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たまにはプロ野球、今回はエースナンバーの話である。サッカーのエースナンバーは10、プロ野球ではエースナンバーは18というのが一般的。
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例えば巨人は古くは藤田元司、さらに堀内恒夫、桑田真澄と続き、杉内俊哉がフリーエージェントで移籍してきた際に背番号18を要求し、叶えられた際に喜んだというエピソードすらある。なぜ18がエースナンバーなのか、18が十八番(おはこ)だからという説もあるが、その番号を先達の名投手が育ててきたからともいえる。
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巨人以外にも米田哲也(阪急、阪神)、権藤正利(松竹、洋松など)、伊東昭光(ヤクルト)、松坂大輔(西武)など大投手が付けることが多く、現役でも三浦大輔(DeNA)、前田健太(広島)が付けている。
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しかし、チームによってはかならずしも18でないエースナンバーもある。例えば中日の20(杉下茂、星野仙一、小松辰雄、ソンドンヨル)、西武の21(東尾修、石井貴)、南海・ソフトバンクの21(杉浦忠、工藤公康、和田毅)、日本ハムの21(土橋正幸、高橋直樹、西崎幸広)などである。
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ではわが阪神タイガースに関しては18が必ずしもエースナンバーでは無いようだ。創世期は若林忠志や梶岡忠義といった名投手が18をつけていたが、1966年以降はドラフト1位ながらあまり活躍の機会のなかった石床投手、まあそこそこ活躍したドラフト1位の谷村投手(56勝)、広島からストッパーとして移籍した安仁屋宗八、日産からドラフト2位で入団し、人気のあった池田親興(38勝)。
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その後はエースとなったドラフト1位の藪恵壹が付けたものの、その後は2003年の杉山直久、2010年の二神一人とドラフト1位が付けてはいるが、エースには中々なれない。エースと言えるのはせいぜい藪恵壹くらいだろう。しかも前のシーズンは空席になってしまっている。
一方、エース級の投手はというと小山正明は47、村山実は11、江夏豊は28、井川慶は29、抑えのエースの山本和行は25、藤川球児は22となっている。
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まあ、首脳陣は期待していい投手に18をつけさせるがうまく育て上げられないのが阪神タイガースなのかもしれない。来季は復帰した藤川球児がエースナンバー18番を背負って頑張って貰いたいものだ。
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