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鉄道シリーズ その98。八高線に久々の乗車をしたのでそのレポート。
八高線は1934年10月に高崎(倉賀野)・八王子から建設されてきた八高北線と八高南線が小川町~寄居が開通することにより全通、昨年10月に80周年になる。戦後すぐにはいわゆる買出し列車として都会から地方に食料を買出しに行く人たちに利用されたが、1945年8月に列車同士の正面衝突(小宮~拝島)、1947年2月に脱線転覆時刻表(高麗川~東飯能)の二つの大きな事故を起こし、約300人の人が亡くなった悲しい歴史がある。
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文字通り八王子と高崎を結んだ線であるが、実は高麗川以北と以南ではその様相がまるで変わる。高麗川以南は利用者の増加に伴い、1996年に電化され、川越線との直通運転をしており、15~20分おきに八王子~川越間で運転。また、朝6時台には高麗川発東京行きの直通電車も2本運行されている。
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しかし、高麗川以北は非電化のままで、埼玉県内電車非電化のまま唯一残されている。しかも、運転本数も少なく、通常は1時間に1本しかない。
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ゴルフの帰りにローカル線部分の毛呂駅~高麗川駅を乗り、さらに乗り換えて高麗川~拝島を乗ることになった。
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乗車した毛呂駅は首都圏には少なくなった有人のローカル駅では8角屋根が懐かしい。待合室の椅子には座布団がしかれ、入口には八高線80周年と書かれた看板があり、なかなかいい雰囲気。Suicaは使えるが、構内に入ると『高崎方面』のホーロー製の案内板や白く塗装された駅舎など兎に角子供の頃の記憶がよみがえる。さらに駅のスタンプもあり、懐かしい。
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18時43分の高麗川行きに乗ろうと跨線橋を通り、反対ホームで気動車(キハ110)を待つ。ローカル線の雰囲気を残す駅で中々いい写真が撮れた。
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車両は2両連結のディーゼル車両はほぼ満員、さらに高麗川までは一駅だが、なかなか着かない。何しろ駅間が5.8kmもあり、都内ならば1~2つくらいの中間駅があってもおかしくない。
高麗川からは電化されており、川越線からの電車が八王子まで直通運転がなされている。4両連結の車両に乗り換えだが、2両編成から4両編成なのでゆったり座る。ここからは郊外を走る普通の電車、拝島で降りたが、最初のディーゼルカーとのギャップを感じた。
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さすがに都内から一番近くのローカル線は旅情を感じさせる期待を裏切らない路線で、次回はこの気動車に乗り、小川町までうなぎでも食べに行きたくなった。