2014.10.27(月)雨 穴虫考(128)は2014.10.15
現在では火葬は全国で100%近く行われている葬法である。
若い人なら火葬が当たり前になっていて、それ以外の葬法があることさえ
解らないかも知れない。ところが年配の方なら、強烈に土葬の様子や大変な
葬送の儀礼を記憶されていることと思う。
葬法は土葬、火葬、風葬、水葬、そして遺棄葬と呼ばれるものまで様々あ
るのだが、歴史的にも土葬が主流だったようである。それはわたし自身が
土葬地帯に生まれ育ったからかもしれないが、葬法といえば土葬しか考えら
れなかった。それがここ数十年ですっかり火葬に代わったことに驚きを禁じ
得ない。
我が家の墓地は石塔の前のところに埋葬する単墓制であった。現在では火葬骨を
埋葬する火葬単墓制ということだろう。ただし石塔部分にお骨を入れるカロート
は設備していない。
何に驚くかって、その葬法の転換に対して人びとの抵抗が感じられないこと
である。葬送儀礼だって同様である、あれほど微に入り細に入り、大仰な葬送の
儀式が大幅に略され、遂には消え去ろうとしていることに対しても、人びとは
冷淡であったと言うことである。
もっとも葬送や葬法だけでなく、伝統的な通過儀礼や年中行事の多くが、
いとも簡単に消滅している現状だから驚くこともないのだろう。
ただ葬法に関しては、その変遷について為政者の方針、つまり土地利用の
問題や経費のような打算的な問題がついて回っているようにも思える。
穴虫が火葬に関わるものという仮説を立てた以上、火葬というものを
もっともっと理解しないといけない。もちろんここで言う火葬は、現在
各地で行われている火葬ではなくて、歴史的に古代から行われてきた
火葬のことである。つづく
【今日のじょん】先日の防獣ネットの件、多くの人が寄って相談されているのは
他に何かわけがあるのかもしれないと、井堰まで足を伸ばして様子を見る。
まあしかし、特段何も無いわけだ、、、???