2013.1.19(土)晴れ、曇 -6℃
「新・北越雪譜 雪の村の今と昔を歩く」辺見じゅん 角川選書 昭和60年初版 定価920円 古書
「北越雪譜」については既に雨読の中で紹介済み(2011.12.24~25)だが、ストーブの横で降り積もる雪を眺めながら読むのは最高の喜びである。
本書は角川所縁の辺見さんが、北越雪譜の地の昔を今の視点で歩いてみたいという想いのもとに書かれた本で、北越雪譜同様引き込まれてあっという間に読んでしまう。
辺見じゅんさんについては知らなかったのだけれど「男たちの大和」の著者で、それで新田次郎賞を受賞されているということだ。
徳之島の犬田布岬には戦艦大和の慰霊塔がある。沈没したところと言われていたが実は間違っていたそうだ。写真は犬の門蓋(徳之島)
2006年夏、自転車で新潟を旅したのは千曲川沿いの栄村にはじまり、佐渡島の二日間を含み、村上市の笹川流れまでの八日間だった。佐渡の金山などは興味深いものがあったが、どうにも印象の薄い地域であった。旅行前に北越雪譜や本書を読んでいたら、また違う旅になっていたと思う。秋山郷のことも旅行が終わってから知ったことだ、もし知っていたら訪れていたと思うし、いつか訪れてみたいと思うところである。
千曲川に沿って津南町、十日町と走っているとき東の山を見ながら、あれを越えたら群馬県なんだろうなと思っていた。あてのない旅ではあったが、48都道府県総てを廻ろうと思っていたので群馬県は先に廻っておいた方が後半が楽だと考えたからだ。しかしあの聳えている山々を越える気はしなかった。そして北越雪譜を読んで、あの山の向こうも新潟県であることに気づいた。そこが牧之(北越雪譜の著者)の居所である塩沢や六日町のある谷である。この川が魚野川だが、やがて小千谷の手前で千曲川から名を変えた信濃川に合流し、延々新潟市まで流れることになる。
魚野川が合流したあとの信濃川と新潟市の河口、分流して日本海に流れるため阿賀野川のように大きくない。
お盆過ぎから一ヶ月半、信濃川と付き合っていたことになる、何とも偉大な川であり、広大な地域である。この本を読んでやっと新潟の地理が理解できてきた。
さて本書の中では北越の昔の生活と今を旅しているのだが、気になるところをいくつか紹介してみよう。
「生きたまま鬼になる」という題で紹介されているのは親不知近くの上路である。
親不知には車で行ったことがあり、あの急で曲がりくねった坂道のトンネルともスノウシェードともつかぬような道を走った。その道は自転車旅行にスタートした時点から通過することが憂鬱な感じがしていたのだ。つづく
【作業日誌 1/19】
ウッドデッキ、床張り、パラソル立て製作
【今日のじょん】:バリンバリンの朝が来た。-6℃は昨年に続く、じょんのびタイ記録。
今朝、家の周りを徘徊する小動物を目撃、イタチかテンか、色が濃いのでイタチかもしれない。じょんも臭いが新鮮なためか追跡が大変、積雪時には来なかった鹿なども徘徊していてもう大変。