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久しぶりにY先輩の会社を訪問、するとお昼をご馳走して頂けることになり、滅多に入ったことのない『本家 ぽん多』に連れて行ってもらった。
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かつて『上野とんかつ御三家』と呼ばれた名店(蓬莱屋、双葉、ぽん多。残念ながら双葉は閉店)の一つで蓬莱屋はとんかつが黒っぽいのに対してぽん多は衣の色が薄いのが特徴。創業は何と明治38年、つまり日露戦争の頃である。
2階に案内され、注文はもちろん『カツレツ』(ごはん、味噌汁など付いて3300円)である。
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まずは熱いほうじ茶とおしぼりが出され、なぜ上野にとんかつの名店が多いかなど、色々と話をしているうちにもうカツレツは登場。何しろ私はこの店が小学生以来の来訪だからこの白っぽいカツレツはほぼ初見。白っぽい粗めの衣を纏った厚みのある肉は縦に包丁が入っているだけでなく、横にも切れ目が入り、一口で肉を食べることができる。
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肉はややピンク色で火の通りがギリギリ、とてもジューシーで肉質の良さを実感。サラッとした自家製ソースは尖がなく、辛子がよく効く。ご飯との相性抜群で、私がもう少し若ければ茶碗2膳は確実に食べてしまっていただろう。
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キャベツも包丁で細く切ってあり、カツレツの付け合わせはやはりキャベツであると再確認。添えてあるのはじゃがいものフライ、こちらはホクホク。味噌汁はワカメ、なめこ入りの赤だし、漬物も白菜、きゅうり、大根の浅漬け、どれを取っても味が良く、とにかくバランスが良いカツレツ定食である。ふと気がつくと完食、先輩ご馳走さまでした。
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帰りに階段を降りながら額を見ると奥村土牛の書、さすがに老舗の風格を感じさせる店である。
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本家 ぽん多
台東区上野3ー23ー3
0338212351