歴史民俗資料館を出て、先を急ぐ。駅前一番通りもだんだん商店が減ってきて、雑木林が増えてくる。すると右前方にお寺が見えてきた。
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東福寺は草加宿を開いた大川図書(おおかわずしょ)が1606年に創建した寺院であり、原っぱや駐車場の真ん中にぽつんとある。正面から山門をくぐるとまん前に本堂、その欄間は173×104cmの見事な龍の彫刻がなされている。
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また、鐘楼の向かい側にある不動堂には不動明王が安置されていて暗闇に光る眼光は鋭いものがあった。参道を歩いて行くと旧日光街道に出る。
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少し戻ると小さな公園があるが、ここに草加せんべいの由来となったおせんさんの茶屋があったと言われている。
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旧日光街道に戻ると元祖源兵衛せんべいを始め、米重せんべい、志免屋と煎餅屋さんが軒を連ねている。ただ、どのお店もがらんとしていてやっているのかわからない。
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また、このせんべい屋が集まっている周辺には何とも懐かしいお店が多い。盛業中なのは学校の制服も扱う『やまとや洋品店』。店の一角には絶滅危惧種のタバコやコーナーがあり、懐かしさのあまり、思わず写メを撮る。
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向かい側の八百屋さんは閉店しているのかもしれないが、その看板が凄い。『有限会社八百留』、かつお節、御砂糖、結納品、引き出物と掠れ始めたペンキの跡を見ると微かに書かれている。
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昔の日本では近くの商店で貴重品だった御砂糖やかつお節を結納品や引き出物に使っていたのであろう。
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旧日光街道を行くとようやく店の中に人の気配のあるお煎餅やさんを発見。福井商店の店頭には久助(割れたお煎餅の特用袋)もある。これを求めるが、中から出てきた店員さんは作業服姿、聴くと奥が工房になっていて表面に字や絵を印刷する特注品の草加せんべいにも対応しているとのこと。
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お隣の久野家(大津屋)は現在は草加宿神明庵として旅行客の無料休憩所となっている。建物は江戸時代末期の町家建築物で元は一階が飲食店、2階が旅館として使われていた古民家である。
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さらに隣は神明宮という神社で昔の宿場町を実感できる一帯である。(以下、次回)