、地震のときはこうしてああしてというのを頭の中では整理していたつもりですが、見事に何も実践できませんでした。地震の少し前にハムスターと遊んでいて、急に固まったのですが、だから地震が来るなんてだれも思いませんよね、予知というわけにはいきませんでした。
 大切な用事があったので11時半に外出して夕方帰宅し、テレビを見ながらパソコンに向かっていたとき、6時15分ごろ、けっこう大きい余震が来ました。うわ~、やっぱり来るんだぁ、やだなぁ~怖いぃ~と思いつつ妹にメールしたら、怖くてぎゃーっと叫んだとのこと。幸い、被害と言えるほどのことはなかったのですが、しばらくお尻がむずむず、揺れているような気がして落ち着きませんでした。今朝も、7時20分ごろにちょっと揺れました。メールといえば、地震直後の10時4分に妹の携帯電話に送信したメールはすぐに届きましたが、11時20分に友人の携帯電話に送信したメールは4時間後に届きました。う~む。
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エリザベスカラーは無理ぃ~、おっと、地震だ!

2007-03-25 10:30:29 | ハムスターあれこれ
                かさぶた取った
 膿瘍のこぶが取れて傷になったハムやん、耳のすぐ下ですから、薬を塗ってガーゼで保護して包帯を巻いて、引っかかないようにエリザベスカラーをつけたいと本気で思いました。でも、ハムスターには首がない、頭からいきなり胴体というか、くびれがない。トトロを思い浮かべてもらうといいのですが、ああいう体型なので、エリザベスカラーはつけられないというわけです。でも、柔軟で、体のほとんどの部分に手か足が届くので、以前、左腕の付け根に腫瘍ができて手術した子は、抜糸のときにはほとんど糸が残っていませんでした。自分で取ってしまったのです。
 犬ちゃんや猫ちゃんは、傷をなめてしまうから、そうさせないためにエリザベスカラーをつけるのですよね、そうすれば、包帯も、自分で取ってしまうことはできなくなるのかな、それだと一応は安心できますね。ハムスターは背中が何かに接触していないと落ち着かない生き物ですから、傷があるからといって何もない空間にぽつんと置くこともできず、術後に傷を清潔な状態で保護しなければならないというときは、ペーパータオルを敷いたケージに、ティッシュをいっぱい入れた小さなハウスを置きました。寒いときは、さらに清潔な綿を入れます。
 昨夜、せっかくかさぶたができていたのに、いつもの毛づくろいでくるくるしたときに取れてしまいました。取れるというより、取ったように見えました。そして、またもや生々しい傷がぁ・・・。でも、ハムスターの傷の治りの速さにはやはり驚かされます。完全に清潔に保護することが難しくても何とか治っていくのですから、すごい、本当に感心します。
 うっわー、びっくりしたぁ~、ちょっと怖かった。たった今、地震です、地震! 震度5強、これまででいちばん大きかった。食器棚がガタガタ揺れて上の方の棚から物が落ちてきました。でも、マニュアルどおりには行動できないものですね~、いちばんやってはいけないことをやったような気がします。ストーブも消さず、ガラス扉の食器棚の前を歩いていってしまったぁぁぁ・・・。一応、被害らしい被害はありませんでしたから、これを書いていますが、余震かな、観葉植物の葉が揺れているぅ。
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膿瘍が自潰、字を見ただけでも怖い~。

