山村卓也演出回。
サンフェス回でしたが、終わってみればコントラバス回という形でしたね。
コントラバスの見せ方って割と1期から山村回で目を引いていて、
長い伏線のような形になった回でしたね。
EDに演奏シーンをかぶせられるのも、
今作EDを手掛けられたのが山村さんなのでED演出者特権を感じる形でもあったり?
また1期のように馴染深い曲(今回はエルガーの「愛の挨拶」)を演奏してるの含め、
ちょっと原点回帰的な雰囲気も感じたな。
またお姉ちゃん回でもあり、そういう繋がりも意識した、
THE山村回という印象でちょっとびっくりしてしまいました。
また撮影処理もちょっと抑え目な雰囲気で意外に感じたり。
麗奈のドラムメジャーアクション。
久々に京アニアクション見たなという気分になったな。
前話数からの引用という感じでちょっと気になった。
割と演出のアイディア的に前話数と互換性があるように思えて、
どういうやり取りがあって仕上がった話数なのか気になったな。
特に後半のタクシーのシーン、
前話数でも車両を夜景の中で見せるカットがあり、
伏線的に作用しているんですよね。
シーンの場所となるところあらかじめ選定していないと、
こうはならないと思うので、どのように詰めていったのか気になります。
奏の退場、そっぽむいての横移動に違和感がないのが面白いな。
普通だとただスライドでいなくるとか、
ちょっとギャグっぽくなる感じだと思うんですが、
体を少し向けてスッといなくなるように見せていてちょっと目を引いたかなと。
スライドでいなくなってるのにそう感じさせない妙が良いというか。
ちょっと深刻なシーンでそういうのを今作で堂々とやる良さみたいな。
奏の役どころとしても面白いな、と。
葉月のアクションで見せつつトントン拍子で下校を描き、
その中で月永一家のあれこれ憶測など、結構詰め込んでますね。
特に電車で内でみどりが一緒でないので、
それに気づかないと、
なぜみどりは話が次の日のランチまで飛んだ?など、
割とテンポ感優先で、キャラ間の事情はみんな知ってるし、
その辺はちゃんとしてるからわかるでしょうのスピード感があり、
結構巻きが入ってる回だったかなと。
ED削るくらいですからね。
今回の話数、サンフェスの演奏シーンがないことへの批判があるみたいですが、
シナリオ的な巻きがあったのは事実かなと思いますし、
流石に三好一郎、高橋博行の変わりはいなかった、
という事実でしかないと思うので受け止めるしかないと思っています。
2期のコンクールも三好回でしたしね。
サンフェス立夏。
まあ1期も考えてみれば立夏を一番楽しみにして削られていたしな、とか。
余分な思考は置いておいて。
手を挙げる描写、やや1期1話のあすか先輩を思い出すようではあるか。
梓編である立夏編も原作としてあって、
そちらで強烈な印象がある梓ですが、
その片鱗を描写してくれたかなと思います。
ようやく立夏が少し見れたなという満足感は少しあります。
北宇治ファイトー!は初代の小笠原部長が一番印象深いかな。
3期は奏とのやりとりがちょくちょく入るのもよいですね。
この編のPANの見せ方は目を引いたかな。
龍聖のきっちりした描写をしつつ、
先生方とのやり取りを葉月たち越しに見せる、と。
また北宇治の後のはずの相手校が先に着替えを済ませてるの、
きっちりしているなという感じがありますね。
黒江真由。
戸松遥でママ描写見るとFGOしか思い浮かばないFate脳なので、
やっぱママなの?みたいな気分になる。
こういう何気ないやり取りに小物のデザインなど、
こういうのはやっぱ京アニ的な感じするなという感。
芝の描写が新鮮に感じられたな。
明らかにセルではなくハーモニーというか美術の上を歩いているのに、
靴に芝がついているような描写をしていて面白いなと。
あらかじめ靴を描くときに芝の部分だけ抜いて描いてるんですかね?
