晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

穴虫考(58) 墓地地名-2 5/11

2014-05-12 | 地名・山名考

2014.5.11(日)晴れ

 穴虫パターンの最奥に現れる葬地、墓地地名は如何なるものか、調査が進んでいないので確実なことは言えないのだけど、北ノ庄穴虫(亀岡市)の青野、捨谷や多賀穴虫(綴喜郡井手町)の三昧(さんまい)など既に紹介済みである。小田宿野(宮津市)の穴虫はまだ位置が確定できていないのだけど、無双ヶ鼻が無所ヶ鼻ではないかと予想している。
 このように穴虫に対応していると思われる地名は一般的に墓地地名とされているものが多く、現在予想している地名としては上記の他に、青地、長谷、青井、菖蒲、青戸などがある。これら一般的に墓地地名とされているものが、本当に穴虫と対をなすものか今後の現地調査にかかっているが、もし穴虫パターンが実際に存在するものと認められたなら、穴虫の由来もおのずと見えてくるだろうし、墓地葬地のあり方に新たな見解が出てくるのではないかと期待している。
 では一般的に墓地、葬地についてどう呼ばれているか、どのような地名となっているか述べておきたい。
 サンマイ(三昧)
 地名でサンマイは多く見当たる。一般的に埋墓のことを指すようで、平安時代に貴族が墓地に法華三昧堂をつくったことが起源という。(堀一郎 「我が国民間信仰史の研究」)
高島市に牛ざんまいという地名がある。牛馬の埋葬地とされたところだろうか。
P1020386

 
念道辺りの動物の三昧はこの谷だったと聞いたことがある。はずれのさびしい谷である。

 ムショ、ムソバ、ムソ(無所、墓所)
 これも両墓制地帯では埋墓のことを指す。

 ナゲショ、ステバ(捨場)
 東北地方では捨てることを「なげる」という、いずれも埋葬することなのだが、死体処理の意識としては今日とは差異がある。湖北ではドウガラステバと呼ぶところもあるという。(土井卓治 「民俗資料に現れた墓地」)
 

 この他主に埋墓に使われる呼び方は、イケバカ、ミバカ、ステバカ、タッショなど数多い。
 奄美、沖縄方面ではグショウ、グソー(後生)が一般的でムヤ、モーヤ、トウールなどがある。つづく

【作業日誌 5/11】
 芝刈り(3回目)

 【今日のじょん】このツンツルテンの榎に葉が茂るというのは信じられないと冬の間思うのだが、知らない間に芽を吹き葉が茂ってくる。なんとも自然って偉大だなーと妙に感心したりする。じょんは知らん顔で草を食んでいるが、夏はこの木陰にお世話になるのだ、ワン。P1020879

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする