hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

流鉄に乗って(2)

2019-01-12 05:00:48 | 鉄道

『鉄道シリーズ』その221。小金城址駅まで戻るが、昼間は20分おきにしか走っていないため、駅で10分以上待たされる。のんびりと日向のベンチで電車を待つのもローカル私鉄の醍醐味ではあるが。

交換駅のため、上りも下りも同じタイミングでやってくる。今回やってきたのはピンクのさくら号の方である。こちらは1982年製で少し新しいがやはり縦揺れがひどい。次の鰭ヶ崎駅まではわずか800mのため、すぐに到着。

鰭ヶ崎とは珍しい名前だが、駅近くにある東福寺に残る話で弘法大師がこの付近を通った際に竜王が扮した翁が瑠璃光仏を彫って寺を建てて欲しいと願った。弘法大師はすぐに仏像になる木を探したが見つけられず困っていた際に竜王が竜宮の霊仏を捧げた。その際に竜の背鰭の先を残したため『鰭ヶ崎』と付けたという由緒のある名前である。


その次は平和台、こちらはあまり特徴がない。終点が流山駅、駅には赤い車両の『あかぎ』が反対ホーム、車両基地には黄色の『菜の花』などが停車している。

駅を降りるとがらん、流山の中心とはとても思えない風情。ただ、駅舎は味がある。100周年の時に作ったプレートが置かれていて歴史も感じられる。


駅を出て少し元に戻るように歩くと弧を描きながら右に道が伸びる。これは1965年まで醸造工場に向かっていた引き込み線の跡、現在は道路として使われている。利用者の減少以上に貨物輸送がなくなったことが私鉄経営にはマイナスとして働いているようである。