三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

映画「ソー ラブ&サンダー」

2022年07月09日 | 映画・舞台・コンサート
 映画「ソー ラブ&サンダー」を観た。
ソー:ラブ&サンダー|映画|マーベル公式

ソー:ラブ&サンダー|映画|マーベル公式

2022年7月8日(金)公開『ソー:ラブ&サンダー』公式サイト。 「マイティ・ソー」シリーズ4作目(原題:Thor: Love and Thunder)この夏、ノープランな神が来る!“愛...

マーベル公式

 2011年の第一作以来の「ソー」である。最近のマーベル映画の例に漏れず、本作品にも多分楽屋落ちのギャグが一杯あったんだろうが、不幸にしてマーベルに詳しくない当方には、あまりピンとこなかった。
 ただナタリー・ポートマンが演じたジェーン・フォスター博士は彼女なりの世界を作っていて、第一作目のほんわかしたミーハー女子から、ずいぶんな成長を遂げていた。どれだけエクササイズすればあんな三角筋になるのだろう。殆んどマドンナかデミ・ムーアである。そうか、ジェーンだからGIジェーンか。ダジャレ的な発想だ。ヒロインの名前はジェーン・フォンダとジョディ・フォスターを合わせたみたいだが、それをわざわざダジャレにしてナレーションしたのには閉口した。粋じゃないのだ。

 ストーリーは可愛さ余って憎さ百倍みたいな感じで、被害→憎悪→復讐という流れで、神々を殺しまくる悪役が登場する。その流れにソーが絡み、ジェーンとの再会がある。ベタなヒーロー物である。登場する神々は、キリスト教のゴッドやアッラーではなく、ギリシアローマ神話の神々やエジプトのアモンラーである。シヴァやヴィシュヌも登場しない。三大宗教に気を遣っているのだろう。

 アベシンゾウが死んだ一報が流れた直後の鑑賞だったが、観客はかなりいた。それなりにケッサクな場面もいくつかあって、楽しめることは楽しめた。
 クリス・ヘムズワースの肉体は第一作よりもボリュームアップしていて、かなりの迫力があった。ゼウスの取り巻きのニンフたちが気絶するのが本作品の一つのハイライトシーンだ。
 ナタリー・ポートマンは自身が製作、主演した映画「水曜日のエミリア」の演技が最も秀逸だったが、本作品も悪くない。科学者が自分のステージ4のガンにどのように向き合うのか、よく考えて演技している様子に好感が持てた。