今年の忘年会もいくつか企画したが、一番の回数を共にしているO氏と最後は締める。店をどこにしようか迷ったが、思い切って『赤鬼』に電話を入れて見ると忘年会ピークと思われる金曜日にも関わらず、予約が取れた。あまり、いいこともなかった1年だが、最後にこの店に行けるとは。
6時半ぴったりに2人とも揃い、スタート。最初は軽くビールで乾杯。突き出しは厚揚げにそぼろ餡をかけたもの、タコの唐揚げの2品。ビールなどはあっという間に空。
ツマミは頼んでおいた刺身盛り合わせ以外に『塩あん肝』『鶏の胡椒炒め』『フグ唐揚げ』そして定番の『貝柱入りオムレツ』をお願いする。日本酒ば悩んだが、『亀泉 うすにごり』(高知県)。
ちょうど刺身盛り合わせが登場、マグロ赤身・イカ・タコ・とり貝・シメサバ・イサキ・カレイ・コチ・ホタテの9種類。本わさびも良く効く。この店は予め頼んで置くと1種類増えるのが嬉しい。ネタは何も素晴らしいが、亀泉がすばらしくフルーティで何とも美味い。
驚いたのはあん肝、普通はポン酢などで食すがこのあん肝は新鮮なもののため、臭いなど全くなく、とろっとした肝の旨さを堪能。酒は折角だからと『十四代 愛山』(山形県)、一杯1600円は滅多に頼まないが、やっぱり最高峰の美味さである。
続いて出てきたフグの唐揚げも当たり前に美味いが、私はこの店の『貝柱入りオムレツ』は大好物。缶詰の貝柱を汁も使い、丁寧に仕上げているが、簡単そうで自らは作れない。
酒は『たかちよ 純米大吟醸』(新潟県)を合わせる。卵の加減と最後に香るバター、美味い。さらに『香箱カニ』『ししゃも』『野沢菜』を追加、酒は『小左衛門 雄町』(三重県)。
香箱カニとの相性がいい。特に内子の美味さに痺れてしまう。最後は『雨後の月 生原酒』(広島県)と最後は濃い酒で締める。いや、全てに大満足、楽しい酒宴であった。
また、店では家で赤鬼気分が出せるようにぐい呑と升をセットで1500円で販売しており、思わず2セットを購入してしまいました。さあ、正月はこれで盛り上がってしまおう。
赤鬼
世田谷区三軒茶屋2ー15ー3
0334109918