晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

穴虫考(123) 塚穴 10/3

2014-10-03 | 地名・山名考

2014.10.3(金)曇り

 穴虫地名を探究し始めて、「穴」や「虫」の付く地名が気になるようになってきた。
特に「穴」が火葬場を示すと言うこと知ってから、その可能性をもふまえて穴地名を
見るようになった。ただ、穴虫は火葬場のある地と仮説を立てているもののそれ以外の
穴地名が火葬場を表すということは今のところ無い。穴地名の多くは実際の穴、若しくは
穴地形(両側が迫った谷のような地形)であるようだ。
 綾部市西原町に塚穴という地名がある。随分気になっていたのだが、バスで綾部に
行くときに何気なく外を見ていると古墳らしきものが見える。車を運転していると目線が
低いので見つからなかったのだが、バスだと見えたのだろう。随分気になっていたのだが
車で通ったときに「〇〇古墳」という看板を見つける。
 そしてやっと現地を訪れることが出来た。
 国道27号線から見えているのは札ノ前古墳で、小字札ノ前にあるからの命名で、どうやら
未発掘のようだ。

 少し山手に行くと小さな公園広場に申酉(さるとり)古墳の案内看板がある。
右手に進んで最初の家の庭に随分立派な石室が見える。写真を撮っていると家の方が
帰ってこられて、お話を聞く。
「わたしが嫁いでいた頃には、この上に松の木が生えてたんですよ。石ももっと
真っ直ぐだったように思います。今は危なくて入れなくなりました。ここは申酉一丁目
なんですよ」

 西村さんに淡々と話していただき、自分の家の敷地にこのような遺跡があると言うことは
どういう感覚なんだろうと考える。意外と何とも思わないのだろう。いずれにしても貴重な遺産だ。
 西原には古墳の他にも瓦窯の遺跡などがあり、古代の有力な豪族と施設があったものと
思われる。西原に残る地名もそれらしいものを思わせる。土師ノ木、十ノ塚なんてのがそれだが
気になるのはやはり塚穴である。
 塚穴は札ノ前の一本西の通りにあり、ここには古墳などは無さそうである。小さな塚とか
伝説とかありはしないかと人影を探したが、誰も居ないようだった。次の機会に聞き取りを
することにして西原を去る。
 この辺りが塚穴、向こうに見える山影が和木から大原に越える大原峠か。
 塚や伝説がなかったとしても、この地名の由来は古墳の穴に由来すると思う。申酉古墳の
ような古墳があれば問題ないのだが、その地から少し離れているのが気にかかるところである。

【今日のじょん】朝六時頃だろうか、猿の鳴き声で飛び起きる。前川さんにもらったロケット花火
を試すべく、パジャマ姿で飛び出す。何と集団の先遣隊はじょんのび谷のネットの所まで来ていた。
 用意した瓶にセットして火をつける。予想以上に遠くに飛び、大きな音がする。音におびえてか
におびえてか、とにかく退散したが、心配なのは花火の火である。
 とんでもない方向に飛び、林の中に飛び込んでしまう。煙が立ちこめ、落ち葉などに燃え
移らないか心配である。今日は雨の後で湿っているけれど、乾燥しているときは使えない。
 散歩の時間にじょんと確認にゆく。



 

コメント
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