高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

老後の備え・・・は?

2006-01-05 00:56:09 | プログラム
昨年末に、日本の人口が減少に転じたとあります。
2020年代になると、年間70万人ずつ減ってゆき、2050年は、1億人くらいの人口になり、子どもも減少し、高齢者比率が進行してゆくと、専門家は予想しています。 

2007年前後に団塊の世代が60歳定年を迎えます。この世代が多いので、マーケティングは現在、50代後半の方々へ焦点を当てているようですが、私は、高齢社会の質的変化は一様ではないと推測しています。 90年代に定年を向かえている人達と団塊の世代、そして、続く私達、昭和30年前後生まれ(断層の世代と書いている本がありました・・・次の新人類と呼ばれる完全に戦後教育の中で親も子も子育てされた世代の間にいる)の私達の社会的価値観、生活観は大きく異なるような気がしています。

その大きな理由は、社会保障制度への信頼感ではないかと・・・
どの世代にも社会保障制度への信頼感はかつてに比べて薄くなっていると思いますが、年代が若くなるに連れて、制度の破綻への危惧は大きくなるでしょう。

私が、生きているとして・・、60歳を迎える2015年。すでに満額年金保障はありません。・・・確か65歳かなあ・・。物価スライドもなくなり目減りするばかり・・・。 

先日、金融機関が老後の経済的備えについて説明している複数のパンフレットを読んだのですが、夫婦二人が安心して生活できる月額費用を30数万円とし、この金額と年金受給額との差10数万円をどのように財蓄しゆくかということを説いていました。 私は、ちょっと驚いてしまいました。 このパンフレットはどの世代をターゲットにしているんだろう?

月々30数万円の生活が想定された、年金をベースにした老後生活が、本当にあるのだろうか? それは、社会の何割くらいの人々が享受できるのだろうか?
少なくとも私には、社会平均がそうなることを信じることができない・・・。

この当たりへの危惧感が、世代によって大きく違うのかもしれません。


コメント (4)
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