2007-03-24 11:17:05 | ハムスターあれこれ
               凶暴でも何でもいい
 うちのハムスターに膿瘍(のうよう)ができ、自潰(じかい)しました。2005年の8月下旬に生まれたらしいメスのハムスターですから、約1年7か月、人間だと55歳ぐらいになるでしょうか、とても活発・・・凶暴で、何度も‘本気噛み’されています。まず、14日の夜、右耳の下が少し盛り上がっていることに気づきました。翌日には大豆ぐらいの大きさのこぶになり、それからそんなに急な変化はなかったのですが、もしも腫瘍だったら手術が可能か診てもらおうということで20日にかかりつけの動物病院で診察を受けたところ、膿瘍の可能性が高いので抗生物質を飲ませて様子を見ようということになりました。
 うちは、ハムスターの傷や栄養補給には高麗人参を使うので、今回もそれを飲ませて観察することにしました。こぶがあっても、食べて、走り回って、ずっと元気で、22日の朝、何だか様子が違うな、こぶはどこへ行った? という感じになって、夜、かまれてもいいように二重にした軍手を両手にはめ、こぶのあった辺りをティッシュでふきました。すると、ぽろんと何か取れて、見ると、それがこぶで、耳の下には直径8ミリほどの円形のはげ、正確にいうと、真ん中にクリーム色の膿、周りがピンクの皮膚、深い擦り傷を負ったときのような感じで、ギャーッと叫んでしまいました。
 でも、ハムスターには絆創膏を貼ることも包帯を巻くこともできないので、高麗人参エキスをたっぷりかけてそっとふいてやることしかできません。あとは、自分で引っかいて悪化するということがないように祈るばかりです。そして、23日の朝、見ると、はげ部分は直径5ミリほどに縮小し、かさぶたっぽくなっていました。治る方向に行ったことは確かで、午後、動物病院でまた診てもらいましたが、やはりこのままでいいということで、本当にほっとしました。これまで何匹も腫瘍で逝く子を見てきましたが、今回のような経験は初めてです。
 良性か悪性か、腫瘍のある場所がどこなのか、それによって処置も経過も違い、手術で完治して元気に寿命を全うする子もやはり何匹もいて、今回も、腫瘍でも何とかならないかと考えていたのですが、耳のすぐ下は手術しても大出血を起こしてそのまま死ぬ可能性が高いという話で、腫瘍ではなく膿瘍で本当によかった、何とか治りそうで、本当にうれしくてうれしくて、「凶暴でもいいから長生きしてよ」と語りかけましたが、この気持ち、分かってくれたかなぁ~。
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なじみのない方言は聞き取りにくい。

2007-03-23 11:48:38 | ディクテーションについて
                 会議中やし
 いわゆる標準語というものがあって、それ以外は方言だとすると、日本人なら、標準語と、自分の生まれ育った地域の方言、仕事の関係などで長く生活した地域の言葉は聞き取るのにそんなに苦労はしないでしょう。また、関西弁はテレビで聞く機会も多く、日本人にとってなじみのある言葉になっているのではないでしょうか。ですから、何を言っているのか全く分からないということはありませんね。
 ディクテーションの対象になるのは、講演のような、標準語で丁寧に話しているものばかりではありません。会議やインタビューなどもあるので、方言で、しかもふだんの会話に近い話し方でわいわいがやがやというものもあります。こうなると、聞き慣れていない方言の場合、特殊な言い方はもちろんですが、接続詞も、語尾もほとんど聞き取れません。したがって、話の流れがつかめず、それでまた余計に聞き取れないという悪循環に陥ります。
 私は、東日本の方言にはなじみがないので、例えば、東北の人が「分からんでしょうね」と言っても、よほど録音状態がよければ別ですが、そうでなければ「分かるんでしょうね」と聞こえます。これがなぜ「分からんでしょうね」だと分かったかというと、たまたまインタビュアーが直後に「分からない、そうですか」と言ったからです。え、分からないって言ったのか、今のは・・・、それで、もう一度注意して聞き直すと「分からんでしょうね」と聞こえる、こういう具合で、日本は狭いようで広いなぁ、っていうか、もっとちゃんと録音してよ~。
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映画「ナイト・ミュージアム」は笑える。

2007-03-22 14:13:29 | いろいろあれこれ
              暑くても脱げない~
 「NIGHT AT THE MUSEUM」を見てきました。「ジュマンジ」のロビン・ウィリアムスは「オーメン2」のようなことになるし、「エネミーライン」のオーウェン・ウィルソンは小さいけど格好いいし、サルのデクスターが思いっ切り笑わせてくれるし、モアイはガムかんでるだけじゃないし、分かりやすくて単純に笑える、楽しい映画でした。ほかの観客もゲラゲラ笑っていたので、私も遠慮なく笑えてよかった~。それにしても、オーウェン・ウィルソンはカウボーイが似合いますね、「アルマゲドン」のときはそんなにいいと思いませんでしたが、この映画では、ちくしょー、格好いいぜーって思いました。
 私は、役者そのもののファンになるというのではなく、例えば、「ロード・オブ・ザ・リング(二つの塔、王の帰還)」のファラミア役のデヴィッド・ウェンハム、「スター・ウォーズ(エピソード3/シスの復讐)」のオビ=ワン・ケノービ役のユアン・マクレガーというふうに、とても素敵に役にはまっている場合限定のファンになるわけです。先日、テレビで「ヴァン・ヘルシング」が放映され、カール役がデヴィッド・ウェンハムであることに気づきましたが、ファラミアとは違い、格好よくも何ともない。うーむ、なんでカール~? なんでこんな変なヘアスタイルなの~? と、ちょっとがっかり。
 映画の衣装や髪型はその人の印象を大きく変えますね。「HERO(英雄)」の飛雪(フェイシェ)の衣装は着てみたいなぁ。
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「ナイッシュ」の一言で打ち解けた。

