大晦日は蕎麦、正月三が日はおせち料理と大体のメニューは決まっているが、さっぱり系の和食が続くと食べたくなるのは決まってカレーかトンカツ。初出勤後のランチはだいたいこうした選択を無意識にしているようだ。
今回お邪魔したのは三越前駅からは近いが、裏通りにあるため知る人ぞ知る名店『かつ平』、11時半というのに店に入るとカウンターは2席以外は満員。コーナーの狭い席を避けて座る。
メニューはサービスランチ（一口カツ、クリームコロッケ、ハンバーグ・950円）もそそられるが、やはり王道のロースカツ定食（1150円）にする。この店は比較的融通が利くので『ヒレカツにカキフライ2個』といった客のわがままな注文にも応えてくれる。
カウンターにはキャベツやレモン、スパゲティなどを盛った皿が山積み、ご主人が手早くカツを揚げていく。順番は間違えなく、私の前の人のが出たら、味噌汁・ご飯・漬物が運ばれてくる。そして、カウンター越しにロースカツが渡される。
ソースはサラッとした辛口と中濃タイプの甘口、私はキャベツには辛口、カツには甘口をかけて食べ始める。ここのカツは縦に長いのでうまく食べないと衣が落ちそうになるが、意外に剥がれない。サクサクの衣と柔らかな肉、口に入れると甘い脂が最高。
やっぱり、ボリュームのあるものが食べたくなる、まだまだ若いかな。炊きたてのごはんも熱めの味噌汁も素晴らしい。どうしても早食いになるが、ロースカツとカツ丼だけは致し方ない。周りを見ると殆どが中年以上のおっさんたち、ほっとする面子である。ご馳走さまでした。
かつ平
中央区日本橋本町1ー2ー3
0332436858