hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

元年の研究〜大正、昭和、平成

2019-01-01 00:00:41 | 日記

あけましておめでとうございます。本年も是非よろしくお願い致します。昨年このブログも2000日を超えましたが、引き続きご愛顧いただければと存じます。

さて、平成31年がスタートしたが、これも4月まで、5月からは新元号となる。新元号の名前は分からないが◯◯元年となるのは間違いない。今回はやや固い話題だが、今までの『元年』について書いてみたい。明治以降は天皇一代で一つの年号(一世一号の詔、慶応4年9月8日)になり、天皇が崩御されないと退位されないシステムとなった。天皇が変わると改元する、すなわちいつ改元が行われるのかはその時にならないと分からず、元年に限っては長さがまちまちであった。

そんな元年について調べてみた。まず、大正元年であるが、明治天皇崩御を受けて7月30日がスタート、大正元年は約5カ月間であった。西暦では1912年で改元直前にはストックホルムで第5回オリンピックが開催、初めて日本が参加した大会である。アメリカではウィルソンが大統領に就任、日本は桂太郎・西園寺公望が代わる代わるに内閣総理大臣に就任したため、桂園時代と呼ばれた。

大正は藩閥政治に異をとなえた尾崎行雄などの護憲運動の高まりがあり、第一次世界大戦が勃発、一旦は景気が良くなったが、米騒動、関東大震災と短い間に色々と事件が発生、景気も震災以降は悪くなっていく。そうした中で大正15年12月25日に大正天皇が崩御、昭和元年はわずか7日間しかなかったので大して大きな事件は起きていない。

しかし、翌年(昭和2年)には関東大震災の震災手形処理を発端にした恐慌が発生、さらに2年後の1929年のウォール街のブラックマンデーから始まった世界恐慌となった。

しかし、第一次世界大戦で敗れたドイツ、英仏米などのような植民地を持たない日本は経済の立て直しが出来ず、満州国樹立など大陸への進出を企図、これが満州事変、日中戦争、そして最終的には太平洋戦争に繋がっていくのである。

次に平成だが、昭和天皇は昭和64年1月7日に崩御、昭和64年はわずか7日間で終わる。このため平成元年は358日もあった。

平成元年は景気が良く、変化も大きい年であった。内閣は竹下→宇野→海部と3人も首相が変わり、消費税導入やリクルート事件、竹やぶ1億円事件、そして大納会では市場最高株価38,957円
を付けた。

ただ、平成2年の大発会からは株価下落が始まり、この時点がいわゆるバブルピークとなってしまい、日経平均は7000円台まで下がったのである。金融界も平成元年には①相互銀行の普通銀行への転換、②完全週休二日制への移行、③三井銀行と太陽神戸銀行との合併といったその後の金融再編の予兆となるような事象が起きていた。もちろん当時はそんなことも考えたことはなかったが。
こうして見ると大正元年はまだしも昭和元年・平成元年は色々な意味でターニングポイントになるような年となっている。しかも元年そのものというよりその直後から大きく変化が起きているのである。これはあくまで歴史的に見ただけであり、今年がそうなるものではないが。
とにかく、2019年が良い年となることを心から祈りたい。