ばあやの のんび~り日記  

還暦をむかえてからパソコンの勉強を始めて
傘寿も越えてしまいました。
いつまでパソコンできるやら・・・

うれしかった記憶

2021年09月28日 | ばあやの本棚

網戸の張替えをたのんだ。「1枚ですけどいいですか?」
新築当時以来で懐かしい業者の一人でもあったH硝子屋さんは、気さくに注文をうけてもらった。

エイッ!とばかりに網戸をはずして、ポツリとひとこと。
「あの時、奥さんからヨーグルトもらったですたい、カスピなんとか・・・」

「え?なに? 耳が遠くなって・・・ なに? カスピ海のヨーグルト??」

「そうそう其れ!!  この頃俺も、とうとう右の耳がきこえんごとなったばってんが、あれはうまかったですたい」

「え~ そんなことありましたかねぇ・・・」

もう20余年以上も前のことで、カスピ海ヨーグルトを分けてあげたことはすっかり忘れていた。
それをちゃんとおぼえてあったことにびっくりして、

そしてうれしかった。

「おいくつになられましたか」
「いくつにみえますかの?」

「え~っと70代前半かな?・・・」ちょっと少なめによんでみた。

「は~い 72ですたい、あはは~」

すっかり頭は白くなったHさんだったが、一枚もらった名刺には、時代のかわりで ◎◇建設と名前が変わり、土木一式、設備、改装等々手広く営業中の様子がうかがえた。

時は流れたが、人の心は変わらずに・・・

「急がなくてもいいですよ、もう蚊もあまりいないのでね」と見送った。

コメント (14)
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