東京国立博物館平成館で開催されている『始皇帝東京大兵馬俑』と題した博覧会に行く。ちなみにこれも朝日新聞の販売店で券が当たったものだが、普通に買えば3000円近くするだろう。
晴天ではあったが、鳥獣戯画や阿修羅などと異なり列ができるほどでもない。中はまず、秦が中国を統一する前夜(因みに秦が紀元前2世紀)の西周や春秋時代(東周)の頃の遺跡から出土したものから展示され、青銅製の鐘(祭事に用いたもの)や鼎、壺などその脈々とした歴史の積み重ねやレベルの高さに驚く。当時の日本はまだまだ文明以前であったであろう。
そして、始皇帝が国の統一をして、度量衡を行ない、さらに水道管や瓦屋根などを見てもその文明の高さに驚くしかない。
第二会場には秦より前の小さな兵馬俑がまず展示され、その規模や精密さの差を実感。さらにまずは始皇帝の墓に埋められていた2台の4頭立ての青銅製の銅車馬、2分の1サイズながら正確に再現されている。
そしていよいよ兵馬俑、馬や騎兵、歩兵、将軍など職階により、また、その持ち場により異なる着衣、靴、髪型その細密さには驚く。
さらに、跪射俑のように弓をいらんとし、跪いているその姿勢の写実性は素晴らしい。また、雑技俑といって軽業などをする俑もある。
最後にレプリカが並べてあり、さらにビデオで彩色したものの再現もあったが、さぞや製作時の迫力、発見時の驚きはいかばかりか。最後にレプリカの写真を撮る事ができるのも中々良いアイデアであった。
最後についついお土産が欲しくて買ってしまったミニチュアである。