2013.1.27(日)雪、曇
上林の神社仏閣で調査を進めたいと矢も楯もたまらない状態なのだが、如何せんこの降雪では調べようが無い。やむなく自転車旅行中の写真を繰っているのだが、盃状穴を目的に撮っているわけで無いのでなかなか見当たらない。しかし、らしきものが写っているのが見つかると実に嬉しい。
実は田之神様の頭にもよく見ると数個の浅い穴が開いている。拡大してみると表面が滑らかでなく、どうやら石自体の自然の窪みのようである。
尾道市向東町、尾道の向かいにある向島に大原のきんつう岩というのがある。自転車旅行の際すぐそばを通りながら、その岩のことを知らないものだからこの目では見ていないのだけれど、きんつうとは陰嚢のことなのだ。写真で見ると将にその形そのもので、2,5mもあり、言ってみれば袋を天に向けた形で立っている。みたところ花崗岩質のようだが、問題はその頂部に穿たれた盃状穴である。写真で確認できるのは6個だが見えないところにまだあるかも知れない。
「盃状穴考」の中に、女性墓には男性器を抽象化して彫り、男性墓には女性器を意味した盃状穴を彫ることで云々という一文があったことを思いだす。そんな意味で田之神様を探ってみたわけである。
結果としてはそういった視点で見ていないので、写真に写っているという偶然は得られなかった。
ただ、気になる写真が出てきた。熊本城の有名な地図石といわれる所である。地図石といわれる敷石の部分に上がるところの踏み石が何となく屋根の形をしているようで、そこに数個の円形状の穴があいているのだ。
熊本城、地図石
ネットで公開されている写真を見ると確かに6個ぐらいの顕著な穴がある。だが、盃状穴であるか否かは判断のしようがない。地図石というのは熊本城の中でも凝った造りの組石である、そんなところに石棺の蓋など使うだろうかというのが一番の想いである。
続いて写真を見ていくと、五郎の首掛石というこれまた有名な石がある。その台石が先程と同様の石質であり、同じような穴が5個ほどあいている。問題は他にも小さな穴がいくつもあいていて、これは自然の穴だろうと思われる。
うーむ、盃状穴そう簡単には現れそうにないぞ。つづく
熊本城、五郎の首掛石
【作業日誌 1/27】
玄関すのこ完成、これで玄関べちゃべちゃ解消。
【今日のじょん】:本日の積雪は15cm、綾部温泉レストランの割引率は10%だそうだ。いくみちゃんがじょんの雪ボールくわえてるのがカワイイというので、ちょっと頑張って撮ってみるか。
結構歯にしみるワン。