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孫の七五三祝いのために川崎大師にお参りに行く。娘の時は大宮八幡宮に行ったため、お寺でやる七五三は初めてと興味深い。川崎大師は京急川崎で乗り換え、大師線に乗って3つ目。その先も終点の小島新田駅まで3つしか駅もなく、また車両も4両編成とマイナー支線であるが、実は京浜急行の最初にできた線である。これを記した石碑が川崎大師駅横にある。
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川崎大師の門前町はうまくできていて駅前の門をくぐり、大師本通をいくのだが、参道は結構長い。名物のくず餅やダルマを商う店が並ぶが、馬頭観音の先の門を右に曲がらされる。
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さらに右折して、ようやく仲見世通り。仲見世通りには飴屋が多く、咳止め飴を包丁でカンカンと切る音がこだまする。そして川崎大師の門が見えてくるのだが、地図を見るとJの字のように参拝客を大回りさせて色々なものを売っていることがよく分かる。
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ようやく大山門、その先には大本堂がある。本来ならば、清浄光院や薬師殿なども巡りたいところだが、今日はあくまで七五三。
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前にある経蔵を見るに留める。平成16年と新しい建物だが、中には中国最後の大蔵経『乾隆版大蔵経』が収蔵されている。見事な天井画があり、大きな五鈷杵が納められている。
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寺の入口近くでは第56回菊の展覧会も催され、懸崖も綺麗に花を付けていた。
いよいよ七五三の護摩祈祷だが、大本堂の真ん中に行くかと思っていたが、入口にある稚児大師尊像の前で行われるのだ。稚児大師とは空海の子供の頃を言うのである。緑の袈裟を着た若いお坊さんが登場する。一人一人の名前を呼びながら、優しくお経を読んでくれる。最後はご本尊弘法大師像、脇侍の不動明王、愛染明王に手を合わせ、お守りを頂いて終了となった。不動明王や愛染明王は立派なお像だが、弘法大師はあまりに高く、さらに暗く良く見えなかった。
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時間として20分程度、まあ、3歳児にはそれほど長くは耐えられないからであろう。改めてゆっくりと参拝したいものである。
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