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『鉄道シリーズ』その165。今回は山万ユーカリが丘線の乗車記である。山万というのは現在は千葉県佐倉市で宅地並びにマンション開発を中心とした地域開発を行う会社で鉄道会社ではない。京成本線ユーカリが丘駅を中心に大規模開発を進めるうちにこの地区に住む住民のために分譲地の住民の足として鉄道を開通させた。
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その発想もユニークだが、路線は都営地下鉄大江戸線同様に始発のユーカリが丘駅から公園駅まで行くとそこから円を描いてまた公園駅に到着、そしてユーカリが丘駅まで来た道を戻る変形した環状線でいわば一方通行である。
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新交通システムに似たAGTであり、純民間では西武鉄道山口線とこの線のみである。線路の真ん中の第三軌道から集電し、モーターを回す。線路はなく、ゴムタイヤで走る。ただ、運転士がいるところが異なる。全線で4.1km、1982年の開業以来無事故を誇る。
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電車は3両編成のかわいらしいものでユーカリが丘だけにコアラ号とコアラのステッカーが貼られ、『コアラ1号』『コアラ2号』名付けられている。朝夕はともかく日中は20分おきに走っている。ユーカリが丘駅は高架駅で早速券売機に200円を入れて切符を買うが、全線共通価格である。
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ユーカリが丘駅は始発駅らしく、ホームは広いがそれほど乗客はいない。待っていた『コアラ1号』はユーカリが丘駅を出るとそろそろと動き始め、タワーマンションの間を縫いながら、高架のまま、次の地区センター駅に到着する。
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その先で2つに線が分かれ、その分岐点となるのが公園駅である。そのため、島式ホームとなっており、始発以外では駅らしい駅となっている。駅を出ると左側にも線路が伸びているが、その先は住宅が途切れ、畑や野原が広がり出す。(以下、次回)
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