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『鉄道シリーズ』その211。今回は群馬県高崎駅を起点とする上信電気鉄道に乗ることにした。創立は1897年と日本で2番目に古い老舗鉄道会社である。
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JR高崎駅の改札口を一旦出て、階段を降り、立ち食い蕎麦屋の横には次発車の時刻の掲示板、これを左に曲がると0番線の上信電気鉄道上信線の高崎駅がある。
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今日は下仁田駅まで往復しようと考えているため、窓口で1日乗車券(2220円)を購入。実は高崎〜下仁田の運賃が1110円のため、単に往復するだけでも損はない。
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改札口で鋏を入れてもらうが、この鉄道はSuicaは使えない。改札口で若い女性駅員に切符に鋏を入れてもらうが、切符に鋏というのも久しぶりである。
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待機していたのはこの鉄道では比較的新しい6000系車両、1981年新潟鐵工所製で、現在は群馬日野自動車のラッピング、トラ🐯の子供が描かれている。
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下仁田行の2両編成の電車は定刻に出発、すぐ先には上信電鉄の車両が数多く留置されている。構内を走った後、左に曲がり、その後はまっすぐ走り出すとまもなく南高崎駅である。
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この辺りはまだ民家の軒先をすり抜けるように走っており、新幹線の高架下を越えると『佐野のわたし』駅に到着。高崎市佐野地区は烏川を挟んだ渡船場があった。
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謡曲鉢の木の主人公佐野源左衛門を祀る神社が近くにあり、能の舞台となった『佐野の渡し』もこの辺りということから駅名となったようだ。駅を出てすぐに烏川の鉄橋を通過する。
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川を渡ると根小屋駅、この先は急に開けて左右に麦畑が広がり始める。『高崎商科大学前』は大学が短大から4年制になり、学生も増加したため、2002年に新たに設けられたもの。学生が10人くらい下車。
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その先の山名、西山名の各駅は田園風景の中、電車は走る。このあたりは麦畑ばかりで黄色に色づき、収穫もすぐのようである。
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馬庭駅で上り電車と交換を行う。単線運転のため、列車交換のための停車は致し方ないが、上信電鉄は交換にかかる時間が短いことに感心する。すれ違ったのは旧西武鉄道の150系で5月25日で使用を終了するエンブレムを付けて走っていた。
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次の駅が『吉井駅』で乗客の乗降が多い。西吉井駅の先は上州新屋、上州福島と上州のつく駅名が増えて来る。
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東富岡駅の次はようやく上州富岡駅である。お尻も痛くなったのでここで下車、世界遺産に登録された富岡製糸場の下車駅だが、意外に降りる人は少ない。(以下、次回)