outdoor life by mizota

ヨットでのクルージング日本の名山に登るキャンピングカー旅ダイビング野鳥撮影ジギング等溝田正行がした事する事を報告します

無責任時代

2008年08月10日 13時00分37秒 | 日本三百名山に登る旅
薄雲が微かにある程度の渡島半島「島牧」です

今日は久しぶりの休養日。いい天気だけど涼しくて気持ちがいいです

昨日狩場山に登っていて団体さんに出会って思ったことなんですが・・・

渡島半島の小学生達が遠足で山に入る場合、鉈と猟銃を持った猟師が数人警護に当たるそうです

小樽から千歳に繋がる「市街地筋」から南の山にここ数日登り出会った登山者との会話などから市街地筋の北と南で随分違いがあることが解りました。

やはり南側に住む人や南側の山に登る人はヒグマを警戒しています

ただし僕のように「鉈」を持って登っている人には会っていません。(腰に付けれるようにして車に積んでいた人は見ました)

昨日狩場山で団体登山者に出会いましたがそのガイドさんも不思議な事に鉈を持っていませんでした

僕はダイビングインストラクターと言う人の命を預かる仕事をしていた事があります

その時にいつも考えていたことは事故を未然に防ぐ方法でしたが「もしも」に対しては常にイメージして自分を信じて付いてきてくれている人を助ける事を考えていました

もしも僕が山用品を扱っていたり、登山のインストラクターであれば北海道の山に入る為の必需品として「鉈」の所持を薦めると思います。

しかし昨日の場合、ガイドさえも鉈を所持していないのです

ヒグマの攻撃を受けて助かった例は必ず「反撃」したものです。首筋をかばって何もせず助かった例はないのです。

もしも引率しているお客さんがヒグマの攻撃を受けたらどうするつもりなのか聞きたいです 

「無責任時代」と言われますがここまで無責任なプロが存在することが僕には不思議です

ヒグマに対してある程度の知識が出来た今、僕が鉈を所持して山に登るのは僕が助かる為もありますが多少とも信じて付いてくる美由紀がもしも襲われた時に素早く助けることが出来るかも知れないと思うからです

鉈を持ってなければ石となりますが手ごろな石がすぐに見つかるとは思えないです

そしてもしも美由紀を助けることが出来なかった場合を考えると非常に苦しくなってしまうのです

そのような理由で僕は鉈を所持して北海道の山に登っていますし誰か一人でも連れて登る場合は是非鉈を所持してもらいたいと思っています

以前から何度も言っていますが僕は常日頃から20年先を考えて全ての物を見ています。

そうすると「被害妄想狂」に近い状態になりがちな部分もあるにはあるのですが・・僕の場合何かの具合でどうにか「正常人」を保っています。(思っているだけかも・・

鉈を持つことも「被害妄想」に近いと思う人もいるでしょうが山に登ることも一つの冒険です

冒険には危険がつきまといますがそれを切り抜ける対策もなく山に登るのはただの「無謀」であって冒険でも趣味でもないと思うのです

鉈を持っていたら、鉈で立ち向かえば必ず助かるわけではありませんし助けられるわけでもありませんが可能性は数倍大きくなると思います 

鉈や鎌で助かった人や助けた人は大勢居ます

熊スプレーは自分は助かるかも知れませんが(助かった人も助けた人も現時点でひとりも居ない)襲われている人を助けることは出来ません

何故ならその飛沫を吸ってしまうと死に至る(肺炎になる)場合さえあるからです。そして人より先に熊が回復します。

ヒグマが沢山居て確実な報告だけで毎年2~30人が襲われる「北海道の山に登る」と言うことはそれだけの覚悟をし対策をしなければならないと思います。
(実際に襲われている人数は行方不明者数から考えると僕の想像ですが毎年5~60人が襲われて30人程が喰われている)

そんな事を心配しながら今日はこれから「隠された花の名山」大平山の登山口へ向かいます

ここもヒグマが非常に多いそうです

こわいな~・・・

写真はカメラを横にして写したものではありません。狩場山は豪雪地帯で雪の重さで木が上に伸びることが出来ず降雪期の度に押し潰されて地に這うように育ったダケカンバの大木です

登山道上にも横たわる木が沢山ありました。

タケは勿論ネマガリダケになっていますが大木がここまで寝かされているのは東北や北陸の豪雪地帯でもありませんでしたからここの雪は特別に凄いのだろうと思います

写真をクリックすると大きく見えます

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