2013.11.25(月)雨
連続テレビ小説に登場してほしい人物は、大島高任(おおしまたかとう)、麻田剛立(あさだごうりゅう)である。前者は近代製鉄の立役者であるし、後者は近世の天文学、暦学の先駆者でもあるわけだが、共に歴史の奔流の中で波瀾万丈な人生をおくっている。本来なら大河ドラマで、とも思うわけだがあまりに知名度が低いので無理な注文だろう。
大島高任の作った橋野高炉は洋式高炉による製鉄の最初の成功例である。
2006.10.17、岩手県の笛吹峠の高炉跡入口通過したが、当時興味が無かったので訪問しなかった。いつか再訪したいところである。ここから1Kmほど。
そんなことを考えているとき、先日の新聞で2014年9月からの某国営放送の連続テレビ小説のヒロインが91作目にして初めて、外国人女性となるという記事をみつけた。タイトルは「マッサン」というそうで、竹鶴政孝さんが主人公といえば、どこかで聞いたことがあるぞと思われる方も多いだろう。そう、ニッカウヰスキー、余市蒸留所の創業者である。スコットランドに留学、滞在してウィスキーの製造法を身につけて帰国するのだが、その間にジェシー・ロバータ・カウンという女性と結婚することになる。彼女が通称リタであり、朝ドラ初の外国人女性のヒロインということだ。タイトルの「マッサン」というのは彼女が夫を呼んでいた愛称である。
竹鶴翁、リタハウス、往時の机や夫妻の写真も残っている。
生家は造り酒屋であり、経済的にも環境の面でも恵まれていたと思われるが、やはり国産の本格的ウィスキーを作り上げるには並々ならぬ苦労と障壁があったと思う。特に先駆者である壽屋(現サントリー)に請われ、山崎蒸留所の設計や稼働をてがけながら、納得のいくウィスキーが作れず、やがて独立して余市に蒸留所を作ることとなる。この辺のところをドラマで見たいと思うのだが、ストーリーはフィクションとして作り替えられるということだから、どこまで史実に忠実に再現されるかは不明である。
2006年自転車旅行で北海道には2週間滞在したが、当初から予定していた訪問地はこの余市蒸留所であった。もちろんモルトをしっかりいただいて「マッサン」を偲んだわけである。
【今日のじょん】夕べからえらい風が吹いた。ススキの揺れる様を撮ったのだが臨場感が出ない。ススキの穂から種が飛んでいるのだろう、芝生に飛んできてもおかしくないね。