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切手シリーズ その8。日本の郵便切手に出てくる人物で最も多いのは前島密である。彼の肖像が付いた切手で最も有名なものは今もほぼ同じ意匠の1円通常切手で第一次動植物国宝シリーズとして1950年に発行され、当時は銭単位でさらに安い80銭の切手があった。これはかなりのロングセラー、しかし、よくかんがえると動植物でも国宝でもない図案である。
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なお、通常切手に初めて登場したのは1946年11月発行の第一次新昭和切手で15銭、続いて第二次新昭和切手の1947年8月発行1円切手。それぞれ意匠が異なる。
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ただし、記念切手となると戦前に話は遡る。1927年6月発行の『万国郵便連合加盟50周年』の記念切手2種(1 1/2銭、3銭)が最初。次に戦後初めて発行された1946年12月発行の『郵便創始75年』の30銭には銅像が描かれている。
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さらに1961年4月発行の『郵便90年記念』の10円切手、これは1円通常切手と同じ意匠で色はオリーブ色。
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4回目は1985年6月には『前島密生誕150年』の60円記念切手、1994年8月には『郵便切手の歩みシリーズ第一集』の80円記念切手、デザインは竜切手と前島密である。
つまり、5回も記念切手に登場しているが、こうした人物は日本には他にいない。
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因みにお札の常連である聖徳太子の切手には登場はあるのだろうか。子供のころ、第一次昭和切手の5銭切手が聖徳太子だろうと思っていたが、これは藤原鎌足であった。まあ、肖像画なので間違えてもしょうがないか。ただ、2000年に出た『20世紀デザインシリーズ』に一万円札の肖像として一回登場してはいるが。