今まで気づかないだけでこういうのあったのかな。
ちょっと目を引かれました。
今回の沙里さん。
沙里の背が高いという描写、久美子の背が高い描写を引用している気がして、
時代部長の器をこういう風に描写するのかとグッと来たな。
頼もしさも同居していて、普通に憧れちゃうな。
高坂麗奈、後輩をねぎらう。
こういう厳しい麗奈の優しさもまた良し。
麗奈の後ろ姿にあすかを超えるものを見た、
という説得力が視聴者に伝わりづらいのが辛い部分か。
まあ久美子のそういう印象と視聴者の印象のずれ、
という不一致に触れた描写なのかもなとか。
アッチョンブリケ。
2期でのお返しみたいな。
ここでようやく山村回だったのかと気づいたワタクシ。
衝撃の事実で歪みや空白を強調する感。
このシーン、久美子の独白や久美子の言葉を受け取るみどりの表情など、
丁寧な印象があってよかったな。
特にみどりはメンタル的にすごく強い描写がシリーズで多かったので、
こういう年を重ねてしまったことに対して悩むみたいな意外な方向での描写が
特に効いたかなという感。
みどりも綺麗に描かれていて印象深いです。
求くんを月永呼びでわめく奏を諫める黒江真由。
前回の意趣返しかのよう。
久美子と真由が対奏で一体になるのも良い。
普通にいい子なんですよね黒江真由。
並ぶコントラバス。
メインになるカットが少ないので存在感が強いカットは反応しちゃいますね。
この辺も前話数意識しちゃうな。
下駄箱を閉める。
ここちゃんと下駄箱の扉がハーモニーになっていて、
時代は進んだなという感があります。
けいおん!で触れていたんですがキャプ消えてた。
みどりに気づかず声をかけて久美子が驚くの、面白い。
今度は求くんに驚く。
この辺は1期8話の秀一を思い出すかな。
しかしスマホが葉っぱのように薄い感。
川は3Dなんですかね。
結構いい感じ。
聞かせる相手の対比という感。
この外に向かって演奏しているというの、
1期5話の麗奈の演奏を思い出すと、麗奈の孤独を改めて印象付けられる感じ。
だから麗奈が後輩とやり取りしたりとか、
久美子とやり取りしていることっていうのが非常に際立つんですよね。
今の北宇治はそういう風にはならなかったんだ、という。
亡くなってしまった姉との対比としての演奏。
救いとしてのみどりの絵が良いのもグッとくるな。
1期Blu-ray3巻のジャケ絵を彷彿とさせられますね。
みどりがずっとひたむきな音楽好きっていうのをやってきたのが、
ここにきて炸裂していてGOOD。
芯の強いキャラクター像っていうのが年を重ねることで救いになる、
というのがシリーズを重ねてきた意義を感じさせられる。
これだけで3期見れて良かったなと思いました。感謝。
久美子言葉を印象付ける光。
それはたまたま当たる光かもしれないけど、
求にはどう見えただろうか、と。
久美子が姉を心配しちゃう感じ、良い。
楽器描写は少なめな3期ですが、
ユーフォの扱いだとか細かいところで触れてきてくれるの良いですね。
真由のシーンも後輩指導という形でユーフォ見せてくれて嬉しかったな。
みどりが外に向かって演奏していただろうという画。
からの求からのアタック。
こういう切り返し、良いですね。
求に対してどう対処していいかわからないところに、
向こうから来てくれた喜びから、
考えていたことを伝えるみたいな高揚感があってよい。
みどりがかわいくて良い。素晴らしい。
ED代わりに。
コントラバスが主になる演奏が意外で、
またそれが幸福な時間になっているのが実に良いですね。
もはや良いとしか言えません。
かつて演奏を聴いた場所は、いつの間にか学校になっていた、という。
久美子が聴きいってる姿もとても良いですね。
シリーズをまたいだ重厚な話数になっていて、
個人的には満足な回でした。
今後もこういう回が続いたら毎回号泣の嵐の予感という感。
次回も楽しみです。