2007-03-21 10:22:51 | いろいろあれこれ
                いつもの顔
 ずーっと以前の職場の先輩、私より五つほど若いMちゃん、何か月たっても彼女の笑顔を見たことがなく、零細企業なので部屋が狭くて私語禁止だったこともあり、雑談をしたこともありませんでした。上司も冗談の通じない人で、一度、小さな紙にマンガを描いて見せたら「ばか」と冷たく言われました。それにしても、席も隣なのに雑談をしたことがないというのもすごいですよね。確かにみんな真面目でしたよ、私も含めて。仕事がすごく忙しくてみんな集中してやっていましたから、実際、雑談する暇もなく、お昼は、Mちゃんは外食、私はお弁当でしたし、ほかの職員とはしゃべっていたのですが、Mちゃんとは全く親しくなることがありませんでした。
 Mちゃんの席が右、私が左で、あるとき、Mちゃんの左腕の下あたりから消しゴムが転がってきて、足元のゴミ箱にコツーンと音を立てて入りました。そのとき、私は、ゴミ箱を見ながら「ナイッシュ」と、「ナイス、シュート」を短く言ったのですが、言ってからふと顔を上げると、Mちゃんがまじまじと私の顔を見ています。ほんのちょっと笑ったようにも見えたのですが、すぐに消しゴムを取り出して仕事に戻り、いつもの顔です。それから何日かして、仕事中、Mちゃんが左手で私の机の上に黙って何かを置きました。メモ用紙の上に、赤鉛筆に消しゴムをかけたらしい白と朱色のまだらのカスを盛って、横に「かにかま」と書いてありました。
 かにかま・・・、Mちゃんを見ると、いつもの顔で仕事を続けています。まさにかにかま、ものすごくおかしくて大笑いしたかったのですが、そこは、ほれ、しーんとした職場ですから、ぐっとこらえ、かにかまを引き出しにそのまま入れて私も仕事に戻りました。そして、それ以来、ときどき面白いメモをそっとやり取りするようになりました。Mちゃんは今ごろどこでどうしているのかなぁ。
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「無事」という言葉の意味。

2007-03-20 12:07:56 | 気になる言葉、具体例
             今日も無事、明日も無事
 3月14日に「高知空港でANA機が胴体着陸、乗客の無事は」という変てこなテロップについて書いたのですが、15日の夜、変なナレーションを聞きました。「金属バットで殴られて意識不明の重体になったが、無事、一命を取り留め、今は元気に」って・・・? 意識不明の重体という大変な事態になったのに、ここで「無事」が出てくるのは幾ら何でもおかしくありませんか。このナレーションに限らず、事故や事件の報道で「無事」はしょっちゅう出てきて、果たしてそれを「無事」と言えるのだろうかと疑問に感じることがよくあります。無事とヘルシーは本当だったためしがない、というと言いすぎでしょうか。
 「無事」とは、事なきを得る、変わったことはない、病気をしない、けがをしない、大きなミスがない、こういう意味ですが、事故で大破した車から救出された人がストレッチャーに乗せられ、見れば血だらけ、大けがをしているらしいことは分かる、それでも「今、無事に助け出されました」と言うのですから、あれだけ出血していて無事なわけないだろうと思うのは私だけではないと思うのですが、いかがですか。「無事」という言葉の意味が混乱してきているのでしょうか、挙げ句の果てに「乗客の無事は」なんていうのまで飛び出して、このままいくとどうなるのか・・・「銀行強盗はモデルガンを使い、無事、1億円強奪することに成功されました」なんちゃって。
 それはそうと、先月の銀行強盗、実は、初犯ではなく、9年前にも銀行強盗をやっていたことが判明したのですが、それについてはすでに時効が成立しているそうです。旧石川銀行野々市南支店に入った強盗と手口が似ていたので追及したところ自白したようですが、犯人は、前の事件が時効になり、きっと今度もうまくいくと思ったのでしょう。強奪したお金ですぐに高級ギターを買っていますからね、そうまでして欲しかったのか?
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「百年目」という言葉の意味。

