5月中旬には庭に植えてあるニオイバンマツリが満開になる。以前もブログに書いたが、じつに不思議で面白い庭木で最初は紫色の蕾を付け、紫色の花を咲かせる。しかし、その後、薄紫に花の色が変わり、これが真っ白になる。咲いているときは同時に開花しないので1つの植物で紫色や薄紫、白と3種類の花が咲くのである。ハナモモの源平咲とは違い、花の色が遷移していくため、最初は紫色が多い木が、気がつくと全て白い花になるマジックのような特性がある。
もちろん名前の通り、匂いが強い。名前の匂蕃茉莉を直訳すると『香りのある外国産からのジャスミン』という意味である。ただ、ジャスミンの仲間ではなく、中南米などが原産のナス科の植物であるが。
花の色が変わる秘密はまだ解明されていないようだが、アントシアニンが関わっているようである。鉢植えで買ってきて少しずつ大きな鉢に植え替えてきたが、その度に大きくなり、また、ちゃんと剪定していないため、木全体の形が悪くなる一方である。この花の季節が終わったら剪定をしたい。
私は今までにあまり大きくなったものを見たことがなかったが、最初の写真は三浦半島で見たもの。背丈は2m近くもあり、花も一面に咲いている。ここまでいくとど迫力である。