hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

大善寺

2015-04-27 05:00:54 | 日記

『古刹を巡る』その30。今日伺ったのは山梨県甲州市(以前の勝沼町)にある大善寺。以前、ぶどう狩りのついでに行ったが、時間もなく、さらにぶどうの郷でたらふくワインを試飲したため、記憶が定かでなく、再訪したもの。

このお寺は奈良時代に行基が開創したと伝えられる。自伝では718年行基が甲斐国柏尾山の日山渓谷で修行した際に夢枕に葡萄を持った薬師如来が現れた。満願を果たし、葡萄を持った薬師如来像を建立したことが、寺の起源と言われる。

本尊は秘仏で10月1~14日のみ見ることができるが、その通り葡萄を持った薬師如来三尊像(重要文化財)である。(前回偶然お目にかかれた。)小さいが中々の作で確かに葡萄を持っている。



さらにすごいのが、その薬師如来がいらっしゃる薬師堂とその厨子でこれは山梨県に2箇所しかない国宝である。薬師堂は1286年、厨子は1355年と言われており、本格的な密教仏堂である。

他にも日光月光像(重要文化財)、十二神将像(重要文化財)はいつでも薬師堂で見ることができるが、迫力満点である。


今の季節は藤が咲き乱れて美しいが、その分熊ん蜂が大挙して押しかけており、気をつける必要がある。


薬師堂は少し高いところにあり、階段が多いが、その分上からは甲府盆地が見渡せていい風景である。また、特に拝観の人が多いわけでもなく、きっとGW中もゆっくり仏像鑑賞とのんびりした雰囲気を楽しむことができるのではないか。もちろん、ぶどうの寺らしくワインも売っている。