ばあやの のんび~り日記  

還暦をむかえてからパソコンの勉強を始めて
傘寿も越えてしまいました。
いつまでパソコンできるやら・・・

なにか ほしいものはなかと?

2010年11月20日 | ばあやの本棚


小春日和の昨日
2ヶ月ぶりに 施設にいる実母のお見舞いに

「すこしやつれたなぁ」

以前は顔さえみると無理なおねだり

車にのってお墓参りがしたいとドライブや、
食事制限を嫌い、好物を少しでいいからと子どもみたいに哀願したり 
私の赤いジャケットと同じようなものが、今欲しい等などと
おどろかせていた母が、
今日はベットの上で体をおこそうとしても痛みでできないようだ。


「起きらんでよかたい」といったら、
「そうかい・・・」と体をベットにあづけた
小し痩せていて借りてきた猫のように大人しくなっていた
食欲もないとも言うので、ほんとにそうだなと胸がいたくなる。

「あんた、少しやせたね」と私を穴のあくように見つめて言う。
そして 夫にも同じようなことを言うので、危うく
「実はね・・・」といいそうになりあわてて口を押さえた
夫の心筋梗塞のことは、余計な心配をさせるので母には内緒だった。

「専属のお医者さんがいるから、心配はいらんよ」と話題をかえたら
「こんなことならもう、はようお迎えが来るとよかが・・・」
母は初めてこんなことを口にした、余程苦しいのだろう 

排泄がうまくいかず、痛み止めや下剤をもらってはいるが
体調管理が無理だから、手術はできないと医師からつげられている。

施設は完全看護なので遠慮なく、なんでもしてもらえるからというと
「いや、なるべく手をかけんようにせんとでけんて思うとる」
大正産まれの母の気丈さが見え隠れする。

「どげんもこげんも してやれんもんねぇ」
夫が気の毒そうに小声でつぶやいた
許可をもらって持って行った 『ビスコと黒砂糖飴』 たべてくれたかなぁ~

 

コメント (2)
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