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人形町昼の名物の1つが玉ひでの前にできる親子丼を求める人の行列。夏と冬はやや短いとはいえ、今も相変わらずである。その列から50mほど離れた場所に『やきとりお㐂楽』という焼き鳥屋さんがオープン。
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場所は田酔のお隣である。ランチは2種類(それぞれに大盛と普通盛りがあり)で親子丼と親子丼極(10食限定)のみという潔さ。
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早速入店。昨年11月末にオープンだから約1ヶ月半である。中に入ると白木のカウンター、奥にはボックスが1つ。
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店に入るとカウンターは半分以上埋まっていて女性が目立つ。その状況を考えて『親子丼 大』を注文、というのは女性の方が多い店はご飯が少ないと思われるからである。
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まずはお茶とお手拭き、寒い日に暖かいお手拭きは嬉しい。7、8分待つとまずは鳥スープから登場。蕎麦ジョコに入っていて生姜がよく効いている。
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そして親子丼が登場、フタを開けると真ん中に奥久慈どりの卵がキラキラと光る。これを潰して塗り物のスプーンで一口、京風を謳うだけに優しい味付け。しかし、京紅地鶏のムネ肉ともも肉を使っているのだが、炭火で焼いて香ばしくしてあり、歯ごたえもいい。
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このしっかりとした肉とフワッと柔らかい卵、熱々のご飯がうまく協調されていて素材を活かした旨さとなっている。よく見ると水菜の漬物も付いていて味が変わって少し食べると美味い。男性には量はやはり大でちょうど良いくらいである。玉ひでの江戸前親子丼もいいが、京風親子丼も負けていない。食べた後も喉の乾かない、品の良い親子丼に仕上がっている。
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店の人に話を聞くと夜は焼き鳥専門店で、リーズナブルなコースと豊富な酒のラインナップでお迎えしているとか、こちらも是非一度チャレンジして見たい。
やきとり お㐂楽
中央区日本橋人形町1ー7ー6
0356549484