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新橋駅から第一京浜に沿って歩き、新虎通りを渡ったところに新しい神社がある。その名前は『日比谷神社』、この辺りは現在は東新橋だが、なぜそこに日比谷?と気になって調べてみた。
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新橋の神社というと駅近くの烏森神社が有名で参道が小さな居酒屋が並び夜の方が盛り上がる珍しい神社である。ほかにも塩竈神社もあり、なぜこんなに狭いところに3つもの神社があるのか、それは日比谷神社の名前にある。
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実は日比谷神社はその名前の通りかつては日比谷(現在の日比谷公園あたり)にあったが、江戸城日比谷御門建設にあたり、周辺住民とともに芝口(現在の港区東新橋付近)に移されたのは慶長年間(17世紀初)とかなり古い。
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しかし、その後も神社は落ち着かず、明治初期には鉄道敷設で新橋4丁目に移り、関東大震災では全て焼かれ、さらに区画整理事業でまた移り、最近では新虎通り建設でまた遷座し、ようやく2009年に現在の場所に落ち着いたのである。
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余談だが、別名『鯖稲荷』とも呼ばれたが、これには今の日比谷にあった当時困った旅人たちに社務所を開放して、無病息災を祈願させたため『旅泊(さば)神社』と呼ばれた。しかし、その後は鯖の字を当て鯖神社となり、さらになぜか『虫歯に苦しむ人が鯖を絶って当社に祈願すると霊験あらたか』とされ、成就すると鯖を奉納するようになったとHPには書かれている。
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この神社は第一京浜と新虎通りの交差点角にあり、少し階段を登ったところに社殿があるため、振り返ると新虎通り、そして虎ノ門ヒルズが正面に見ることができる。また、周囲は汐留再開発の高層ビルであり、また静かなところにあった神社が交通量の多いところに移され、神さまもさぞや驚いていることであろう。