晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

穴虫考(59) 墓地地名-3 5/12

2014-05-14 | 地名・山名考

2014.5.12(月)曇り

 イヤダニ、アシダニ、地獄谷、死人谷、ムクロダニなども古い葬地ではないかと言われている。(土井卓治)イヤダニ、アシダニなどは数が多すぎて、一概にそうとも言えないように思うのだが、確実に葬地である例もあるようだ。

 埋墓に対して詣墓には、ヒキハカ、マツリバカ、アゲハカ、テラバカ、ウチバカ、ラントバなど様々あるが、ラントバとは卵塔場のことだろう。
 民俗学的には詣墓は、供養としての石塔が出現してきた近世のものと言われている。年代としては1600年代以降という風に言われているのだが、わたしは詣墓に対する精神的な意識というものはもっと以前に、古代から醸成されていたのではないかと考えている。
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処理の済んでいない薪の原木を写したものだがしっかり隣家の墓地が写っている。これは近年この地に移したもので、本来は右手の山中にあった。いわゆる詣墓で、元々の形は供養のための石塔だけのものである。屋敷の近くの斜面に、屋敷毎にあるので周囲は墓だらけであり、何の違和感もない。


 しかしながら墓地地名としての詣墓は近世、早くても中世以降のものと思われるので、穴虫地名が古代の発生とするならば、穴虫パターンに詣墓地名は出てこないのではないかと考えている。
 ただ、墓地地名として埋墓、詣墓が厳密に分かれているとは考えられないので、実際には単に墓地であることをもってそれぞれの呼び方が使われているようなので、例外的に現れることが予想される。現在確認されている穴虫パターンには詣墓地名は現れていない。
 問題は「青」地名と「泊瀬」地名である。これらの地名については既に多くを述べてきたのだが、これらが墓地を表す地名であることは疑うべくも無いことだが、どうしてそうなるのかという点で釈然としないものが残っている。
 泊瀬については、谷川氏が述べるように「果つるところ」という意味なのなら何も問題ないのだが、私自身は確信できないでいる。
 穴虫パターンに対応する墓地地名はまだ割合を云々する状況ではないのだが、「青」地名はかなり高い割合で出てきそうだし、「泊瀬」地名も幾つか出てきそうだ。つづく

【今日のじょん】朝の散歩が終わって、ぽんぽこぽんで遊び、おやつ少しもらって水飲んで、さあケートクチンとなったら、固まってしまって動かない。もっと遊んでいたいみたいだ。「早く来なさい」と呼びに行くと、いかにも嫌そうな顔ですごすごと歩いてくる。なんとも表情豊かな子である。P1020881

 

コメント
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