2007-03-19 11:30:26 | 気になる言葉、具体例
             食らいついたが百年目じゃぁ
 「思い込んだら100年め」が、関西限定というよりも、もっと狭い範囲、あるいは、ひょっとして誤用なのではないか、というわけで、「100年め」という言葉の意味や使われ方について調べてみました。その前に一つ、表記辞典では、「3日め」「7番め」のように、公用文以外では「目」ではなく「め」と表記することになっているので、私はふだん「め」と書いているのですが、今回いろいろ検索してみて、どうも「め」では都合が悪いので、この記事に限って、以降、「目」と表記することにします。
 「100年目」「百年目」で検索したところ、最もたくさん出てきたのが落語(江戸というより上方の落語であるらしい。この辺がルーツ?)の「百年目」で、次が「ここで会ったが百年目」というセリフです。なお、「100年目の○○」といったものは、調べる目的から外れているので無視します。落語の「百年目」の「えらいとこを見られた、こりゃもう百年目じゃと思いました」は、もうどうにもならない、運の尽き、観念するしかないといった意味のようです。「ここで会ったが百年目、いざ、尋常に勝負」と言われたらもう逃れられないですよね、相手は「絶対逃がさんぞ」という気迫を持ってこのセリフを言っているのですから。
 それ以外では、思い込んだら百年目、思い込んだが百年目、思い立ったが百年目(吉日なら慣用句)、目が合ったが百年目、ここで知ったら百年目、見付けられたが百年目、その他いろいろ出てきましたが、いずれも、頑として変わらない、この機を逃さない、運命的な時だ、そういう強い意志、あるいは、逆にあきらめを表すような感じです。つまり、自分が主語なら強い意志、相手が主語ならもう逃れられないから観念する、ということになります。「福徳の百年目(三年目)」なんていうのもありましたが、久しぶりに幸運が巡ってきて思いがけず利益を得るといった意味だそうです。う~ん、100年は長すぎるので、3年ぐらいでお願いしたいですよね。
 さて、「思い込んだら100年めなんですよね」をどうするか。日夜研究に没頭してある発明品を完成させた人について語ったセリフなのですが、思い切って「思い込んだら命がけなんですよね」と修正してしまうか、絶対逃がさないぞ → 絶対あきらめないぞ、こういう解釈でよしとしてそのまま書くか、どちらかでしょう。そのまま書くにしても、「100年目」ではなく「百年目」のほうが雰囲気が出ますね。「目」だけ削って「100年」とするのは中途半端で意味がなく、「絶対にあきらめず、頑張って一刻も早く成し遂げるぞ!」という決意が伝わりません。「ここで会ったが百年」ではなく「ここで会ったが百年目」であるのと同じです。
 それにしても、私が数日にわたって考えてやっと結論を出したことを瞬時に判断しなければならないのですから、テロップの入力作業者は大変です。すべての入力作業者が高い日本語力を有しているかというと、昨日の記事にも書いたようにばらつきがあるようですし、スピード優先ということもあるようなら、常に話し手の意図を完ぺきに伝えるなんて無理でしょうから、それならせめて勝手に削らないで~。
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随分いいかげんなテロップ。

2007-03-18 11:07:39 | 気になる言葉、具体例
                 ずらかれっ
 2月26日に「テロップの言い換えは許されるのか?」というタイトルでテロップについて書きましたが、「思い込んだら100年め」の「め」のこともあって、また少し考えてみました。でじたる書房から出した「ちゃんとしゃべれ! あなたの日本語 ここが変だから直してください」
 http://www.digbook.jp/product_info.php/products_id/7732 では、対象を話し言葉に絞ったので触れていませんが、もう何年もずーっと気になっていることなのです。テレビの音声は、テープ起こし用に録音されたものとは月とスッポン、雑音もなくて聞き取りやすく、目からの情報もあるので条件ははるかにいいはずですが、それでもおかしなものがたくさんあるので少しご紹介します。
 話し手が「請求書」と言っているのに「領収書」と書いてあるテロップ、これは論外です。ある画家の盗作疑惑報道で、「新しい仕事を生んでいく」と言っているのに「同じような仕事を生んでいく」、これは先入観による聞き間違いでしょうか、微妙ですね。「ブラック・ピカソが・・・」、この書き方はまずいですね、ピカソはパブロ・ピカソ、ブラックはジョルジュ・ブラック、「ブラック、ピカソが・・・」と書くべきところを「・」で並べてしまい、ブラック・ピカソという人みたいになっています。「おいしいです」と言って餅をほおばっているシーンで「おいしかった」、もう過去のことです。
 入力作業者の力不足という例では、「家族の、協力は得られないまでも、賛同は得ないとやっていけないと思います」を「家族の協力と賛同を得ないとやっていけない」と書いてあるというのがありました。話し手は、協力は得られそうにないけれど、せめて反対しないで賛同してもらいたいと思っているわけで、協力がないとやっていけないと言っているのではありません。それから、「女性教師が殺された」というナレーションで「女性教師が殺害」というテロップ、これをそのまま読むと、女性教師が殺害したという意味になりますから、この女性教師は、被害者から加害者になってしまいました。
 さらに、趣旨をわざと変えたのかと疑いたくなるようなものまであります。「どうすべきか迷っています」と言っているのに「どうしたらいいか模索しています」と書いてあるのですが、果たして、模索するところまで行っているのでしょうか。これは聞き間違いとか入力ミスとかいうことではないですよね、意図的な感じもしますが、かりに模索するという段階まで進んでいるとしても、わざわざ話し手の言葉を変える必要などないはずですし、変えてもいけないと思うのです。個性的な言い方や方言の言い換えも、あまり度が過ぎると面白くないですね。そうすると、入力作業者には非常に高い日本語力が必要ということになりますが、ちょっと無理・・・かな。
 では、お気に入りワード(テロップ編)を一つ、「わかりずらかった」、私は「ずらかった」を先に読んでしまいました。(~o~)
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本日、初のエアディナー大会が開催されます。

2007-03-17 11:40:08 | ディクテーションについて
                絶対に食べるもん
 エアギターならぬエアディナー、すぐに想像できますよね、そうです、現実にないディナーをうまそうに食べるのです。審査基準は「とにかくおいしそうに食べること」だそうですが、趣旨はとても真面目ですよ。産経関西のサイトに詳しく書かれていますから、興味のあるかたはごらんあれ。落語で蕎麦をすするのはよく見ますよね、扇子で蕎麦をズズーッと、本当によだれが出てくるのですから、実にうまいものです。これぞエア蕎麦!?
 さて、ディクテーション(テープ起こし)でも、たまーにですが、食事をしながらの対談やインタビューということがあって、それはもういろいろな意味で大変です。カトラリーがお皿に触れてカチャカチャうるさい、食べながらだから、当然、言葉がはっきりしない、聞き取りにくい。料理が運ばれてくるたびに話が中断され、流れがつかみにくい。それより何より、キャビアがどうだとか、スズキのポワレがどうだとか、お肉が軟らかいだとか、とろけるだとか、ああ~私も食べたい~、ステーキ食べたい~、一口ちょうだい、おなかすいた~って、地獄です。まさに本家エアディナーとは違う意味の、地獄のエアディナーです。とほほ。
 それに、最近は録音機器が、軽い、小さい、お手軽だという理由だけで小さなメモリーレコーダーとかボイスレコーダーとかいうようなものが使われるので、大抵はインタビュアーの手元にあって、肝心のインタビュイー(インタビューされる人)の声よりインタビュアーの声のほうがはっきり録音されていて、一体どっちが主役なんだよと腹が立ちます。ただでさえ必要な声がきちんと録音されていないのに、インタビュアーの蕎麦をズズズッとすする音がインタビュイーの声をかき消すなんて、ありえない! なんでそんなに遠慮なく食べてるんだよぉ・・・と、まあ、こういうふうに大変なわけです。
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